2017年08月09日

メイド花嫁を召し上がれ

調子が出ないせいかどこに改行入れていいかわからない文章になったので改行なしで投下してみんとす。

メイド花嫁を召し上がれ (CROSS NOVELS) -
メイド花嫁を召し上がれ (CROSS NOVELS) -
試し読み(レーベル公式サイト)

わぁい、女装男子受け。男なのにと思っていながら情熱的なアプローチにどきどきさせられてしまう主人公はいいものでした。いやまあ、直接的な受けの場面は女装ほとんど関係なくなってたんですけど。それでも、ふたりの出会いから結末にいたるまでの流れはいい感じなものではありまして。女装の似合う主人公・真陽に、とある企業の御曹司である遙尚を誘惑して惚れさせてほしいというあやしさ満点の依頼がくるところからはじまって、引き受けてしまったものの遙尚のほうがあまりに取りつく島もないものだからどうなるものかと思いきや、いっそ開き直って機嫌なんて取ってやるもんかとばかりのやりとりになるのが面白くて。名目としてはメイドとして遙尚のお屋敷に勤めだしたこともあって、彼の健康を気づかってという心情もあるけれど、それを素直に言っても聞いてくれる相手ではないからとあの手この手で自分の作った料理を進めてみたり、ダメだったときも次はどんな手でいこうかなんて考えてる真陽とのささやかな攻防はいいもので。だからこそ、しだいに互いのことを知るにつれてだんだんとお互い気を許していくことになる流れも、なんだか順調に関係が進展しているような達成感めいたものがあって。お互いのことを意識するようになりだすと、自分は男なのにと真陽が悩みだしたりもするんだけど、それまでの気やすい応酬や真陽のことを大切に扱う遙尚の様子を見ていれば、そこさえクリアできればその後の姿は自然と想像できるだけの下地がすでにあって。それほど不安になることもなく読み進めれましたね。まあそれでも、後日談での、男なのにという葛藤の抜けた真陽との甘々ぶりはやはり格別なものではありました。いい話でしたね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:34| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月07日

本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜(3)領主の養女(4)

本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第三部「領主の養女IV」 -
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第三部「領主の養女IV」 -
試し読み(BOOK☆WALKER)

うわーお。ダームエルやるなー。すごくドラマチックな展開じゃないですか。というか展開早いなあ。この巻での衣装姿を見て恋に落ちて、その巻のうちにもう告白までいってしまうとか、ダームエルもなかなか、地味な見かけによらず思い定めたら一直線なタイプのようで。まあ主人公であるローゼマインと比べたら年長組に分けられる人ではあるけれど、まだまだ若手の人ではありましたっけ。いやそれにしても、その劇的な一幕のあったブリギッテのお披露目の場、星結びの儀式の集まりの場面はとてもよかったですね。エルヴィーラお母様の口から聞くだにとても情熱的でひたむきで。ブリギッテの置かれた状況を思えばなにかせずにはいられない気持ちに駆られただろうとはいえ、家格の違いを理解しながらも正面から想いをぶつける行動からは、ダームエルの思いの丈が伝わってきますよね。たとえ失敗して傷つくとしても、それでも恋した相手の隣に立つためには挑戦の舞台に上がるほかない。一世一代の求愛、でしょうか。それだけに、うまくいってほしいと願わずにはいられないですよね。そしてその成否がダームエル自身の素質と努力にかかっているとなれば、応援せずにはいられません。いやあいいもの見せていただきました。

あと、もうひとつふれておきたいのがアンゲリカ。前回までで「成績上げ隊」なんてものが結成されてしまったりして、「この子アホなのかな」という印象が持ち上がってきてましたけど、それが今回ではっきり「この子アホだわ」に定まったというか。勉強嫌いによる成績の悪さはすでに厳然たる事実ではありましたけど、詰め込み式で知識を教えこんでも根っこのところは変わらないからもうどうしようもない。すっかりクエスチョンマーク浮かべたビジュアルイメージが染みついてしまったんですが。まあ色々抜けてるけど、それはそれで個性的だしまあいいか的な。ローゼマインのやらかしのおかげで補佐役もえられたことだし、いいコンビとしてしっかりやっていけるのではないだろうか。いややっぱり難しいかもしれない……。

というところで、次はいよいよ第三部の完結巻。今回初登場のゲオルギーネ関連でまだまだいろいろありそうだけど、一冊ですべてけりをつけれそうなものとも思えないので、素材収集のほうの話でしょうか。それともまたなにか別方面で急展開があったりするんでしょうか。ともあれ楽しみにしたいです。

(そういえば、第一部は3冊、第二部は4冊、第三部は5冊ときてるけど、この調子で第四部は6冊とかになったりするんだろうかとかふと思ったり)
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 13:58| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月29日

理想のヒモ生活(6)

理想のヒモ生活 6 (ヒーロー文庫) -
理想のヒモ生活 6 (ヒーロー文庫) -

いずれ来るかもとされていた善治郎の側室問題がついに。とはいえ、国内貴族の勢力争いとは離れた打算の働いたもので、いずれどうにかしなければならない問題なら、わりと悪くない条件とはいえなくもなさそうな。

今回意表をつくように立候補してきたフレア姫という人(前回の話をあまり覚えてないのでもしかしたらそんなに意外な展開ではないかもしれませんが)、女性が一線で活躍することをよしとしないという社会であえて遠洋航海の旅を行うバイタリティーのある人で。けれどそうはいっても王族の生まれである以上、国に利益をもたらす婚姻に対する期待から逃れることは難しい。であるならば、その王族としての義務と自分のしたい活動とのバランスを取れる良物件が見つかった場合、それを見逃す手はないということになるわけで。その点で、カープア王国にて女王アウラをたてて影に徹しつつそれでいて不満を覚えることなく女王と仲睦まじく過ごしている善治郎という男は、願ったりな人物だったのでしょうね。彼の為人を知るや、その機を逃さず話を持ち出す積極性、断らせはすまいとしたたかに交渉を進めるやり手ぶり。これはフレア姫、なかなかポイント高いですよ。

ただ、当事者である善治郎やアウラを含めた気持ちの問題はまた別にあるわけで。政略的な考えを優先しながらも、アウラひと筋な善治郎からの抗議の意思表示に対してあわてたように後宮の手綱くらいはとってみせるからとなだめすかす女王もそれはそれでかわいらしいものでしたが、次回に続くこの先の展開がどうなっているのか。気になるところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

とりかえ・ばや(2)

とりかえ・ばや 2 (フラワーコミックスアルファ) -
とりかえ・ばや 2 (フラワーコミックスアルファ) -
試し読み(出版社HP)

東宮の睡蓮に対する、内気な文学少女同士が通じ合うような気に入りぶりがいい感じ。東宮は次代の皇子のためのつなぎとしての自分の立場も理解してそれに徹している人でもあるようで、なかなか好感の持てる人。ただ、そうした東宮のお付きの睡蓮の君はいまのところ女性社会のほうが居場所として心地がいいとはいえ、性自認はまぎれもなく男性であって。東宮のあどけない表情を見ているうちに意識しはじめてしまうのはほほえましくもはらはらさせられるところであり。

一方の沙羅双樹も、右大臣家の四の姫との縁談が進むものの、体は女性のものだし性的指向をとっても同性愛者ではないことから、寝所をともにしても本当に文字通り寝所をともにするだけでそれ以上なにもしようがなくて途方に暮れてしまうのがコメディチックで面白かったり。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

恋する救命救急医 あなたのベッドであたためて

あなたのベッドであたためて 恋する救命救急医 (講談社X文庫) -
あなたのベッドであたためて 恋する救命救急医 (講談社X文庫) -
試し読み(出版社HP)

あー……このテーマはきっついなあ。なまじ主人公が救命救急医であるがゆえに、仕事上のミスは即座に患者の生命身体にかかわる問題になってしまう。その背景にどんな事情があったとしても、起きてしまった過失は取り返しのつかない事態につながりかねない。ほかごとに気を取られてて……なんて言い訳はもってのほか。そんな医療の現場を舞台にした話だからこそ、失敗してしまうことに関しては、尋常ではないプレッシャーがある。それに向き合うことについては、ごまかしが許されない厳しさがある。仕事との向き合い方そのものが問われているようで、考えさせられるものがある。

今回の話でいえば、主人公・晶によるミスは、外部的な要因による集中力の欠如がその要因だったのであって、主人公の責任についてはいくらか割り引いて見れなくもないとは思うんですよ。なんせ、今回登場した新キャラの堂上先生、研修医でありながら指導医の晶に対する態度がかなり悪かったですからね。それはもう足を引っ張ってくれるレベルで。まあ晶は晶で一人前に届ききらない頼りなさがようやく抜けてきたところでしたし、一方の堂上先生は晶より年上なことにくわえて自信の塊のような人だしで、はたからみててもこの主人公に指導をさせるのはちょっと能力を超えてるんじゃないかなと思えるところはあったというか。そして案の定、手を焼いているうちにミスにいたるという流れ。人選ミスなんじゃないかという気もしなくはないんですけど、かといって人員に余裕がある部署でもなし、それにできる仕事ばかりこなしていては成長がないといわれればそうかもしれないと思ってしまうところもある。いやそれにしてもきっついですよね。自分の失敗に直面する場面は。それが原因で、認められだしたと思っていた上司にけんもほろろに叱責されるのは。周囲から自身の無能に対する軽侮のまなざしを向けられるのは。読んでるだけで死にたくなってくる居心地の悪さ。立場をなくす感じ、ですかね。けど、晶は自己弁護的な態度を取ることはなく、失敗は失敗としてきちんと受け止めていたんですよね。自責の念に駆られすぎたり周囲の態度の変化に疲弊していった部分はありましたが、また初心に帰って手もとの仕事をこつこつと積み上げていくことで逆境を耐え忍ぶ。つらいけど、それしかないのかなという感じ。まあ態度の変わらない人もいましたし、それになりより晶にとっての一番の心の癒しはやっぱり恋人との逢瀬ということになるんですけど。なにもかもをさらけ出せる相手がいるというのは大きいですよね。

その一方で堂上先生。彼の終盤の展開もかなりきつくて。途中までの晶への態度を思えば因果応報と思えるところもないではないのですが、それですませていい話では全然ないのがまた難しくて。晶のケースと堂上先生のケース、今回の話においては作中の通りになりましたけど、重大性においてたまたま差がついたというだけのことでしかなくて。どちらも患者の生命身体にかかわるミスをしでかしたことに違いはないんですよね。むしろ自分が堂上先生に近いタイプだという自覚があるだけに、失敗することやそれを受け止め向き合うことに慣れてないのはこわいなあと改めて思わされたり。エリートっぽいキャラはそれはそれで好きなんですけど、堂上先生の場合は悪い意味でもエリートっぽかったということで。本当につらい。

どうやらシリーズ第3巻も発売予定があるということで、楽しみにしたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月22日

「好きなライトノベルを投票しよう!! - 2017年上期」投票用エントリ

こちらで行われている投票企画。前回にひきつづき、今回も参加します。そして今回は枠をいっぱいに使って10作品の投票です。とても久しぶり。久しぶりすぎて新鮮な気分すらしてきます。

投票の内訳としては、少女向けが7作と少年向けが3作。ここのところの好みが少女向けに偏っていることもあって少女向けが多いです。得票数的にはあまり伸びないタイトルが多いかもしれませんが、面白い作品ばかりなので、興味をひかれるものがあればぜひ手に取ってみてください。そしてぜひぜひ少女向けの世界へ。

以下、紹介する順番は上からお気に入り順です。(あまりピンとくるものがなくても上のほうのタイトルは目に入れてもらいたいという趣旨)

『お嬢様と執事見習いの尋常ならざる関係』  感想記事
お嬢様と執事見習いの尋常ならざる関係 (一迅社文庫アイリス) -
【17上期ラノベ投票/9784758049054】
少女向けより。個人的な上半期のイチオシ。両片想いな主従の関係がめちゃくちゃいい。おまけに主人の王女さまは男装の騎士で、従者のほうは女装してもなんとなく似合ってしまうという属性の盛りぶり。そして、従者であるアンバーから主人であるミシェルへと寄せる、口に出しては告げられない想いの丈がひしひしと伝わってくる彼の視点の描写がとてもよくって。一方のミシェルのほうからも、彼の思いには気づかずとも秘めた想いが伝わる心のうちがあったりして。ラストまで含めてとても素晴らしい雰囲気。話として一冊できれいにまとまってると思うので、ぜひ。

『いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約』  感想記事
いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784041047255】
少女向けより。上半期でいちばんかわいいと思う女の子が登場した作品はこれ。この巻で登場するティアナローゼ姫。性格の悪い子かと思えば強がりの裏返しだったり、嫌われているかと思えば懐くと甘えかかるような態度を見せてくれたりと、ギャップがとてもかわいいんですよ。そんな表情を引き出してくれた世話焼きタイプの主人公・イザベラに対してしだいに気を許していきながら、それでも恋においては譲れないからとあらゆる手段を駆使して先んじてみようとしたりもしてみせる、そんな姿がもうかわいくてかわいくて。2巻完結なのが惜しまれる、とてもいいキャラクターのお話でした。

『左遷も悪くない(4)』  感想記事
左遷も悪くない〈4〉 (アルファライト文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784434227905】
少女向けより(レーベル的には違うような気もするけど内容的に)。家庭によってさまざまな環境が生まれる家族の姿。それ自体がひとつの文化圏とも思えるような、それぞれの来歴を持つ別々の家族の一員であった男女が結婚し、新たな家庭を築く。そこで生じる互いの家族らしさの混交模様が素晴らしい本シリーズ。この巻では、互いの家族との交流を通して、厳格な祖父に育てられて特別な思い出の乏しいウリセスの幼少時が鮮やかに色づけられていく。それぞれの来歴を持つ夫婦やその家族の交流があってこその流れが素晴らしい。つくづくファンタジーとしての面白さの可能性を感じさせてくれるシリーズです。

『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』  感想記事
裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) -
【17上期ラノベ投票/9784150312640】
少年向けより。百合ですね。相手にふりまわされてばかりでうんざりする気持ちはあっても、自分以外の人のために目の前から消えられてしまうと、悲しくて怒れてどうしようもなくなってしまう。そんなだだっ子のような気持ちを発露する、元ぼっちな空魚ちゃんのかわいさですよ。

『霊感少女は箱の中』  感想記事
霊感少女は箱の中 (電撃文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784048925419】
少年向けより。怪談としてのこわさもさすがの領域でありながら、それ以上に真相の救いのなさにふるえる一冊。なまじあちこちに消えない傷痕を残しているだけに、それと引き換えに重みを増す十字架がずしっとくる。それがいい。

『女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします』  感想記事
女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします -
【17上期ラノベ投票/9784047344594】
少女向けより(レーベル的にわりと混在ですが内容的に)。ご主人様にかまってほしくてついやりすぎちゃう残念美形どもな犬人たちの女王さま(飼い主)になった少女リーゼロッテによるツッコミがとまらないお話にとにかく笑う。たまにかっこよくなるからくやしい犬人たちのなかで、安定の駄犬なダシバは癒し。

『あなたに捧げる赤い薔薇』  感想記事
あなたに捧げる赤い薔薇 (アイリスNEO) -
【17上期ラノベ投票/9784758049139】
少女向けより。夫婦でありながら、相手のことを大切に思うからこそ、自分なんかよりふさわしい相手がいるんじゃないかと身を引こうとしてしまう。そんな両片想いじみた夫婦がもどかしくもいとおしい。読後にタイトルを見返して抱ける感慨もひとしおな一冊。

『狂王の情愛』  感想記事
狂王の情愛 (ソーニャ文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784781695990】
少女向けより(ティーンズラブをしれっとまぜこんでいくスタイル)。幼いころに不遇な生活を強いられたことから、箱庭のような環境での生活になんの疑問も抱くことなく幸せを感じてしまうヒロインはいいですよね。そしてそんなヒロインの心のうちで確かに芽生えていた暗い感情がもれ出てくる場面も。なにに対しても多くを望まないティアリスの、だからこそ王を狂気に駆り立てる、そんな心情の対比がいいものでした。

『魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く』  感想記事
魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く (電撃文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784048926607】
少年向けより。タイトルからも想像できるバイオレンスな展開からの救いのない結末にしびれる。あれもこれもこぼれ落ちていった末に残ったものを見つめさせられる無力感、先行きの真っ暗さがたまらない。これ一冊でも話としてはまとまってると思いますが、つづきが出ればさらに地獄に叩きこんでくれそうな予兆はありますし、もしかしたら希望も見せてくれるかもしれないということで、2巻も切望するしだい。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』  感想記事
自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 (レジーナブックス) -
【17上期ラノベ投票/9784434232312】
少女向けより。清く正しい悪役令嬢を目指すものの、せいぜいかわいらしい程度だったりして、周囲からはポンコツな言動をほほえましく見守られているバーティア嬢がかわいらしい。そのまままっすぐ成長してほしいですね。


以上そんなところで。コメディ系よりもシリアス系のほうが強い感じのラインナップのような気もしますが、その辺はあとからふりかえった印象としてみると、さらっと流れていくものよりも後々まで尾を引くような話のほうが記憶として残りやすいのかなということで。

同日同時刻にしめきりのラノベの杜のアンケートのほうでは、少年向け・少女向けそれぞれ5作までの枠があるので、少女向けよりの下位二作をoutさせて、代わりに少年向けよりの二作をinさせる予定。その二作は以下の通り。

『おめでとう、俺は美少女に進化した』感想記事(ノリではじめた女装から巻き起こるドタバタ劇が面白い。女性方面、男性方面でも厄介ごとが積み重なってくるにぎやかさがいいんですよね。ぜひともつづきを……。)

『おとぎの森の幼女姫』感想記事(リズム感のある文章に乗せて語られる物語に楽しく読みこまされる。「姫のために」と手を組む仇敵同士のおっさん騎士とドラゴンも熱い。)

それから、今回はボーイズラブ部門でもひとつ票を入れるつもり。

『あなたのベッドであたためて 恋する救命救急医』感想記事(失敗の受け止め方と向き合い方。逆境で支えてくれる人の温かさが胸にしみる一冊ですね。)

そんな感じで、これから投票してこようと思います。


ただ、なんですけど、6月刊の読了が追いつかずにまだ読みきれてない本がいくつかあるのが心残りではありまして。上半期のベストを選出する投票企画用の記事でありながら、自分のなかでの本当のベストになっていないのが悔やまれるといいますか。読みたいと思ったものを全部読むのは無理だとはわかっているんですが、このくらいなら読めるだろうと予定に組み込んでいるものが消化しきれてない状態ではベストと冠することはできないかなーと。なので、読み残した6月刊の新刊を読み終えたら、真・個人的上半期ベストの紹介をあらためてやりたいとも考えていたり。 
→ やりました
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

2017年6月の読書まとめ

6月は22冊。かなり復調してきました。まあ、毎月のラノベニュースオンラインの投票のほうでそろそろ期限内に下旬刊行作品に手をつけれなくなってきたことでしりに火がついてきた感があってというか。そんな感じではありますが、意識的に数をこなそうとしだしてからはなかなかいいペースで推移しているように思います。またぞろ、もともとも予定にふくまれてなかったエロが2冊ほど入りこみだしてもいるんですが、この際は数がこなせるならいいかということにしていく方向で。読書時間帯的にもバッティングはしてないので。

マンガ等も合わせた読了数は35冊。月の下旬ごろから1日最低1冊を目標にしだしたこともあって順調なペース。とはいえ、平日と休日で読書に取れる時間の差はどうにもならないので、小説本は休日に数を稼ぎつつ、平日はマンガ等の手軽に読めるものでごまかしてる感じなのではありますが。

それと、1日1冊の目標に関してなんですけど、そうして数をこなしていくようになったものの、それにもかかわらず積みは減らず、一方でここのところ感想を書くペースが追いつかずにそちらの待ちが積みあがりだしている状況。どうしたものか……。

そんなこんなで、6月読んだ中からのお気に入りは以下。

[☆☆☆☆]いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約  感想
いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫) -
ライトノベルより。新キャラの王女さまがもうかわいくてかわいくて。はじめは警戒心が強いんだけど、心を許してくれると慣れないしぐさに照れをみせながら懐いてくる猫のようなというか。

[☆☆☆☆]左遷も悪くない(4)  感想
左遷も悪くない〈4〉 (アルファライト文庫) -
ライトノベルより。過去の色すらも塗り替えていく家族間の交流。もとは別々だった家族が、未来を考えることで過去にいたるまで結びついていく感触。素晴らしい。

次点としては、まず『狂王の情愛』(感想)を。ヒロインが箱庭のなかの過保護な世界で幸せを感じる様子と、そうあれる背景となった不遇時代に育まれた暗い感情の対比がみごと。
それと、『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』(感想)も。清く正しい悪役令嬢になると、あちこちでポンコツな言動をみせては周囲にほほえましく見まもられるヒロインがおもしろい。そのまままっすぐ成長してください。

そんなところで。オススメするなら、ファンタジー枠では『左遷も悪くない(4)』、イチオシは『いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約』ですね。ティアナローゼ姫ホントかわいいので……。

以下、読書メーター貼り付け。

6月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:6448
ナイス数:6

自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 (レジーナブックス)自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 (レジーナブックス)
読了日:06月03日 著者:しき
ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ (コバルト文庫)ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ (コバルト文庫)
読了日:06月05日 著者:秋杜 フユ
いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫)いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫)
読了日:06月05日 著者:九江桜
狂王の情愛 (ソーニャ文庫)狂王の情愛 (ソーニャ文庫)
読了日:06月06日 著者:富樫聖夜
傲慢上司と生意気部下 (ショコラ文庫)傲慢上司と生意気部下 (ショコラ文庫)
読了日:06月07日 著者:義月 粧子
盗賊と星の雫 (サラファーンの星3) (創元推理文庫)盗賊と星の雫 (サラファーンの星3) (創元推理文庫)
読了日:06月09日 著者:遠藤 文子
おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩 (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩 (ビーズログ文庫)
読了日:06月11日 著者:石田リンネ
後宮陶華伝 首斬り台の花嫁は謎秘めし器を愛す (コバルト文庫)後宮陶華伝 首斬り台の花嫁は謎秘めし器を愛す (コバルト文庫)
読了日:06月13日 著者:はるおか りの
転生オークは姫騎士を守りたい1 (キングノベルス 22)転生オークは姫騎士を守りたい1 (キングノベルス 22)
読了日:06月14日 著者:犬野アーサー
ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)感想
ユージオとベルクーリの戦闘、熱かった。キリトの陰に隠れて自信なさげにしてるイメージだったけど、ユージオってこんなに強かったんだなあ。そのままアリシゼーション編完結してもよさそうな勢いだった。とはいえさすがにそうはならない展開。もともと予感させる描写はあったけど、つづきがとても気になるところ。
読了日:06月17日 著者:川原 礫
左遷も悪くない〈4〉 (アルファライト文庫)左遷も悪くない〈4〉 (アルファライト文庫)
読了日:06月19日 著者:霧島 まるは
恋する救命救急医 ~今宵、あなたと隠れ家で~ (講談社X文庫)恋する救命救急医 ~今宵、あなたと隠れ家で~ (講談社X文庫)
読了日:06月20日 著者:春原 いずみ,緒田 涼歌
北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし (宝島社文庫)北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし (宝島社文庫)
読了日:06月22日 著者:江本 マシメサ
ゴーストドラムゴーストドラム
読了日:06月22日 著者:スーザン・プライス
平凡なる皇帝 (サーガフォレスト)平凡なる皇帝 (サーガフォレスト)
読了日:06月24日 著者:三国司
王子様の花嫁はじめました (ティアラ文庫)王子様の花嫁はじめました (ティアラ文庫)
読了日:06月25日 著者:青砥 あか
メイドやります! 年上お姉さんとツンツン幼なじみ (美少女文庫)メイドやります! 年上お姉さんとツンツン幼なじみ (美少女文庫)
読了日:06月27日 著者:青橋 由高
風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT)風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT)
読了日:06月27日 著者:パトリック ロスファス
美熟女と童貞 淫らに嫐られた夜 (マドンナメイト文庫)美熟女と童貞 淫らに嫐られた夜 (マドンナメイト文庫)
読了日:06月28日 著者:甲野 冬樹
フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~ 5 (MFブックス)フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~ 5 (MFブックス)
読了日:06月28日 著者:埴輪星人
おこぼれ姫と円卓の騎士 二人の軍師 (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 二人の軍師 (ビーズログ文庫)
読了日:06月28日 著者:石田リンネ
ソードアート・オンライン プログレッシブ (2) (電撃文庫)ソードアート・オンライン プログレッシブ (2) (電撃文庫)
読了日:06月30日 著者:川原 礫

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月19日

後宮幻華伝 奇奇怪怪なる花嫁は謎めく機巧を踊らす

後宮幻華伝 奇奇怪怪なる花嫁は謎めく機巧を踊らす (コバルト文庫) -
後宮幻華伝 奇奇怪怪なる花嫁は謎めく機巧を踊らす (コバルト文庫) -
試し読み(BOOK☆WALKER)

「後宮」シリーズ五冊目は、前回も登場した姉上愛の遊宵くんと、科学派ヒロイン緋燕のお話。

前半はすごくよかった。もともと皇帝の寵愛なんて興味のない緋燕と、姉である鳳姫以外の女性には興味のない遊宵の組み合わせで、愛なんてかけらもないところからはじまったふたりの関係がとてもいい感じになっていって。皇帝の気をひくために小細工をしたりしない緋燕がほかの貴人たちよりもましだからという程度の理由で夜のお召しをかけることにしだした遊宵。皇帝に対して媚びを売らないどころか嫌われたってかまわないと思っているからこそいやなことや改めるべきことははっきり告げてはばからない緋燕の態度をだんだんと気に入りだし、そのうちにちょっかいをかけたりいじわるをしかけて反応を楽しんだりするようになる、その雰囲気がですね。最初は名目だけの寵姫だったはずなのがしだいにどこからどう見ても仲睦まじげで楽しげな恋人同士のように見えてくるからとてもよかったんですよ。緋燕のほうでも、遊宵のことを知るうちに、どうでもいいと思っていたはずの彼の気に入りである立場を、気づけば手放しがたいほどに大切に思っている自分に驚いてしまう場面とか、すごくよかったんですよ。あと、それが緋燕らしさでもあるんだけど、理屈っぽいところがあるせいで夜のことの話題になるとたまに情緒もへったくれもなくなるずれっぷりに頭抱えてるのもおかしかったりして。

それだけに、後半で緋燕の背景の話が前面に出てくると、陰のあるストーリーがその雰囲気を覆い隠してしまった感があるのはなんとも惜しまれるというか。

まあなにはともあれ、遊宵くんにもちゃんと倫理的に許されるお相手が見つかってよかったですということで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 02:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月18日

キングキラー・クロニクル(1)風の名前(3)

風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT) -
風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT) -

五分冊の三冊目。

リュートの腕前を認められたエオリアンの場面での劇的さときたら。難曲に挑戦する不安感、出たとこまかせで進めて祈るしかない緊張感、心を通わせた音楽を奏であげる陶酔感、あとすこしのところで襲いかかる絶望感、それでもただただがむしゃらにつむぎあげ歌いあげきった達成感、そして万雷の喝采に包まれる高揚感。難関への挑戦とそれを果たした者だけが味わうことのできる喜び、展開に応じてさまざまな感情があふれんばかりに伝わってくる。すごくいい。

主人公であるコート(クォート)が紀伝家に対して昔語りをするという体裁のゆえか、実話系の話を読んでいるような感覚があって、それがまた臨場感を増してて面白いんですよね。才能はあるけれどもまだそれを多くの人には認められていない少年らしくいろんなことに挑戦して、すべてがすべて都合よくいくわけではなく、ときにうまくいったり、ときに手痛い失敗を経験しながら時が過ぎゆく感じ。天涯孤独であるがゆえに綱渡りするように学園都市でのあり方を探っていく様子にとてもはらはらと楽しませてもらえること。次の巻では彼の恋についてももっと進展がみられるんでしょうか。楽しみですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

王子様の花嫁はじめました

王子様の花嫁はじめました (ティアラ文庫) -
王子様の花嫁はじめました (ティアラ文庫) -

なんというか、えろいことしてばかりだったような。いや、ティーンズラブ系だから、えろい要素があるのは承知のうえなんだけど、それにしてもふたりそろえばそういうことしてた以外の記憶がろくにないんですが、さすがにお盛んすぎじゃないですかね……。最初のほうはお相手の王太子バルドのほうから既成事実を作ってしまおうという思惑はあったものの、それ以降もすきあらば口づけたり、あちこち触ってきたり、そうこうしているうちに体を寄せ合って、最後にはたかぶった熱の求めるままになっていくのは欲望に忠実すぎませんかというか。あげくの果てには離れ離れになっても手紙でシルフィアにひとりでさせたりとか、もう完全に変態夫婦ですねとしか……。そんな手紙を書いてくるほうも書いてくるほうだけど、書かれている内容を思わずイメージして自分の世界に入っていっちゃうシルフィアもシルフィアだと思うんですがこれいかに。自慰場面にツッコミいれずにはいられないティーンズラブ小説とは。

とはいえ本作のいちばんの魅力は笑えるところではなくて、ふたりが会えば流れるようにはじまる官能場面のえろさでありまして。基本的にはバルドに流されるがままという感じではあるものの、甘やかしてかわいがったときのシルフィアはたしかにかわいいですし、無防備な体に愛撫がほどこされれば身も心もすぐにとろかせて自分から懇願しだす姿は、かわいすぎるからいけないという言い訳にならな言い訳にもうなずけてしまうものがあるわけでして。快感を教えこめば教えこむほどえっちに染まっていくヒロインはとてもそそられるものがありますねということで。

あと、なにげにヒロインの母親も結構キャラのたってる人でして。なまじ天才であるがゆえに努力する人の気持ちがわからないという本音をナチュラルに表す人で。そうでありながらも、高い身分となにをやらせても人より優れているというゆえをもってそんな態度も許されてしまうというとんでもない人で。対照的に努力の人だったという王妃との(王妃のほうが)額に青筋たてながらのやりとりは、メインふたりのわきでありながらそれ自体がじゅうぶん面白いかけあいになってもいて。これだけキャラがたってるということは前作で登場してたりするんだろうかと思いもしましたが、同レーベル内の著者の過去作のあらすじを見てみてもそれっぽい話は見当たらず。うーん。できればこのふたりの昔の話も読んでみたいと思わされるものがありますね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする