2019年07月04日

新九郎、奔る!(2)

新九郎、奔る! (2) (ビッグコミックススペシャル)
新九郎、奔る! (2) (ビッグコミックススペシャル)

新九郎、奔る! 第2集 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館

\HAPPY NEW YEAR!/じゃねえよwww

この作品、ちょくちょく現在のネタをはさみこんでくるのが妙にツボにはまる。

しかし家族のイベントはなかなかに響いてくるものがありますね。戦の世であるだけに、一度別れが訪れるともう二度と会えなくなってしまう可能性はつきまとうし、また会えたとしても別れた先の事情でどれほど人が変わったようになっているともしれないのであって。だからこそ、同じ空間で同じ時間を過ごす「家の者たち」の絆は特別なものになっていくのかななどと思ったり。それを思うと、そんな「家」同士の婚姻による結びつきは、水よりも濃い縁をもたらすものではあるのだろうなとも。この辺、ネタは今風ながらも、当時を思わせる雰囲気がいい作品ではありますね。

そうこうしているうちに、新九郎の東国行きの下地ができてきている感があり、予告によると次には舞台も都から離れていきそうな? この辺の歴史は実はあまり知識がないので、楽しみにしながらつづきを待ちたいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:48| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)
やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) | やがて君になる | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイト

あれ……これ、原作完全に追い越してるー!?

いやいやいや。原作7巻を読む前にこちらを読んだので、冒頭の部分からして軽くネタバレをくらった感じはありましたけど、それどころかそれどころか――じゃないですか!

佐伯沙弥香を主人公にした、七海燈子との、成就することのない想いの物語。苦い結末が最初から約束されてる秘めたる想いの物語。そのビターさをどれだけ味わわせてくれるのかと期待しながら読んでいたら、そしてそんなテイストを楽しませてもらっていたんだけど、終盤に差し掛かると時間が一気に進むこと進むこと。

え、これもしかして一冊で原作に追いついちゃうのか、それはちょっともったいない気がするなあ、なんて思ってたら……なんとなんとという驚きの展開であった。

これはもう完全に意表を突かれましたね。驚きすぎてポカーンとしてるうちに第三巻の予告にたどり着いてて、ちょっともうこれどういうリアクションをしていいのかわからないぞ……というところ。

七海燈子との恋の結末は苦いものだった。それは予想通り。けれど思ってたほど重くはなかったというか、中学のときの後を引きまくる失恋ほどの爪痕を残された印象は受けなかったんですよね。それは唐突ではなく失意の予感を感じ取っていたからこそか。ひとしきり泣けばうまくいかなかったことも受け入れてしまえそうな、ほろ苦くもすっきりとした印象だったんですよね。まあそれでも思い出せばじくじくとうずく傷は残るだろうし、実際に憂いを感じさせる印象にになってたのがその後の佐伯沙弥香ではあったけれど。

ともあれ、小学校からはじまったこのシリーズが、中学、高校と舞台を変えて、ついには大学にまでいたるというのは、なんというか不思議な感覚ですね。それぞれに印象的な出会いがあって、それぞれの恋の結末があって……。まるで佐伯沙弥香という人の恋の遍歴をたどっているような。いやまあ実際そうなのか。

女の子を好きになって、けれどそれで幸せは得られなくて。そんな佐伯沙弥香の漂流する想いがたどり着く先はどんな展開になるのか。次も期待したいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:57| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラノベ人気投票『好きラノ』2019年上期 投票用エントリ

https://lightnovel.jp/best/2019_01-06/

前回にひきつづき参加。今回はなんとか10枠埋めることができました。ちょっと水増ししてる感はありますが、上半期のお気に入りの10冊であることには違いありませんので。

今回のテーマは、「女性向け作品を推そう」……というわけでは特になく、ここのところの好みの傾向で選んでたら過半数が女性向け作品になりました。そしてそのうちの過半数がティーンズラブ小説ということで、いかにもこれがいまの好みのラインナップという感じ。

(一応、ティーンズラブ小説は区分的にR18ともいえるジャンルなので、それ以外とわける形で紹介していきます)



アイリスNEO 『金の女領主と銀の騎士』 /  伊蓑木サイ
【19上ラノベ投票/9784758091459】
金の女領主と銀の騎士 (アイリスNEO)
兄妹のように育った従者に好意を寄せる女領主と、彼女への想いに蓋をして誠心誠意仕えようとする男従者の恋物語。互いに自身への気持ちには無自覚に、身分違いを理由に身を引こうとするほどに想いを募らせていく様子がたいへんにおいしい、両片想いな主従譚でした。基本的に従者側の視点でつづられるため、男性読者でもとっつきやすいのではないかと。
感想

電撃の新文芸『Unnamed Memory(1)』 / 古宮九時
【19上ラノベ投票/9784049122671】
Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (DENGEKI)
魔女の塔の試練を突破したことで契約を交わし、期限付きで守護者の関係となった王子と魔女の物語。常人を越えて長い時を生きる魔女でありながら、王子からことあるごとに求婚されて力いっぱい断ってるお決まりのやりとりが、外見年齢相応の少女のようでとてもかわいい。レーベル的にはどちらかというと男性向けのように思えますが、話の雰囲気的には女性向けのラブコメありなファンタジー作品の雰囲気に近い気がします。
1巻感想・2巻(未読)

メディアワークス文庫『七姫物語 東和国秘抄 〜四季姫語り、言紡ぎの空〜』 / 高野和
【19上ラノベ投票/9784049122220】
(初出は電撃文庫)
七姫物語 東和国秘抄 ~四季姫語り、言紡ぎの空~ (メディアワークス文庫)
先王の遺児を名乗る姫が乱立して覇を競いあう地で、七人目の姫として祭り上げられた元孤児の少女の物語。周りの大人たちによって担ぎあげられ蚊帳の外で采配が振るわれていくなかで、生死を賭した争いの現場を初めて目にしたことから世界と向き合う決意をしていく少女の姿に、もっとこの先を見守りたいと思わされる。
感想

GAノベル『異世界国家アルキマイラ』 / 蒼乃暁
【19上ラノベ投票/9784797396706】
異世界国家アルキマイラ ~最弱の王と無双の軍勢~ (GAノベル)
VRシミュレーションゲームの国王としてゲームをプレイしていた主人公が、首都ごと異世界に転移させられてしまったファンタジーな物語。指導者たるべき人物の素養のなんたるかもわからない学生の身でありながら、意思を持った存在としての臣下たちを従え他国と対峙する一国の王として、歯を食いしばってでもその責任を背負おうとする、背負わねばと思いつめる姿に心打たれる。
感想


以下、ティーンズラブ小説になります。


エタニティ文庫『月夜に誘う恋の罠』 / 月城うさぎ
【19上ラノベ投票/9784434257124】
(初出はエタニティブックス)
月夜に誘う恋の罠 (エタニティ文庫)
結婚はしたくないけれど子どもはほしいと迫るお嬢様社長と、それなら結婚が前提と言い張るハイスぺ年上男秘書の恋物語。男性経験がないながらも的確に男をその気にさせる誘惑をくりだすお嬢様と、もともと好意を寄せていた相手だけにぐらっとくるのを抑えられないながらもそれでも体だけの関係ではなく心も手に入れたいと駆け引きをくりひろげる秘書による攻防がたいへんよいものでした。ティーンズラブ小説では基本的にヒロインが主導権を握る側の話というのは珍しい気がするので、その意味でも印象的な作品。
感想

オパール文庫『オペラ座の恋人(1)・(2)・(3)・(4)』 / シヲニエッタ
【19上ラノベ投票/9784829683705】
【19上ラノベ投票/9784829683712】
【19上ラノベ投票/9784829683750】
【19上ラノベ投票/9784829683767】
オペラ座の恋人(1) (オパール文庫)オペラ座の恋人(2) (オパール文庫)オペラ座の恋人(3) (オパール文庫)オペラ座の恋人C (オパール文庫)
クラシック趣味からオペラ観劇に出かけたベルリンで出会った、普通の女子大生とスーパーセレブな御曹司の恋物語。セレブな大人の男が気に入った女性にアプローチする、笑っちゃうほどに一般人からずれたスケールぶりと、住む世界が違いすぎて対等な関係が築けずいびつな関係にはまってしまって頭抱えたくなる展開がめちゃくちゃおもしろかったシリーズ。エロさの面でもティーンズラブ小説としてはこれまで読んできた中でトップクラス。個人的な上半期のベストは迷うことなくこのシリーズです。
6冊全部に投票することも考えたんですが、枠との兼ね合いで、一冊単位でのおもしろさを考慮した結果、ふたりの出会いの1巻、関係がこじれた2巻、過去との対決と人生選択の3・4巻の4冊に投票することに。
1・2巻感想(後日追記予定→済み) 3・4巻感想(後日追記予定→済み) 5・6巻感想(後日追記予定→済み)

ムーンドロップス文庫『愛玩調教 過保護すぎる飼い主の淫靡な企み』 / 青砥あか
【19上ラノベ投票/9784801918405】
愛玩調教 過保護すぎる飼い主の淫靡な企み (ムーンドロップス文庫)
主に対して忠誠と愛が混ざり合った感情を抱く専属ボディーガードのヒロインによる、男主人との恋物語。一方的にでも求められればそこに喜びを見出せるヒロインが、ボディーガードとは直接的には関係のない課題を次々と出され、主の真意がわからないまま、とまどいながらも変わらぬ主への想いを募らせていく様子がたいへんよいものでした。
感想


以上、7シリーズ10冊での投票でよろしくお願いします。

あらためてふりかえってみると、主従の物語が多いですね。主従恋愛譚だったり、主従とまではいかなくとも身分・立場の違いからくる釣り合わない関係のふたりの物語だったり。そういう対等ではない関係を含んだ物語が、どうもいまの好みであるっぽい。

ファンタジー特有の関係性かと思っていったら、実は現代が舞台でも可能であるらしいとわかったのが、上半期の収穫でしょうか。この調子で、下半期もいろんな作品を読んでいきたいです。まあその前に、たまってる感想を書かねばというところ……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:21| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月30日

CK2:聖地には一度も向かってないのに……

ここのところ、本を読むにも感想を書くにもやる気が出ないので、久しぶりにひっぱり出してきたゲームをやってる。

離れていたうちにもアップデートは進んでいて、ここ何年分ものDLCが未導入の状態なのだけど、マップが広がったり、プレイ可能な年代の選択肢が増えたりしてることもあり、久しぶりでも新鮮な面白さである。ただ、AIも進歩しているのか、ノーマルモードだと勝てなくなってしまった感があり、イージーモードにしないと楽しめなかったのはやや悔しいところでもあり。

ともあれ、いまの記録では、ノルマンコンクエスト成功後のシナリオで、セビージャの太守からはじめてイスパニアの「皇帝」(相当するイスラーム系の称号ってあるんだろうか?)にまでは即位済み。

現在の支配地域は下図の通り。イベリア半島から対岸アフリカの一部にまたがる黄土色の地域が勢力圏。
ck2_map_7.jpg

今日のプレイのハイライトはこちら。第二回対南仏十字軍。
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ガスコーニュ・トゥールーズ・プロヴァンスの南仏三州をほぼ征服下に収めていることから、十字軍の標的にされるんですよね。

そして、十字軍のシステムもいろいろ様変わりしてて。開始の2年くらい前から、キリスト教諸侯・ムスリム諸侯それぞれの参加者が公開式に募られて、期日になった途端にその全員が参戦するという仕組み。なので、どちらの勢力ともにあっちからもこっちからも軍勢が群がってきて、参戦兵力が簡単に以前の倍以上に膨れ上がること。

ck2_8.png

巻き込まれる方としてはかかりっきりになるしかないし、ある種の災害みたいな厄介さのあるイベントになってますね、これ。中世という当時の一大イベント感がより感じられる気もするけれど。

ともあれ、今回は第一次に比べると、苦戦した場面はなし。神聖ローマ帝国が不参加だったのが大きいですね。あそこ、一対一でも下手したら負けそうな勢力持ってるので。
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無事、勝利。
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今日はこれだけでもういろいろやりきった感。


そういえば、十字軍の裏でサンセット・インヴェージョンのイベントが進んでて、地理的に攻め込んでこられかねない場所なんでびくついてたんだけど、これはこのまま来ないパターンと思っていいんでしょうかね?
ck2_11.png
そうであってほしい。でないと、十字軍のさらに倍の兵力なんかに押し寄せられたら、勝てるはずがないので……。

あと、今回の十字軍に不参加だった神聖ローマ帝国。こちらも十字軍の裏でセルジューク朝のカリフによってジハードの標的にされたらしく、セルジューク朝と神聖ローマがエジプトで激突とかいう、IF歴史的にとてもおもしろい展開になっているようで。

こちら、ジハードなので参戦もしようと思えば可能ではあるんだけど、十字軍・ジハードの仕様変更の一部として、征服した土地の獲得者はあらかじめ決定のうえで開戦されることになったようなので、参戦することにそれほど利益があるかというと、微妙なところかなというところでもあり。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 04:43| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月25日

薬屋のひとりごと(2)

薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)
薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)

今回の話は前巻に比べるとややすっきりしない事件が多くて、どうにも盛り上がりに欠けるかなーなんて思いながら読んでいたら、最後でいい話にしてくるものだからずるい。言われてみればあのキャラの名前って、そういうことじゃないですか。なんで途中で気づかなかったのか。

いやもうほんと、こういう話大好きですわ。悲恋ですねえ。当事者の誰にとっても手放しで喜べる結末ではない。けれど、過ちからつらく苦しい目を見た末に、ひとすじの救いが訪れる。泣けてきますね。いい話でした。

舞台が後宮から移ったこともあって、やや華やかさに欠けるかなと思ったりもしましたが、こんなぐっとくる男と女の話が展開されるとは。驚きながらも楽しませてもらいました。

そしてその一方で、猫猫と任氏の関係はあいかわらずにコメディ的で。高順の悟りが捗る勘違いなすれ違いっぷりに笑わせてもらいました。まあ「特殊趣味」ですからねえ。でも、ラストは、うん、あれは頭突きのひとつも喰らわされるべき雰囲気クラッシャーな所業だったと思うんですよ。猫猫さんにはしっかり反省したうえで蛞蝓を見るような視線から出直していただきたく……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:29| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月24日

星間帝国の皇女―ラストエンペロー―

星間帝国の皇女 ―ラスト・エンペロー― (ハヤカワ文庫SF)
星間帝国の皇女 ―ラスト・エンペロー― (ハヤカワ文庫SF)

皇帝の衰弱によって本来は皇位を継ぐとは目されていなかった皇女が皇帝としての務めを果たしはじめることになる帝都と、反乱軍が支配者である公爵に反旗を翻す辺境の惑星エンドと。超光速の奔流フローを隔てて遠く離れた地で起こる出来事が、巨大な星間国家全域を巻き込む事態となっていくスケール感が非常におもしろかった。

慣れない皇帝の立場にとまどいながら、それでも即位早々に人類存亡の危機に立ち向かうことを余儀なくされた新帝グレイランド2世。なかなかに不運な即位の巡りあわせだと思うし、そのうえ父帝をはじめとして当初から喪失つづきで心が休まる暇もないように思えてつらい状況ではある。

シリーズ一作目であるこの一冊でひとつのファックな山場は越えた感はあるけれど、けれど最終的な到達点はまだ見えていないのであって。ここからどんな打開策が打ち出されていくのか、どんな思惑が絡んでくるのか、どんな展開になっていくのか。とても楽しみなシリーズになりそうですね。

あと、なにげにへーと思ったのが、「尊厳の複数」というもの。これは、皇帝になったカーデニア(グレイランド2世)が、尊称的な自称として「I」ではなく「We」を使いだしたことを指してのもの。ちょっとほかの用例を目にしたことがないのでなんともいえないんですが、実際に歴史上でもなされていた用法なんだろうか? とても関心がある。そういえば、スペインのドラマ『イサベル』では、(1話冒頭しか見てないんだけども)王女時代のイサベル1世に対して臣下から呼びかける際、二人称の複数系が用いられていたような記憶が……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:40| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月19日

JCオリヴィアのプリティ・プリンセス日記

JCオリヴィアのプリティ・プリンセス日記 (小学館ジュニア文庫)
JCオリヴィアのプリティ・プリンセス日記 (小学館ジュニア文庫)

JCオリヴィアのプリティ・プリンセス日記 | 小学館

自分のことをフツーの女子中学生だと思っていたら、実は某国のプリンセスだと発覚した女の子・オリヴィアの話。

この巻のお話としてはまさに序章といった感じ。自分の出自がわかって、本当の家族と対面して、彼らといっしょに暮らすことになって、以上終わり、みたいな。その間にちょっとした展開はあったものの、プリンセスな物語としてはまさにこれからというところ。つづきももう出ているので早いうちに読んでみたい。

そんななかでも、友人のニシとのやりとりはよかったですね。プリンセスフリークで、なりたてほやほやのオリヴィアよりはプリンセスなるものに詳しくてあれこれ教えてくれるお友だち。オリヴィアの出自がわかってからも、それまでの親しさはそのままに、身近に本物のプリンセスがいたなんてと、興味津々でメッセのやりとりで盛り上がってる様子がとてもかわいらしいこと。

あとは豊かな暮らしはさせてもらえてなかったオリヴィアが、プリンセスな生活の一端に触れて、そのセレブぶりというかリッチぶりへの驚きをニシと共有してる様子もなかなかいいもので。

そういえば、この作品、調べてみたら、オリヴィアの実の姉にあたるプリンセス・ミアの物語も存在していて、そちらも邦訳されているとか(やや古めの作品なので手に入れるのは難しいかもだけど)。次回の話はそのミアの結婚式ということで、ということはもしかして、この作品はそちらのシリーズの実質的な続編にあたるんだろうかと思えたり。気安く胸のうちを明かすことのできない立場のヒロインの記す日記によって物語がつづられていくという形式も同様っぽいですし。

前後の展開がどちらも気になるシリーズですね。楽しみにしたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:44| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裏世界ピクニック(2)果ての浜辺のリゾートナイト

裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト (ハヤカワ文庫JA)
裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト (ハヤカワ文庫JA)

空魚と鳥子が完全に飲んだくれになっておる……。酔っ払って飲み屋はしごしつつ小桜さんに飯テロ連投とか大迷惑すぎるんですけど。しかもあげくの果てにはどこで使うのかわからない機械をカードでぽんとお買い上げして送りつけちゃったりとか、こんな女子大生いやすぎる……。いやまあ農機に関してはこの巻のうちになぜか使い道があったんですけど。なぜか。

でも、やっぱりこのふたりの雰囲気ってすごくいいんですよね。鳥子がノリで料理を頼みまくって、こんなに食べられるのかと文句を垂れつつもがんばって消化に回る空魚とか、それをながめて機嫌よさげにニコニコしてる鳥子とか、冴月の話になるとムキになって話題を終了させにかかる空魚とか、どこを取ってもすごく百合な雰囲気ただよわせてるんですよね。

基本的にはノリ優先の鳥子をしっかり者の空魚が手綱とりつつ行動してる……ようでありながら、それは視点人物である空魚の認識にすぎなくて、空魚もたいがいあちこち抜けてるのを、気づかないうちにサポートされててしょうがないやつだなあみたいに思われてるのがとてもよいものであるのでして。

そして空魚ちゃん、いつもはねくらなオタクっぽい女の子なのに、キレたらテンション上がっちゃうタイプなのがとてもかわいい。怪異相手にも逆上してみせたりとか、普段はおとなしいわりにキレたらなにするかわからないこわさがあるというか、鳥子に対する気持ちも年齢のわりには幼い執着的なところがあったりして、なんというか病みの素養を感じさせる子ではありますよね。かわいいかわいい。

鳥子のほうは基本的に冴月が中心ではあるものの、その一方でそんな空魚ちゃんのめんどくささをしょうがないなあしてる感じがでてきたりもしてて。このふたりの関係がどうなっていくのか、とても気になるところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:20| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やがて君になる 公式コミックアンソロジー

やがて君になる 公式コミックアンソロジー (電撃コミックスNEXT)
やがて君になる 公式コミックアンソロジー (電撃コミックスNEXT)

やがて君になる 公式コミックアンソロジー 仲谷 鳰:コミック | KADOKAWA

最初の3人がいきなりほかの連載作品を読んでる作家さんばかりでテンションあがった。描いてるのはやが君のキャラを描いたアンソロジーのはずなのに、これもうあの作品のあのキャラだよね、画風とかキャラ描写的に、という感じに読めてしまって。こういうの、なんというんでしょうね。同じ役柄をいろんな役者さんの組み合わせで見ているかのようなというか。やが君のキャラを借りても隠れることのない、いろんな方の作家性とでも呼べる作風を楽しめたのがなんとも新鮮なおもしろさでした。

以下、いくつかの話の各話感想を。


柊ゆたか「やがて君になれるかな?」

とても……『新米姉妹のふたりごはん』みを感じた。あちらの妹ちゃんぽい外見の七海燈子が姉っぽいテンションではしゃいでるのがおもしろかった。ビジュアル的にやや幼くなるので、先輩がとてもかわいらしい。


缶乃「或いはそんな星模様」

とても……『あの娘にキスと白百合を』みを感じた。七海燈子と佐伯沙弥香があちらの黒沢さんと白峰さんのようであった。佐伯沙弥香があれこれ考えすぎてドツボにひまりそうな感じとか、そんなところに七海燈子にストレートな言動を取られて悩んでたのがばからしくなってたりする感じ、とてもらしさを感じられてよかった。


チョモラン「ふわつき乙女」

とても……『あの人の胃には僕が足りない』だった。あちらは百合ではなくおねショタ(?)なんだけど、キャラのリアクションとか表現とかがまんまそれであった。というか、こんな、やが君読者でさえそれなりに忘れていただろう部分の一発ネタで、こんな強引に笑わせてくるのはずるい。笑ってしまった。くやしい。


結川カズノ「イン ザ ボックス」

どこかで名前を見たことあるような……と思って調べてみたら、『白と黒のバイレ』のイラストを描いてた方なんですね。佐伯沙弥香がひとりあれこれ相手を意識してしまって、そんな彼女の心のうちなどつゆとも知らぬ七海燈子が彼女に友人としてのストレート信頼を寄せて……。交わることはないんだけど、その場を切り取れば仲のよさがとてもいい雰囲気なふたりのやり取りがいい感じな話でした。


めきめき「まつりの夜に」

キャラクターが少女マンガ的というか、 もとのやが君とは違う文脈に置かれたふたりのようで、けれどこれもまた小糸侑と七海燈子なんだよなあというのがなんともふしぎな感覚のおもしろさ。


文尾文「きゃくほんをつくろう!」

いくつか気になる作品はありつつも未読な作家さん。いいよね、こういうバカ話で盛り上がってる感じ。ありそうな幕間のひとコマというか。むしろこの話もちょっと見てみたかった気がしてくる感じがうまい。


もけ「あなたは明日何着て笑う」

七海燈子への気持ちを自覚して、そうとは知らずに接してくる先輩に対して内気に悩む小糸侑の描写、いいですよね。キャラの外見もそれよりになってる感じがあって、ほんのり漂ってくる感情がとてもよいものであることで。


ヒロイチ「ビターコーヒータイム」

大人ふたりのカップルによる、しっとりアダルティーな雰囲気の話。気を許した相手にだけ見せる表情がたいへんいいものでした。ありがとうございます。ありがとうございます。


伊藤ハチ「先輩たちとあそぼう!」

『エクレア』でいくつか読んだことのある作家さん。わりと特徴的な絵柄の人だと思うんですが、この話もギャグ風でなかなか特徴的で、でもしっかり小糸侑と七海燈子と佐伯沙弥香の三人になってるのがおもしろい話でした。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:48| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月18日

フェチップル(2)

フェチップル(2) (KCデラックス)
フェチップル(2) (KCデラックス)

『フェチップル(2)』(るり原 ズラチー)|講談社コミックプラス

柚木家変態しかいやがらねえ。ここが魔境か……。いやしかしおそるべきは、家族以外にも幼馴染みとかも含めて全員なんらかのフェチ持ちなキャラしか登場してないということか。このマンガ、変態しかいやがらねえ……。

というか、基本的に変態どもの頭のおかしいフェチっぷりにツッコミが追いつかないくらいのギャグっぷりなのに、ちょくちょくラブコメな雰囲気出してくるからおもしろい話なのであって。

そして、そんなラブコメでいい感じの空気のときに、見せ場のコマで言花の艶やかなロングヘアを情報量マシマシで描いてくれるからもうたまらない作品なのでありまして。主人公ともども大ゴマのたびごとにドキドキさせられっぱなしでありましたですよ。露出度的には低いはずなのに、めっちゃ色気ただよってますもんね。主に髪とか髪とかから。個人的には54ページ目がこの巻での至高の一コマだったと思います。いやまあ68ページ目も捨てがたいんですが……。

あと、どうも2巻の発売に合わせて1巻が新装丁されたらしいんですけど、そっちの絵もかなりクリティカルにヒットしてくるものでして、初期のバージョンですでに持ってるにもかかわらずあらためて購入必須な気にさせられていたり。

まあそんなバカをやりつつも、ラブコメ的にはかなりニヤニヤできていい感じの展開で進んでるのも確かでして。すでに1話の時点で同棲してるんで、どこがゴールになるんだろうかという疑問はありますが、ともあれ続くかぎりはまだまだ楽しませてもらいたいシリーズですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:53| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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