2016年12月19日

安達としまむら

百合ということで少し前から気になってはいたんですが、投票受付中のSUGOI JAPAN Awardの候補に選出されているのを見て、よしじゃあ読むかと手に取ってみた一冊。

安達としまむら (電撃文庫) -
安達としまむら (電撃文庫) -

しまむらを意識しだした安達がいろいろと挙動不審すぎてにやける。勢いでしまむらに甘えかかってみて、かえって距離の近さにてんぱりまくって頭ぐるぐるになって、このままじゃおかしくなってしまいそうに感じた末にものすごい勢いで逃げ帰ってじたばたしてるのとかね。もうね。いやー……うん。こういうのもいいよね。女の子同士のによさですよね。

安達の気持ちも、まあわからないではないんですけどね。家でも学校でも孤立してたところになんとなくいっしょにいるようになった相手を特別に思いだして、けど相手からしてみたらそれほどでもなくて、自分のほかにもそれなりのつきあいのある人たちがいるという、そんな事実を知ってしまったときの頼りなさ、自分だけの一方通行な気持ちだったのかみたいな不満みたいなのとか。相手にも自分のことを同じくらいに思ってほしくて対抗心を燃やしてみたりとか。この1巻を通してふたりの距離感は縮まってるような、縮まってないような。また次の巻でも同じような感じのことがくりかえされそうにも思えますが、もしそうだったときは、安達がどこまでがんばれるかに期待してみましょう。にやにやと。

一方のしまむらが他人をあまり自分の懐に入れたくないと思ってるタイプなのが、この先どうなるんだろうかと気になる気持ちを抱かせるところではあり。安達という授業のサボり友達はおり、クラスに出たら出たでそこにもまたふつうに友達はいてそれなりのつきあいをしている。けれど、どちらにしても一定以上に踏みこませはしないし、その気配を感じるといかにもめんどくさげな心理を抱いてもいる。かといってほかに誰か信頼する相手がいるのかと思えばそういう様子も見られない。どうもそういう性格っぽいんですよね。気ままに、ほどほどに、生きていたいという感じ? そんな感じなんで、一人だけものすごい気持ちが高まりまくってる安達に対して、しまむらがどこまでつきあう気でいられるのか。どこかで心境の変化が起こるのか。そういうあたり期待しながら読んでいきたいですね。
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2016年12月18日

りゅうおうのおしごと!

以前から評判はよかったので気になっていたシリーズ。投票受付中のSUGOI JAPAN Awardの候補作にあげられてるのと、このライトノベルがすごい!2017で1位になったことを受けて読んでみることに。一つ前の記事の『ゲーマーズ!』も同様なんですが、そちらでは書きそびれていました。

りゅうおうのおしごと! (GA文庫) -
りゅうおうのおしごと! (GA文庫) -

熱い展開だった。面白い。将棋って、こんなに白熱した展開ができるんだ。驚かされた。でも、それもそうか。勝負ごとの世界だもんなあ。勝てば得られるものがある。負ければそこから遠のいてしまう。それどころか永遠に手が届かなくなってしまうかもしれない。勝つか負けるか。その結果だけで物事が決まってしまうとなれば、それはもう必死にならざるをえない。そうした指し手を越えた対局者の気持ちの発露、その描写の見事さにひきこまれましたね。

そんな熱い展開をひきだしてくれたキャラとして、スランプ中の主人公のもとに押しかけ弟子としてやってきた「あい」という女の子の存在がめちゃくちゃ大きいですよね。主人公に褒められてうれしそうにしてる様子なんかは年齢相応に可愛らしいんだけど、将棋を指しだすととたんにぴんと張りつめたような集中力を感じさせる雰囲気へと様変わりするギャップがですね。入門試験の体で主人公と駒落ち将棋をはじめて、それでもやっぱりプロ相手だから劣勢に立たされて泣きだしそうになってしまう……かと思われた直後に人が変わったような気迫で指し手を読みはじめたあの場面。挿絵もあいまってぞくぞくするようなインパクトがありましたね。その後も発揮されるこの子のこの癖は、冷徹に指し手を読む機械のようなというか、自分の指し筋を見通すだけでなく相手の負けを見通し淡々と言い渡しているような、そんなこわさとわくわく感が同居していて、読んでてとてもひここまれるものがあるんですよね。小学生にしてこの気迫、これが天才というやつでしょうか。とはいっても将棋界ではあいの年齢は将棋を始めるには遅い部類に入るようですけど。

さすがに主人公の姉弟子との対局では劣勢に追いやられてしまいましたが、それでも、最後まで勝負をあきらめない粘り、なにより女性棋士のトップである姉弟子に本気を出させたあいの棋力、そののびしろに期待を抱かされますね。さすがに盤外戦術とかまで駆使されると、将棋はじめて数か月の子供にえげつないと思ってしまうけど、それもまた裏を返せば勝負に賭ける思いの現れということで、白熱の展開を楽しませてもらいました。

勝負以外のところでは、あいと彼女が研修会で知り合った将棋仲間の女の子たちが研究会で一日中将棋を指しあってわいわいやってる場面なんかも、まさに将棋漬けという一日でありながらもそれを心から楽しんでる様子が見ていて心地よくて。そんな熱意あふれる弟子と盤上・盤外で接していくうちに、小さく固まりかけてた主人公が勝負への執念を思い出す流れもいい話でしたよね。やっぱり小さい子は可愛い。今回の話ではあいが中心で、主人公の方の対局の描写はそこまででもなかったですが、いずれ復活した「竜王」がみせる勝負も見てみたいものですね。

一部、ちょっと、ろりっ子押しなネタが含まれてるので、個人的に声を大にしては勧めづらいところがあるんですが、ともあれ作者あとがきにもあった「熱い物語」、楽しませてもらいました。勝負ごとの世界にはそれならではの緊迫感がありますね。これはよいものよいもの。
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2016年12月15日

ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー

ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー<ゲーマーズ!> (富士見ファンタジア文庫) -
ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー<ゲーマーズ!> (富士見ファンタジア文庫) -

あ、これすごくいい。実際の好意の向かう矢印と当人たちの誤解が重なりに重なってたいへんな感じになってってるのがとても面白い。素直に整理すればきれいに両想いのペアができるはずなのに、なんでそうなるとツッコミを入れずにはいられない誤解が次々に生じていくのが楽しくて面白くって。この巻はそんな関係性ができあがる過程が一冊使って描かれていった感じなので、ここからの展開がとても楽しみになってくるシリーズ第1巻。

一番かわいかったキャラはなんといっても上原君。なんとなく付き合ってるだけだったはずの亜玖璃に本気で恋に落ちてしまった彼のかわいさはとてもよかったです。高校デビューで軽い感じのキャラを作っているとはいっても、根は純真なんですよね。それまでは自分のことを好きという亜玖璃を適度にあしらったり、つきあってどこかをぶらついたりと、冷めてるんだけどもだからこ余裕をもって接することができていたのに、意識しはじめたらとたんに目を合せるのも恥ずかしくなっちゃったりして。もうね、とってもかわいいですよね。この恋する男の子。まあでも、そのせいで誤解が生じちゃってたりもするので、余裕なさすぎだよ恋する男の子……ともいうところ。読む方としてはそこがまた楽しくもあるんですけどね。

タイトルにもある通り、何人ものキャラをつなぐのはその多くがゲームを通してで、同じゲーマーの中でも各人それぞれに微妙に、あるいははっきりとタイプを分けて描いているのも面白いですね。いちばん差が大きいのは主人公・雨野景太と天道華憐のぬるゲーマー対ガチゲーマーという対照でしょうか。エンジョイ勢とガチ勢というスタンス的に相容れない者同士ではありながら、ゲームから離れてみれば矢印が伸びている関係でもあり、1巻にしてすでにこじれぎみな関係でもあり、なかなか面白……先行き不安な二人ではあります。

その一方で、ぬるゲーマーの中でも好みがかなり似通っているにもかかわらず、決定的な一点でわかりあえない主人公と星ノ森千秋という二人もいるんですよね。ここには今のところ伸びてる矢印はないんですが、互いの最大の理解者になれそうに思えて譲れない不一致のせいで険悪な空気が流れまくるのって、わりと理解できてしまうから困るというか。ええ、好みが反対だとそもそも相手のこと気にも留めないんですよね。なまじ似ているところがあるからこそ、細かいところでの違いが許せないというか……。

とはいえ、主人公のゲームに対するスタンスはある意味で尊敬すべき点もあると思うんですよ。大好きなクリエーターがいて、主人公はその人の作品は全部好きなんだけど作風がかなりとがっているせいで一般受けはしない。もっと評価されてほしいけどそうするためにはその人らしさを薄めてしまわないといけない。そんなクリエーターに対してファンは次にどんな作品を望むべきかというのはかなり悩ましい問いだと思うんですが、彼はそれに対して、どんな作品だろうとその人らしさを楽しめばいいとあっさり言うんですよね。この回答は、クリエーター側からしてみれば煮えきれない答えかもしれないんですが、ぼっちなぬるゲーマーだからこそ出せるひとつの答えだと思うんですよ。一般受けどうこうは正直あまりどうでもいい。けど、どこかに必ずにじみでるその人らしさがあればそれで自分は十分楽しめる。それがいちばん大事という。これはこれで結構な数の作品を受容した上ではじめて得られる考えのような気もしますので、高校生ですでにその域に到達するとは、こやつできる……とか思ったり。

ファンタジー要素のない純粋な学園ものの話を読むのが久しぶりすぎて文脈を理解しきれてないところもあるように思いますが、ともあれ次の巻ではこのもつれた関係がどうなっていくのか。多少なりともほぐれていくのか。さらに泥沼にはまっていくのか。どちらにしても面白そうで、楽しみなところです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月14日

Re:ゼロから始める異世界生活(2)

Re:ゼロから始める異世界生活2 (MF文庫J) -
Re:ゼロから始める異世界生活2 (MF文庫J) -

きょうび聞かないって言いまわし、きょうび聞きませんよね。

というのはさておき、ロズワール辺境伯の屋敷での話の前編ですが、あーうん、呪いのトリガーになってたアレって、アニメだとニコニコで見てたときはコメント見ちゃってそれなんだとわかったうえで見ることになってたけど、小説を先に読んでたらこれたぶん気づけなかったですね。いろいろ状況がつかめず読んでる方としてもどこに気をつけるべきかわからない状態が続いてる中でさりげなく仕込んできてましたから。

そこをスバルが回避したらレムが危うくなるというのも、アニメを見ていたときはなんでなんだろうとよくわからないまま解決ループに突入して、その後の勢いと余韻で忘れ去ってしまっていたところがあったけど、改めて読んでみるとそれはそうなるかなーというところ。まあ、あのレムがやられるところってあんまり想像できませんけど。

ともあれ、そんなこんなでアニメで見落としてたところをそういうことだったのかと補完しながら読んでいく楽しみがありますね。

あと、微妙に気になるのはこの世界の文字について。使用人として働いてた時期も含めて10日余りで童話とはいえ物語がちゃんと理解できる程度に習得できるということを考えると、イ文字って日本語の単語や文法とそんなに大きな差はないんだろうかと思ったり。文字が違うだけで声に出すと同じ、イ文字はひらがなやカタカナのような表音文字だと考えると、それでようやく文字に慣れつつ少なくとも二つの物語を読む時間としては納得できる期間だと個人的には思います。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

水玉ハニーボーイ(4)

水玉ハニーボーイ 4 (花とゆめコミックス) -
水玉ハニーボーイ 4 (花とゆめコミックス) -

仙石さんのイケメンパートが多くてうれしかった。無自覚に女性を落とすときの表情ほんといいですよね。とても自然体なかわいさがあって。そしてなにより16話での逆床ドンですよ。大ゴマでイケメンな仙石さんなんて見せられたらそれはもう悶絶ものですよ。藤君にいたっては当然ながら撃沈ですよね。いやもうこの巻はイケメン仙石さん押し的に素晴らしかったです。ラストでなぜか藤君のお風呂場面に乱入してしまってて台無し感はありますが……いや、平常運転ですかね。

藤君についても、姉の一華さんの登場が増えて、姉にしいたげられてる不憫な弟ぶりがわかってくるとこれがまた……いいですね。藤母もほとんど一コマだけなのにセリフのインパクトが強すぎて藤父……と同情を禁じえなくなってしまうのが。というか、藤君が女の子女の子してるのは記憶喪失の話の4コマにもあったようになるべくしてなったんだなーと納得させられてしまうのが。闇が深い。

乙女藤君派としても上記の仙石さんに赤面させられたり、七尾先輩回なお話し的に不安に駆られたりもする藤君もとてもかわいくて満足の巻でしたね。次の巻にも期待です。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月12日

なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編  異世界で、王太子妃はじめました。

なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。 (ビーズログ文庫) -
なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。 (ビーズログ文庫) -

昔Arcadiaで読んではいたものの、それから5年もたっているのでどこまで読んでいたのかはまったく記憶になく。それでも、異世界の王女に成り代わったことでまず彼女が変わり、彼女を通して周りの人たちもがいい方向へと変化を導かれていく連鎖というのは、そういう話を読んだのがはじめてだったこともあり、のめりこむように読みいっていた記憶があります。そんな作品であったため、数ある新刊の中にでそのタイトルを見つけていてもたってもいたられず読みはじめました。

実際読んでみたところ、この巻の内容は既読の範囲。とはいえ、主人公が成り代わった王女の変化が周囲にまで影響を及ぼしていくのには、お相手の王太子さまとの接触が増えてきそうな次の巻からに期待でしょうかというところ。この巻の段階ではまだ王女が巻きこまれている陰謀の余波でぴりぴりした空気がそこかしこに漂っており、そういえばそういう面も話の中核をなしてましたねと思い出していたり。というか、物語のけん引役はこちらこそというところでしょうか。その他、記憶にほとんど残っていなかった料理描写も前世の知識を活かして活躍しているようですし、この辺もアクセントとして楽しめますね。

そういえば、最近は本を読むときにカバーを外して読んでいるんですが、この本でそうしたところカバー下に舞台であるダーディニアとその周辺の地図が描かれているのが見つかりまして。ライトノベルでこういうカバー下に凝ることってあまりないですし、もしかしたら気づいていない人も多いのではないでしょうか。地図なしでもおそらく問題なく読めるとは思いますが、あるとないとでは理解に違いが出てくるのではないかと思いますし、いっしょに描かれてるSDキャラもかわいいですし、ファンの方はぜひぜひというところ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

異世界修学旅行

異世界修学旅行 (ガガガ文庫) -
異世界修学旅行 (ガガガ文庫) -

突然異世界に転移してしまって、魔王を倒すことになったり冒険の旅が待っていたり、生きていくための戦いやもとの世界へ帰るための探求が始まったり……なんてことはなかったという話。いやもう本当になにもすることがない。クラス全体で異世界に飛ばされてしまったとはいうものの、飛ばされた先の世界は平和だし、王女に保護されたから身の安全も保障されているし、もとの世界に帰る手段もばっちりわかっているときたものですよ。どこをどうみてもなにごとも起こらないはずだったんですよね。

けれどもそれを、せっかく修学旅行中だったんだし、異世界で異文化交流しながら修学旅行してしまおうと動きだすのはなかなか面白い流れ。どうも転移途中ではぐれたクラスメートがいるらしいとわかったということもあり、異世界転移という普通ではない体験の中、それでも自分たちの考えで主体的に動いていこうとするキャラクターはいいですね。まあ、面白いこと好きの王女が煽った部分もあるけれど。というかこの王女、ごくまれに王女っぽいところを見せるくせにふだんが日本のマンガとか読みふけってクールジャパンに染まりきってるせいで会話がとても異世界とは思えない感じなってたりして、これはハイファンタジー宝田ならずともキレたくなりますわというところ。むしろ普段ボケたおしまくってるせいでたまに立派なこと言いだすとイラっとするレベル。

クラスメートもほとんど個性派ばかりで、ツッコミ役の主人公の影が薄くなってますが、そんな主人公と幼馴染の関係の行方はというところも気にしつつ次の巻にとりかかりたいですね。
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2016年12月11日

ティアリングの女王(下)

ティアリングの女王 (下) (ハヤカワ文庫FT) -
ティアリングの女王 (下) (ハヤカワ文庫FT) -

勇敢にして断固たる若き女王の第一歩を見た。親にように心の底から頼れる人はそばにいない頼りなさはぬぎきれず、家来として信頼できる人であっても美人を目の前にするとコンプレックスを隠すことができなくなる。そんな、完ぺきとはとても言いがたい新女王だった。それは、きっとすぐには変えられないケルシーの抱える弱さのひとつ。けれど、それでもやっぱり他人の上に立つ女王としての信念は本物だった。命をあずける人々から正気を疑われようと、それでも自分を信じた。教えこまれた国のためになすべきことを信じた。そして、自分の力で第一歩を踏み出した。国の民を守り抜いた。素晴らしい。素晴らしい女王の蛮勇だった。つづきもぜひ読みたい。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

2016年10月の読書まとめ

10月は5冊。1冊も読んでなかったような記憶があったので、実はカウントできる本があったことに驚きがあったり。とはいえ、読んだものはすべて艦これのノベライズとTRPGリプレイ。月初に会った友人たちの間でTRPGをやってみようという機運が高まっていたため、それなら自分が持っているものの中でルールや感覚の把握もかねてと艦これRPGの一人プレイをしてみようとして、その参考にと関連の本を読んでただけのことであって。小説を読んだという気はほとんどしていなかったり。やりかけたソロプレイは途中で挫折しましたが。なまじイメージのできあがってるキャラを使ってしまったこともあり、このキャラならこういう展開だろうなーという考えがサイコロを振る前に自分の中でできあがってしまっていて、そこから逸れるとどうにもこうにも納得のいく展開を思いつくことができなくなってしまって。この辺は文章全般を書くことにおいてわりと深刻な問題だとは思ってるんですが、それはともかく。

9月からひきつづいて本が読めない苦痛と戦ってた月でしたが、そんな中でも比較的読めていたのは9月のまとめでも書いたように歴史の本でした。やっぱり、中世のレコンキスタのころのスペインって面白いんですよね。異教徒同士の併存状態というか、敵の敵は味方みたいな感じで協力・敵対をくりかえす混沌とした情勢がですね。ヨーロッパの歴史の本流はイギリス・フランス・ドイツあたりなのかなーと日本語の文献の量を見てて思ったりもするんですが、それらとは一部が明らかに異なる、ヨーロッパの端に位置した地域の様子というのはそれはそれは興味を惹かれるものがあって。いちばん読める本がこの分野なら、ちょっと気合い入れていろいろ読んでみることにしようかと考えたのが10月後半だったでしょうか。それと、この分野の文献を読んでいったら言葉の壁にぶつかるのは必然なので、ついでにと語学の本を掘りだしてみたら、これも思いのほか面白くて。この二本立てで文章を読みながら10月を終えた記憶。

そんなこんなでして、結果として10月に読んだ中からのお気に入りはありません
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月29日

2016年9月の読書まとめ

9月は7冊。前月からはめちゃくちゃ減りました。いろいろ時間に余裕ができたので同じペースを維持しながらあれこれ挑戦できたらと思ってたんですが……。なまじ時間ができたせいか読書がおろそかになってしまったというか。

具体的にいうと、7月以来まだくすぶってたなにかしら小説を書きたい欲をこの機に形にしてみようとまた挑戦してみたのですが、失敗。今回の失敗原因は明らかにペース配分のミス。物語の一番最初からこまごまと書いていこうとすると、もともと書き進めるスピードがかなり遅いこともあって、書きたいところに到達しないままモチベーションが下がってくるという。最初のうちは書きたいところ以外はさらっとやっつけとけばなんとかなったんでしょうけど、というかこれまでだいたいそういうやり方をしてきたはずだったのに、力の入れどころを誤った感。ともあれ何度目かの失敗の末に、さすがにもうネタがないよと書く方からはしばらく距離を置くことにしましたが、そうしたら今度は読む方でも本のページを開くと1,2ページと読み進めないうちに投げだしてしまうくらいに集中力がつづかなくなっていることに気づいてしまって。たぶん書く方の失敗をひきずってしまったせいだと思うんですが、かといって持ち直せるあてもなく。それならと別のものに手を出してみて。マンガなら読める。少女マンガなら、少女小説なら……と、それでも読める本がないわけではなかったのでそこから少しずつペースを戻していければいいかとも思ってたんですが、そこから先にはどう頑張っても回復せず。それどころか少女小説も読めたり読めなかったりと一進一退の状態がつづきまして。どうしたものかという状態で悩んだまま9月を終えていたような記憶が。前々からほそぼそと読んでいた歴史の本も手に取ってみて、これなら小説よりもまだ読めるということでそちらを読んでみたりもしましたが、そちらはそちらで読むのにある程度集中力が必要になってくるので一日中読んでいるということもできず。本が読めない状態というのは本当に苦痛でしかないとあらためて思った月でしたね。

ともあれ、そうこうしているうちに、ラノベや小説からはすっかり離れてしまい、月の後半は読了数0という結果に。

9月に読んだ中からのお気に入りは以下。

[☆☆☆☆☆]やがて君になる(1)  感想
やがて君になる (1) (電撃コミックスNEXT) -
マンガより。恋する気持ちがわからない主人公が、きらきらとした感情に対してみせる嫉妬すら混じった羨望が胸を打つ。

[☆☆☆☆☆]年刊日本SF傑作選 さよならの儀式  感想
さよならの儀式 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫) -
国内SFより。SFに興味がある人が読めばきっとお気に入りが見つかる、個人的なSF入門推薦シリーズ。特に冲方丁の短編は傑作。

[☆☆☆☆]海色のANGEL(1)ルーナとノア  感想
海色のANGEL 1 ルーナとノア (講談社青い鳥文庫) -
ライトノベルより。外見がそっくりのさる国の王女さまと資産家の令嬢という二人の少女が、息もつかせぬ急展開でそれぞれの背景につらなる事情に巻きこまれていく。その、小さな女の子たちに課されるにはつらいスピーディーな展開にひきこまれる。

くわえて、アニメで見ていた『Re:ゼロから始める異世界生活』も、この月で2クール25話まで視聴し終えましたが、とてもいいラストでした。ああいう、回り道しまくったうえでようやく最後に第一歩が踏み出せたという感じの話は大好きです。これも、上記のお気に入りに加えるとしたら[☆☆☆☆]で、位置的には『海色のANGEL(1)』の上になるでしょうか。4月から半年かけて見てきたシリーズということもあり、9月のまとめの中で位置づけしちゃっていいのか迷ってしまったのでここで追記の形にしておきます。

こうしてみると、読書面ではあんまり数を読めてなかったのですが、ひとつひとつの満足度、その質を見ていくと先月とそれほど遜色ない感じだったといえるのかもしれません。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする