2019年02月08日

微熱空間(2)

微熱空間 2
微熱空間 2

微熱空間 2|白泉社

同い年だからこその、お姉ちゃんぶりながらも幼さを感じる部分もある(義)姉の亜麻音さんがとてもかわいい。家族だからという安心感もあってか隙のあるところを見せられるたびにドキッとさせられて、けど家族だからこそそれ以上に大事にしなきゃと思わされる感じが、なまじ年齢差があって上下関係がはっきりしてる姉弟関係よりも相手のことを意識させられて、ドキドキ感が増して感じられること。家族になってからまだそれほど間もない間柄だからこその、余計に異性であることを意識せずにはいられない感じ。他人から家族へと移り変わる間の微妙な状態だからこその空気がいいですね。まあ一度こうなってしまうとスムーズに移行して終わりという形で納まりがつくのかどうか。恋愛感情とはいいきれないながらも、そちら方面のネタというか雰囲気というかをより濃く取り込んできた感じでしょうか。ひとまず、これはこれでいいですよーということで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:59| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月05日

とどのつまりの有頂天(1)

とどのつまりの有頂天 1 (ヤングキングコミックス)
とどのつまりの有頂天 1 (ヤングキングコミックス)

とどのつまりの有頂天 第1巻( あらた伊里 ) | 少年画報社

なんだこのむちゃくちゃなテンションの高さは……。まさに有頂天ですか。フルスロットルですか。ともあれ百合ですよ。女の子たちがひたすらハイテンションで、こいつは楽しいマンガでした。

表紙絵を見て、かわいい女の子がわいわいきゃーきゃーするかわいい話なのかなと想像してたんですが、ものすごく意表を突かれたというか。いやまあ確かに「わいわいきゃーきゃー」はまちがいとは言いきれないんだろうけど、もっとこう、なんというかにぎやかな話でしたね。確か1話のハグシーンくらいまでの試し読みで購入決定したはずなので、読む前後での印象の違いがものすごいことになってるんですけど、という。

冒頭から登場してる美古都と猫崎さんのペアだけならまだほほ笑ましい感じの百合ラブコメっぽい話だったと思うんだけど、そこに一度に4人もキャラが追加されて、一気に騒々しくなった感が。勢いまかせにボケたおす女の子がいて、リアクションでキレまくる女の子がいて。どの話も収拾つかないレベルでワイワイキャーキャーはしゃぎまわって……楽しそうだなあオイ!

いや本当に、これほどうざキャラっぽく騒ぎまくって、顔面崩壊レベルでかわいさなんてふっ飛ばされてる場面も多々ありながら、それでいてどの女の子にも百合を感じさせる瞬間があるのって、実はめちゃくちゃすごくないですか? 序盤の百合からギャグレベルのコメディへの転調があまりにも激しいものだから、コメディ主体の百合ラブコメなのかとも思ってしまったんだけど、一冊読み終わるころには百合もギャグも境目がわからないほどに入り混じった、ひたすらハイテンションな百合ラブコメだったと思えて、とにかくすげえという感想になるという。

そしてそんなギャグと百合の境界線を主に破壊してくれるのがタクヤと夜空のカップルであり。3話にしてもはやおなじみになりつつあったボケたおしの間にはさまれる「学校では(キスは)しない」のひと言があまりにも衝撃的で……いや、だってこのセリフが発されたとき、まだまだギャグ展開する空気だったじゃないですか。それなのに突然こんなまごうことなき百合セリフをはさまれて。まじかよ、ふーん……って、え、ちょっと待って、この子いまなんて言ったえええええ!?みたいな。すぐに頭が切り替わらないんだけど、遅れて理解できたときの衝撃たるや。その後もワイワイやってる合間にときどき甘えたな夜空とぐいくい引っ張ってくタクヤという関係性を見せてくれるものだから、ギャップで好感度の上がりかたがすごい。特に本編後のおまけマンガ。なにこのかわいいカップルは。いいぞもっとやれ。

一方で主役(?)である美古都と猫崎さんのペアは、まだカップルとは呼べなさそうなラインながら、徐々に相手を意識する気持ちが高まってきて自分たちでも持て余しぎみになってる様子が、上記の幼なじみカップルとは違って初々しくもあり、それが百合の空気感としてとてもかわいらしくもあり。にぎやかな四人組に釣られるようにこちらにもハイテンションさが混ざってきてもいるけれど、それはともかくこれからの展開に期待が高まるふたりではあります。

巻末には作者の以前の作品の番外編が載ってましたが、こちらはこちらで本作に輪をかけて掛け合いでの顔面崩壊がひどいというか、フルスロットルさが半端ない。ということは、これがこの作者さんの持ち味ということなんでしょうか? それはともかく、しかしこの連載一話分にも満たないページ数でしっかりキャラをつかめてそのうえ笑いもとってくれるからすごいというか。『総合タワーリシチ』、こちらも気になってきますね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:14| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月04日

金色のマビノギオン ―アーサー王の妹姫―(2)

金色のマビノギオン ─アーサー王の妹姫─ 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)
金色のマビノギオン ─アーサー王の妹姫─ 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

金色のマビノギオン ─アーサー王の妹姫─ 2|白泉社

おお! おもしろくなってきてる。おもしろくなってきてますよ。もともとキャラクターの雰囲気はすごくいい感じではありましたけど、ストーリー展開もおもしろくなってきました。

舞台は当初のアヴァロンを離れ、アーサー王子の戴冠式(代理出席たまき)が行われる都カーレオンへ。先見の力で流血が予見された戴冠式で、いったい何が起こるのか……という危惧を含みながらの進行。

うーん、なかなかにシビアな展開でした。ついに犠牲者が出る展開。アーサー王子の御一行を含めた当初からの登場人物はいわば主要なキャラクターであり、そこから欠けていく者が現れるのを見るのはショックを受けずにはいられない。そのうえ、それを契機にしてメンバー間でも感情的な齟齬が生じている展開。なかなかにつらいものがあります。

特に、犠牲はつきものであってそれを状況を勘案してどうコントロールするかが大事と考えていそうなマーリンと、現代的な価値観から犠牲を許容するなんてありえない真との師弟げんかは、かなり根深い価値観の対立になりそうで、どうなることかというところ。マーリンのいうように慣れてしまってほしくはないけれど、でも物語の舞台であるアーサー王伝説って悲劇の物語じゃなかったっけと思うと、そのままでは心が参ってしまうのではという不安はつきまとう。ただ、マーリンとしても待ちの姿勢に入っているわけではなく、可愛い子どもが駄々をこねているのを見つめているような鷹容な態度でいるように見受けられるので、そこまで悪いようにはならないのではとも思いたいところであり。というか、そうした弟子に手を焼かされることに困ったようでいて、けれどどこか楽しんでもいる感じが、なかなかに師匠感があっていいですよねというか。そうして齟齬がありながらと師弟でやいのやいのやってる様子はほほ笑ましかったりするのは、まあなんだかんだいっていい師弟コンビということなんでしょうか。

逆にパッと見はいい雰囲気ながらも不安があるのがエレインと広則のペア。広則が純情な恋心を発揮して(本人的にはたぶん)さりげなくアプローチをかけてるのはほほ笑ましくもあるんだけど、一途な感情であるがゆえに入れこみすぎるあまりに後戻りのできないところまでもずんずん進んでいっちゃいそうなこわさがあるんですよね。そもそも住む世界が違う者同士なんだけどと、こちらとしては思ってもしまうんだけど、でも当人からすればきっとそんなことはどうでもいいんだろうなという気もしたり。好きになった女の子のためだもんなあ。よくないなりゆきにならなければ。いまはまだそれで……。

とはいえ、そうしてひとつの惨事でやや変化はありつつも、アーサー王伝説の登場人物たちと現代日本の高校生たちとの組み合わせが織り成す雰囲気は1巻からひきつづきとてもいいものだったのではありまして。

たまきはアーサー王子と瓜二つな顔で無邪気な言動をとっては周囲を和ませてくれるのが楽しいキャラであり。本物のアーサー王子に古くから仕えるガウェインとの組み合わせが多くなる関係上か、ガウェインまで若干たまきっぽくなってきてるところがあるのはご愛嬌ということで。

というか、番外編読んであらためて思いましたけど、たまきって本当にアーサー王子にそっくりなんですね。疑ってたわけではないんだけど、たまきって普段からナチュラルに広則の恥ずかしい秘密を暴露したりとあまりにも無邪気な感じなので、その外見で王子っぽさが出るんだろうかと思ってしまう部分があったんですよ。でも、番外編でアーサー少年の姿を見てると、可愛らしいながらも生意気さを感じたりしっかり男の子っぽさを感じさせる表情になってて、おおっと驚かされるものがありましたね。それと同時に、こっちのアーサー王子を知ってる人が、同じ顔で無邪気すぎるたまきを見てるとギャップで笑っちゃう気持ちもわかってしまっておもしろいところであり。

その他、真もアーサー王フリークスぶりはあいかわらずで、カーレオンの宮廷での新キャラたちを目の前にしてテンション上がりまくりな様子は笑えました。というか、アヴァロンの推定地っていくつか説があるんですね。ウーサリアンの世界は深い……。

あと、今回の陰謀の裏で手を引いていたモルゴースに関しても、魔女と呼ばれてたり悪役っぽい印象付けをされてはいるものの、玉座を巡る争いの席に着くものとしてはまだまだこれ以上に狡猾にもなろうというもので。というよりむしろ、外見的には妖艶な美女だったり、かと思えばロット王とのやりとりでは痛いところをつかれてかわいらしさを感じさせる表情も見せてくれたりと、なかなかに憎めないキャラであるように思ったり。

そんなこんなで、物語が大きく動いたとまではまだ言えないだろうものの、確実におもしろくなっているし、もっともっとおもしろくなっていきそうな期待も持たせてくれる一冊でした。これは次の巻にも期待が高まります。すごく楽しみなシリーズですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:53| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月22日

偽りのフレイヤ(2)

偽りのフレイヤ 2 (花とゆめCOMICS)
偽りのフレイヤ 2 (花とゆめCOMICS)

偽りのフレイヤ 2|白泉社

泣き虫な村の少女が、将来を嘱望されていながら命を落としてしまった王子になりかわる。難易度無理ゲー級ファンタジー少女マンガ第2巻。

今回も至難の展開がつづいてた。命を狙う者との対峙、決闘裁判……それら村娘時代には縁のなかった血と争いごとの世界で生きていくことをひきつづき強いられる。しかも、周りを以前の王子を知り、かつ王子のなりかわりを知らない家臣や側近たちに囲まれながら……。相変わらず無理ゲー感が強い。

共犯者はいまやふたり。幼馴染の兄弟の片割れで従騎士のアレクシス(アレク)と、その主人であり王子本人の腹心でもあった近衛騎士ユリウス。降りかかる危機をはね除け、偽りの王子をサポートしていくには人員が不足しているのは明らか。

けれどそんな状況であろうとも、フレイヤは偽りの王子を演じることを求められるわけで。決然とした態度、周りの者を引きつけずにはおかない強気さ、傲慢なほどの自信とそれが様になる美しさ……。それらを持ち合わせていた王子と、ただ容姿が瓜二つだっただけの自分との乖離はとても埋めきれるものではないにもかかわらず。

それでも、この少女は「王子」になってしまうんですよね。側近の危機に、領民の危機に、彼ら彼女たちを救えるのは「王子」しかいないからと、「王子」ならば救えるかもしれないのにと、その「王子」とはいまや自分のことなのだと、内なる声に従うように。まるで理想の「王子」を演じるかのように。内気な少女としての一面は変わらず存在しつづけているからこそ、その姿とのアンバランスさにハラハラさせられることといったら。

無理をしているフレイヤを見るたびに、アーロンのことを残念に思わずにはいられない。最大の心の支えでしたからね。アレクとユリウスでは、ふたり合わせてもまだ足りない。けれど、だからこそ、ふたりとの絆がすこしずつ強くなってきているのを感じさせられもする。ユリウスとは、いちばん大切な者を亡くした心の傷を抱える者同士として。アレクとは、王子らしさを求められる環境下で少女としてのフレイヤをさらけ出せる相手として。

くわえて、王子の側近にも、事情は知らずとも支えになってくれる人はすこしずつ増えてきているのが救いではあり。偽りの王子としての振る舞いにも確かにカリスマ的な魅力の片鱗はあるけれど、ここぞというとき以外のフレイヤはやはり心優しい少女であり。そんな「王子」の意外な一面によって忠誠心を増していく者を見ていると、彼らの存在がフレイヤの心の支えにまでなれる日がくればと願わずにはいられません。

とはいえ、フレイヤもただ泣き虫なだけの少女ではないんですよね。柱のところでジャンプ力はすごいと書かれてたように、身体能力に関してはもともとそれなりのものを持っていたようで。腕力はともあれ脚力についてであれば、ユリウスにサルと罵られたりするほどのものを何度か発揮してくれてたりもする。なので、剣を持っても一概に非力とはいえない一面に驚かされたりもするんですよね。

秘めたポテンシャルを知るにつれて、もしかしたらそのうちに偽りの王子としての演技も板についてくるのかもしれないと期待させてくれるものはある。けれど、平時ならばともかく、フレイヤたちの国はいま戦争をまっただ中にあるのであって。しかも形成は不利。そんななかでの「希望の王子」だったんですよね、もともとのエドヴァルト王子は。やっぱりこれは荷が勝ちすぎてますよ。

いよいよ戦争の最前線に飛び込んでいく流れになって、果たしてフレイヤはどれほどの衝撃を体験することになるのか。不安で不安でしかたなくて、だからこそ目が離せないシリーズです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 03:32| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月20日

あの娘にキスと白百合を(9)

あの娘にキスと白百合を 9 (MFコミックス アライブシリーズ)
あの娘にキスと白百合を 9 (MFコミックス アライブシリーズ)

あの娘にキスと白百合を 9 | あの娘にキスと白百合を | 書籍 | 月刊コミックアライブ オフィシャルサイト

番外編が本編感ある。既刊のカップルが再登場してくれて、そのままの雰囲気でいちゃいちゃしてくれるのがとてもいいんですよね。

いつきと紗和のカップルは、あいかわらずさーちゃん大好きすぎて昔の思い出まで全部覚えてるレベルないつきに対して、それを受け止める側の紗和が素で忘れてたりするやりとりがおもしろかったりするんですけど(誕生日忘れてたりとか)、今回も、うろ覚えで昔の思い出の品を持ち出してくる紗和に、さーちゃん大好きすぎるいつきがあえてツッコミを入れることなく、うれしそうにしてる自分を見てしあわせそうにしてるさーちゃんが見れて幸せな気分になれてるという、そんな入り組んだ構造にこちらまで幸せな気持ちにさせられるようでした。

あまねと仁菜と諒の三人は、シリーズでは独特の三人仲良く感が出てるのがいい感じで。そしてその中に、三人仲良く大好きなあまねと、そんなあまねの様子に幸せそうな諒と、三人という関係性にまだ照れのある仁菜という、三者三様の心情をばっちり感じさせてくれるのがいいものであり。

あとがきによると、シリーズ通した主役である白峰さんと黒沢そんの話もそろそろ終盤ということで。次はどんな話になるのか、楽しみですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:10| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月13日

オネエ男子、はじめます。(3)

オネエ男子、はじめます。 3 (花とゆめCOMICS)
オネエ男子、はじめます。 3 (花とゆめCOMICS)

オネエ男子、はじめます。 3|白泉社

事態のややこしさの跳ねあがりようが尋常じゃないんですど! なにこれ。いろいろ斜め上の展開すぎてツッコミが追いつかない追いつかない。展開的に乗りに乗ってておもしろいことといったら。そういえば、巻末の作者さんのコメントで気づいたんですけど、いわれてみればこのシリーズ、1巻から特に登場キャラクターが増えてはいないんですよね。それもあって、勢いだけで生きてるようなおバカどものこと、それぞれのキャラにいろんな展開があって、そのたびに予測のつかない方向に話が転がってはノリでまあいいかで済まされて。その結果、どんどん明後日の方向にズレてきている展開のおもしろさよ……。今回もめっちゃ笑った。ここからまだどう転がっていくのか、非常に楽しみなシリーズになってますよね。

それにしても、オネエ修行をしてたはずがどうしてこうなった……という感じだけど、たぶんアレだよね。オネエ修行のはずが、途中から女子力上げすぎて女装にも足を踏み入れだしたのが、今回のいろいろおかしな進展の元凶ですよね。男子が苦手な音鐘さんとお近づきになることが目的だったはずが、なぜか女装姿で会って話したりなんかしてるから……。なんで女装姿の自分がライバルみたいになってるんでしょうねえ。というか音鐘さんのほうも女装姿の「高橋さん」相手なら満更でもなさそうすぎていろいろおかしい。特にラストの展開は予想外すぎて。もういっそそのままいけるところまでいっちゃうのもおもしろそうだけど、さすがにそうなると話がややこしくなりすぎるでしょうか。当初の目的からしてもどこかで軌道修正必須なんでしょうけど。ただそれにしたところでもうどこから手をつけたらいいのか、いろいろよくわからない状況ですよね。まあそこがおもしろいんですけど。

女装といえば、「せらちゃん」もすっかり女装が板についてしまって……。中身はふつうに女好きな男子なのに、本人はノリノリだし、無事に(?)女装男子としの認知も広がってるんですよね。交際設定とかまて付与されだしたりしてて、こちらもこちらでどうしてこうなった……は最初から読んでればちゃんとわかるんですけど、あらためてふりかえるとやっぱりツッコミ不可避ですよね。まあともあれこっちもおもしろいことになってるのが楽しいキャラであり。

高橋の妹の杏ちゃんも、今回もおバカにズレたオネエ修行への冷静なツッコミがおもしろくありつつ、くわえて兄やその友人たち(男)の無駄にレベルの高い女子力へのリアクションに笑わせてもらったり、コメディ的に欠かせないキャラになってますよね。その一方で、伊織との関係で伊織の不憫感だけでない展開が見られたのはとてもニヤニヤさせてくれるものでもありました。

そして、個人的にうれしかったこととしては、出張版の話で『水玉ハニーボーイ』の仙石さんがまた登場してくれてたこと。しかも、短いページ数のなかでイケメンぶりをしっかりばっちり発揮してくれてたからもう満足。格好良い仙石さんホントいいですよね。

ともあれ、話もとても気になるところでつづいており、次の巻が待ち遠しくなってくる話ではありました。展開的にも乗りに乗ってる感があって、要注目のシリーズだと思います。未読の方はぜひ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:02| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月08日

シンデレラ・コンシェルジュ(1)

シンデレラ・コンシェルジュ (1) (フラワーコミックスアルファ)
シンデレラ・コンシェルジュ (1) (フラワーコミックスアルファ)

シンデレラ・コンシェルジュ 1 | 七島佳那 | 【試し読みあり】 – 小学館コミック

このコンシェルジュがハイスペック。調理にDIYに、ひとりでさらっとやってのける仕事のレベルの高さに、様々な要望に応えるお仕事の天職ぶりを実感させてくれる。とはいえ、そもそもとしてそれら数々のスキルを身につけるに至った経緯が、人並はずれた尽くし体質で新しく彼氏ができるたびに特技も増えていった結果だというのが泣けてくるところであり。そんなヒロインだから、特技としてのハイスペックさも男運のなさを象徴するものでしかなくて、誇れるものではまったくなかった。けれど、そんな彼女のあるがままの姿をすごいと言ってくれ、引き立ててくれる人との出会いがもたらされた。それがこの物語のヒーローであるキャラになるわけで。このヒーロー、ヒロインとはまた別の意味でいろいろできちゃう人ではあるけれど、そのせいで自分というものが空っぽになってしまっているタイプでもあるようで、それだけに似た部分がありながらも前向きなヒロインに目が離せなくなっていくところがあるようで。ヒロインとしても、呪いだと思っていたものに肯定感を与えてくれる人というのはなかなかありがたいものではあり、この時点で相性の悪くないふたりと思わせてくれるものがあります。今後、このふたりの仲がどう進展していくのかといったところですね。個人的には、ヒロインのハイスペックぶりについてももっと楽しみにしたいところだったり。

読切のほうはみごとなまでのケンカップルで。冒頭の別れ話の本気っぽさがマジだっただけに、最後でよりを戻す流れがケンカップルらしさをより感じさせてくれて。腐れ縁のようでもあるけれど、まあつまるところお似合いなふたりなんでしょうね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:19| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月05日

エクレア rouge あなたに響く百合アンソロジー

エクレア rouge あなたに響く百合アンソロジー
エクレア rouge あなたに響く百合アンソロジー

エクレア rouge あなたに響く百合アンソロジー:コミック | KADOKAWA

4冊目となる短編百合マンガ集。今回もすてきな百合がいっぱいないい一冊でした。感想は各話ごとにて。

カボちゃ「はじめまして、久しぶり」
自分にはないものを持った、特別な友だち。ふたりの間にあるのは思い出と、そこからくる好感と、ほんのりとしたあこがれと。進学を期に道はわかれても、お互いが特別なのは変わらない。なんというか、いいですよね。うん。

仲谷鳰「わたしカスタムメイド」
リアルに興味のないアバター作家とお近づきになるために、彼女好みの可愛いアバターを依頼しておじゃまする。短くまとまったそんなお話がとてもかわいかったです。

唯野影吉「あわせたら最後」
前回のキャラ! うーん、やっぱりコミュ障かわいい。

ヒロイチ「どん底の恋わずらい」
すっごいどうしようもない感じ。とてもいい。

北尾タキ「レジェンドと新人と私」
コメディタッチな社会人百合いいですわー。実年齢差二桁の先輩と後輩という関係で、基本的には一途な後輩をエースな先輩がようやるわみたいに見守ってるのがいい感じなんだけど、ときおりそんな関係性が逆転する場面も見どころだったり。

今回いちばんの好みは「レジェンドと新人と私」だったでしょうか。ほかの作品の女の子たちもいろんなかわいさがあって、やっぱりいい一冊でした。次にもぜひ期待したいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 04:40| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月04日

女装コスプレイヤーと弟(1)

女装コスプレイヤーと弟(1) (ガンガンコミックスONLINE)
女装コスプレイヤーと弟(1) (ガンガンコミックスONLINE)

Twitterでたまに見かけては気になっていたマンガが書籍化されたとなればこれは買うしかないというところで(ちなみにTwitterで見かけてたのはだいたい和久井透夏先生(@TokaWakui)によるRTだったような気がします。女装系の作品のRTに個人的に定評のある方です)。というかこれコスネタ的によく書籍化できたなと驚くところですが、それはともかく。

弟よりも元カノとの関係が気になるんですけど! (女装)コスに夢中でそのまま自然消滅とか、なんかもうめちゃくちゃ詳しく知りたくなってくる情報なんですけど!

というか、主人公もそんな過去があるものだから、女装コスプレにも抵抗がないというか、ノリノリなんですよね。いやまあ自分で楽しむか、あるいは他人を楽しませることに楽しみを見出だすかあたりができないと、なかなか続かないものだとは思いますけど(一般的な趣味の話として)。そしてこの主人公の場合は自分で楽しむのがメインなタイプであるようで、メイク映えする顔をいかしたかわいい女の子のコスプレを自撮りなんかして楽しんでいたそうなのであったという。まあ本人が楽しいならそれでなによりなんだけども、自分で自分の女装コス姿をかわいいと言っちゃうあたりは、しかも照れながら言っちゃうあたりとか、それが元カノとの会話ということを考えてもね、もうね、かわいいよね。このシリーズ、コスプレのこととかよくわからず女装姿に恋してしまったフランス人の義弟のちょっとずれた愛情表現が萌えポイントなのかなと思うんですけど、個人的にはそっちよりもおまえがかわいいよという。

弟との距離の取り方に関しても、普段は男同士かつ義理の兄弟なんだけど……という事実によって一定以上に近づけさせてはいけないという抵抗感が働いているけれど、疲れてたりお酒が入ったりしてそういう心理が働かなくなってくると、べったり慕って寄りついてくる弟くんを自然に受け入れている瞬間があったりして、姉弟みというかおねショタみというかを感じられてグッドだったり。あと、弟くんによる人前だろうがかまわず押せ押せなアプローチで照れ照れになる主人公(女装)はまあ文句なしに優勝ものなので、もっともっと引き出してもらいたいところではあり。

1巻とナンバリングされてもいますし、2巻も楽しみにしたいところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 03:17| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月01日

映画大好きポンポさん(2)

映画大好きポンポさん2 (MFC ジーンピクシブシリーズ)
映画大好きポンポさん2 (MFC ジーンピクシブシリーズ)

ジーン君がすがすがしいまでにクズだった。いや、映画バカだったということで。

うん。そう。映画バカ。ここまで自分の納得いく映画(=いい映画)を撮ること以外のいろんなことを放り投げてしまえる人ってめったにいないですよ。迷惑丸投げ、前言撤回、土下座敢行……いい映画を撮るためならプライドなんて端から捨ててかかるぶっ飛びようがすさまじかった。そうだよなあ、ジーン君って映画が好きすぎて好きすぎて、それ以外には何も要らないってくらいのやつだったよなあ。もともと根暗な社会不適合者でもあったし。

今回のジーン君がとんでもなかったのは、それを全部素でやっちゃうところで。最初はもっとスマートにやるつもりだったけどだんだん追いこまれてきて……とかではまったくなかったんですよね。自分がやりたいのは自分の納得いく映画を作ることであると、その抑えきれないほどの渇望に駆られるように動きだしたはいいものの、ポンポさんなしでは能力も足りなければ必要なコネもない。じゃあどうするかというところで選ばれるのが初手土下座であったということになるから呆然とさせられるところで。いやその、事前に迷惑かけた経緯とか、それがあったのにさらに……とか、とるべき態度としてのありえなさにジーン君株暴落不可避になるんだけど、でも最後まで読んでるうちに、それだからこそジーン君なんだよなあと納得させられてしまうのがすごいところであり。

人間としてはとても褒められたものではないんだけど、クリエイターとしてはたまらない魅力を放つバカでもある。そんなジーン君の映画バカぶりに魅せられるこの二作目は、冒頭で語られる続編ものに寄せる期待に真っ向から応えてみせた話だったと思います。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:50| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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