2018年12月05日

親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。

親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。 (百合姫コミックス)
親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。 (百合姫コミックス)

出だしだけどこかで見かけたような記憶のある表題作目当てに読んでみたマンガ作品集。

収録作品としては表題作が4分の3に独立した読切が4分の1といったところ。

個人的には読切の話のほうが好みだったでしょうか。表題作の社会人百合のほうは、先輩の顔がいいいう感想にほぼ落ち着いてしまうところがあるというか。あと、クールに見えて押されると弱い先輩がかわいいとか、そんなところでしょうか。それはともかく。

読切のほう、ざっくりとした内容としては、ケガで陸上部を引退した女の子とその部活で全国で戦いつづけている女の子の話。

ふたりの関係はもともと薄いつながりでしかなかったようだし、最後まで読んでもこれは恋心なのかなあ、でもほかになんて呼んだらいいかわからないし……というくらいの微妙な感じではある。けれど、主人公がもう一方の女の子を見つめる視線。まるで敵わなかった才能の高みから見下ろしてくるような相手に辟易と憧憬という矛盾した気持ちを抱きつづけ、なにかあると放っておけなくてちょっかいを出さずにはいられない。そうした言動の背景にある感情は、いいものなんですよね。ひと言で言い表せるほどにははっきりとしていなくて、けれど引き寄せられる自分を自覚するには十分なほどの感情が存在していることを感じさせられて。

同じ部活をやれていたころにはただ届かないだけの存在だった。それが、部活をやめることになったことで初めてひとりの人間として意識するようになる。その姿はかつて思っていたような孤高の天才というには頼りなくて、けれど競技者として彼女が知るかぎり誰よりも理想に近い人で。だからこそ彼女には強くあってほしいし、その一方で自分しか知らないだろう弱い部分を見つけるとほんのりとしたうれしさを感じてしまう。ちょっかいを出してみれば意外にもかわいい反応を返してくれるものだから余計に楽しさもあるけれど、だからといってそれ以上ふたりの関係をどうしたいのかもわからない。

そんな感じの関係。当人にもよくわからず、けれどその相手とだからこそ生じる悪くはない関係、その時間を当て所も見えずに過ごしている感じが、とても学生っぽくてよかったですね。

そういえば、あとがきで初めて気づきましたけど、アニメ化も経験されてる作家さんなんですね。そちらのほうは興味がありつつもそのままになってる感じでしたが、ともあれこちら、なかなかいい一冊ではありました。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:30| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月02日

微熱空間(1)

微熱空間 1 (楽園コミックス)
微熱空間 1 (楽園コミックス)

微熱空間 1|白泉社

親の再婚によって義理の姉弟になったふたりが家族になっていく話……だろうか? 帯の文句を見てると恋愛方面への含みを残してそうな印象も受けるけれどそれはさておき。

高校生の男女がいきなりいっしょに暮らすことになって(もちろん親はいる)、姉弟として仲良くやっていくことを期待されても、それまで存在しなかった他人が生活空間の中に紛れこんでくる居心地の悪さは避けがたく、また適切な距離感をつかみかねてぎこちないやりとりをくりかえしてしまいがちにもなってしまう。ふたりともに女の子と男の子のひとりっ子であっただけに、なおさら突然できた同い年のきょうだい(それも異性)との生活にどう折り合いをつけていけばいいのかにとまどいを抱かずにはいられない。

けれどそれでも、生活上の必要性だったりちょっとしたできごとをきっかけにして、家族としてのあり方を少しずつ築きあげていっている様子がほほえましくあり。家族という関係性って一朝一夕にできあがるものじゃないですからね。まして高校生という年のころの男女。理解できないことにもやもやしたり、いろいろ耐えられない気持ちになることもある。それでも一歩進んで、一歩下がったら次には二歩進むようにして、他人同士が同じ家で暮らしてる状態からひとつの家族へと、間に広がる溝を少しずつ埋めていく日々の様子はとてもよいものであり。

まあもともと互いに姉弟ができると聞いてよく似たイメージを思い描いてがっかりさせられるという体験を第一にした者同士、通じあえる部分はあったと思うのですよね。

姉弟になっていく関係性というのは、姉弟であることが当たり前の関係性とはまた違って、姉弟らしさとはなにかというのを意識させてくれるのがいいですよね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:00| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月29日

金色のマビノギオン アーサー王の妹姫(1)

金色のマビノギオン ─アーサー王の妹姫─ 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
金色のマビノギオン ─アーサー王の妹姫─ 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

金色のマビノギオン ─アーサー王の妹姫─ 1|白泉社

キャラといい話の雰囲気といい、読んでてめっちゃワクワクしてくる。すごくいい感じ。

ざっくりとした内容としては、現代の高校生である、たまき・真・広則の三人が、修学旅行先のイギリスから魔術によってアーサー王伝説の世界へと呼び出されることになる話。

まずもってキャラがいい。アーサー王伝説に現代の高校生たちか巻きこまれることになる話だけど、この三人組のキャラがとてもしっかりしてるんですよね。ウーサリアンの真、武道の心得のある男子一点の広則、アーサー王子と瓜二つのたまき。流血沙汰のある世界にも呑みこまれることなく、かといって主張しすぎて伝説そのものの雰囲気を壊してしまうこともなく、絶妙なバランスのうえでしっかりと印象に残るキャラを見せてくれる。それは伝承の登場人物たちが彼女たちを重要人物として遇しているというのが大きいのだけど、彼女たちとしても元いた場所とは違う世界におびえとまどうばかりではなく積極的に交流を深めていき、別世界の人であるからといって壁を隔てるようなことのない関係を築いていることにもよるのであり。

時系列的にはまだアーサーによる王位継承前ということもあり、血なまぐさい陰謀の雰囲気は当然底流に流れてはいる。けれど、いまのところはまだ安全地帯ともいえるアヴァロンにいることもあってか、三人組は伝承の中の世界で驚くほどに現代人らしさを保っているんですよ。真はアーサー王伝説の世界に興奮してツッコミをもらい、広則は湖の乙女に心惹かれたり、たまきは子どもっぽいまでの無邪気さを発揮して周囲を和ませたり。驚くほどに現代世界にいたときと変わらないキャラクター。幼なじみらしく、いろいろな体験を共有してるからこその掛け合いもそのままに、行動力あふれる真と広則が悪いやつらからたまきを守るという関係性は不穏な情勢のこの世界ではよりいっそう強化されている感もある。こういうの、いいてすよね。現代人としての背景とアーサー王伝説の背景とが、食い合うことなく混ざりあってこの作品らしさを出してるというか。

そしてそうであるからには、伝承の側の人物たちもしっかりと存在感を発揮しているのであり。筆頭はやはりマーリンでしょうか。現アーサー王子陣営の参謀格といった感じだけど、どうにも食えないところのあるキャラであり。妖しげな魔術を使い、皮肉げな表情で場を主導する。異界らしさ代表といえばこの人。冗談を言わせれば愉快なキャラではあるけれど、その一方で口にする言葉を信用しきっていいのか不安を抱かせる人物でもある。真が持つ伝承知識の優位を相対化させたのもこのキャラであり。底の知れなさは頼もしさと油断ならなさの紙一重といった趣。

また、ガウェインもアーサー王子とのつなかりの深さからたまきとの交流が進んでいく様子がほほえましくもあり。

まだ物語が本格的に動きだすのはこれからといった感じでもありますが、この段階でとてもいい感じなだけに期待は高まります。アーサー王伝説についてはあちらこちらの作品でつまみ食いした程度のあやふやな知識しかないので、まっさらな気持ちで次の巻も読んでみたいところ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:26| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月25日

なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。(1)

なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。1 (B's-LOG COMICS)
なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。1 (B's-LOG COMICS)

BOOKWALKER→https://bookwalker.jp/ded7686cfc-2f87-4266-8b0e-61bd0163dd26/


原作書籍のこの部分は既読。そちらの挿絵担当の方がこのマンガを描いてることもあって絵柄への違和感はなし。

あらためてこのシリーズ最初の部分に接してみると、元の世界での主人公もいいキャラだったよなあと思わされますね。料理の腕を活かして仕事に生き、仕事を楽しみ、身内のいない孤独な身ではあるけれど仕事を通して居場所を築き、忙しさに大変そうではあるものの充実感を感じさせる。小説のほうを読んでたときも思ったけど、死んでしまう直前のひと言に本当に実感がこもってるんですよね。少ないページ数でもそれはしっかり伝わってきて。いいですよね。こういう人生。……まあ、そんな彼女が、異世界でいかにもなかわいらしい幼王太子妃になることになるんだけど。

この転生先の(というより憑依みたいなものなんですけど)王太子妃、小説版だと媒体の制約的に言動の描写が中心になるんですけど、マンガだと必然的にビジュアル付きで話が進んでいくものだから、あの場面もこの場面もしっかりイラスト化されて、ただ登場して動き回ってるだけでかわいらしさを感じさせてくれるからコミカライズありがとうございますとも言いたくなってくるところ。特に異世界に行った直後は、それまでとそこからのギャップでとてもかわいく感じられること。

お話の描き方としては、どうしても小説のほうが紙幅をとって描写できる分、丁寧さでは違いが出てくるかというところはありますが、その分ビジュアル付きで舞台やキャラの解説をすることができるので、そうした面ではわかりやすさもあり。そしてなによりアルティリエさんのかわいらしさ要素ましましな描写がとてもいい。

2巻ももう出てましたっけ。このペースだとそちらで小説書籍の1巻目は終わりそうな(うろ覚えな記憶で書いてるのでテキトー)。またそちらも楽しみにしたいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:50| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月20日

図書館の大魔術師(1)

正式なタイトルは「くにがまえ」に「書」と書いて「図書館」と読ませてるんですけど(作中では中央図書館を指してるっぽい)、変換して出せなかったので便宜的に。

図書館の大魔術師(1) (アフタヌーンコミックス)
図書館の大魔術師(1) (アフタヌーンコミックス)

http://afternoon.moae.jp/lineup/870

すごくいいプロローグだった。ここから、無限に期待を膨らまされる物語がはじまる。この先には、どこまでも広がる冒険の世界が待ち受けている。そんな、とんでもなくワクワクさせられる気持ちとともに読み終えた本を閉じる。これがどれほど幸せな読書体験であることか。この物語自体が本に対する無限大な希望と憧憬でできあがっているように、この物語は読み手にも無限大な希望と興奮を与えてくれる。これは本に対するあふれんばかりの愛によって作り上げられた物語であり、読み手にもその焦がれんばかりの熱を伝染させてくれる物語である。本をめぐる物語としてこの上なく素晴らしい作りで、本への愛を叫んだ物語として素晴らしい力強さで、そして本の面白さを伝える物語として素晴らしくいい話で。これはまぎれもない傑作であると、声を大にして叫びます。

……と、書いたところで、内容にいっさい触れないまま言いたいことほとんど言いきってしまった感もあるんですが、なんとか残りのことを書いていくとして。

この巻の大筋の流れとしては、本好きな少年による出会いと旅立ちの物語ということになると思います。ある村に本の好きな少年がいて、村の図書館で本を読むことを楽しみにしているんだけど、貧民街の子どもであるがゆえに館長に立ち入りを禁じられていて。そんなところに、ある時、中央図書館から何人かの司書がやってくる。その世界において特別な存在である彼女たちとの交流を通して、少年は本への思いをより強いものにしていくことになる。そんな感じの話であり、まるまる一冊通してこれからはじまる話のプロローグでもありました。

ですが、プロローグであるにも関わらず傑作の感さえ抱かせるのは、それほどまでの物語が描かれていたからで。そして、その物語を演出してくれたのは、主人公である少年が初めて目にした司書の女性(少女といってもいいかもしれない)・セドナのキャラクターに負うところが大きいと思うのであり。

セドナ=ブルゥ。中央図書館の司書にして、その中でも若手の期待株(であるらしい)。けれど、そういった肩書きやそれに伴う評価をわきにおいて、彼女が物語において果たした役割、それが由来する一番のところは、彼女の芝居がかった言動にあるのであり。普通でないことをとらえて特別と言い、偶然をとらえて必然と言い。そこに感じるのは物語の力に対する信頼であり、人の持つ可能性に対する希望であり。そしてなにより、彼女の言葉には聞かせる相手にそれを信じさせる自信があふれており。いうなれば、彼女は抑えつけられてきた者の口から目をみはるよう物語を紡ぎださせる優れた聞き手であり、自らを取るに足らないと感じる者から秘められた力を引き出させる優れた演出家であり。今回、彼女が少年に及ぼした影響は、少年からしてみればまさに天の使いのようであったかもしれない。けれど、彼女からしてみれば、ちょっと背中を押してやっただけなのかもしれない。そう思わせるところが飄々とした彼女らしさであり、気取ったところのある彼女らしさでもあり。まあこの点、裏を返せば中二病っぽくもあるところで。そのため、同僚からは残念な子扱いされてる部分もありますが、しかしこの巻における彼女と少年の物語は、その一面がまがい物ではない確かな彼女の力なのだと思わせてくれるものがあったのです。そしてだからこそ、その物語に心を震わされるほどの熱量を感じるのです。

そんな出会いがあっての旅立ちとくれば、少年の心に宿る思いはいかばかりか。村の外に待ち受ける世界に期待を膨らませながら、次の巻の発売を待ちたいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:12| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月11日

服を着るならこんなふうに(1)

服を着るならこんなふうに (1) (単行本コミックス)
服を着るならこんなふうに (1) (単行本コミックス)

https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000029/comics/968/

1巻の内容はWebで読了済み。というか、Webで全話公開してるものだから、たぶん3巻くらいの内容までついつい読みふけっちゃって、おもしろいからあとは本として買って読もうということにした次第。

で、あらためて読んでみると、これがやっぱりおもしろいんですよね。どこがいいかというと、いちばんには主人公の妹がかわいいんですよ。そこかよという感じですけど、ええ、はい、そこなんです。これは、表紙の画像だけ見ててもピンとこないものなので、ぜひWeb掲載のものでもいいので中身を見てもらいたいんですけど、この妹、毎回ビジュアルが変わるんですよね(妹に限った話ではなかったと、全部書いたあとに気づいたんですけど、いまさらまあいいか……)。ファッションに関しては語彙が貧弱にもほどがあるのであまりくわしい説明はできないんですけど、服装・髪型等、毎回なにかしらの変化がついてます。それもあって、これという固定的な外見のイメージはできにくいんだけれど、常に変化がつけられることでついつい注目がひかれるところがあって。そして、それぞれ異なるイメージを抱かされつつも、そのどれもが似合っててなんだかいいなあと思いながら読んでいるうちに、ああこのキャラかわいいなあと気づいたりするのです。個人的には、特にメガネのあるなしでの印象の違いが大きいように思いますね。

話の本筋としては、そんなおしゃれさんな妹によるところの、「服を買いに行く服がない」レベルのファッション音痴な主人公へのメンズファッション指導マンガということで。自分もそちら方面のセンスは壊滅的なんですけど、お話の作り自体はオーソドックスというか、お出かけ時の服装に困っていたところに半信半疑ながらも妹の指導を採り入れてみることで、たしかに見た目のイメージが変わって、それとともに周りからもファッションを褒められるようになったりして、自分のスタイルに自信が持てるようになっていく感じというか。だいたいはそのくりかえしなんですけど、こういう成功イメージをくりかえし追体験するような話は、読んでいてそれだけで楽しいものがありますし、その話の中に、詳しい人(監修協力してるラノベもありましたっけ)によるしっかりしたファッション理論が混ぜこまれているものだから、そしてそれが苦にならない程度の絶妙な分量であるものだから、読んでるうちにするする頭に入ってくること。これなら自分にもできそうかと、前向きな気持ちにもなれてくるんですよね。一時期、本屋でビジネス書のコーナーに置かれてるのを見かけたりして、マンガなのにと思ったりもしたんですけど、これはそこにあってもおかしくない内容だと思いました。

さて、この巻のラストは新キャラの登場で次につづく感じで。ここまでの話が完全初心者向けの無難な基礎理論だったとすると、また別方面からのファッションの楽しみ方を提示してくれるキャラでもあり。そちらもまた、本で読んで楽しみたいところですね。

(Web掲載ページ)
https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000029/
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 03:37| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月07日

オネエ男子、はじめます。(2)

オネエ男子、はじめます。 2 (花とゆめCOMICS)
オネエ男子、はじめます。 2 (花とゆめCOMICS)

https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/51481/

基礎化粧品代でおこづかいがカツカツな男子高校生、なにかがおかしいんだけど、面白いからまあいいか。そんな感じのシリーズ2巻目。

男子が苦手な意中のクラスメイト・音鐘さんとお近づきになりたいと思ったまではよかったものの、第一歩目をまちがえてしまった感はすでに覆い隠しようもなく、交流イベントが進むのは女装姿でのときばかり。それどころか、恋愛イベントの予感すら漂ってきてるのは、ギャグとして笑えばいいのか、疑似百合的なものとしてテンション上げていいのか。なかなかリアクションに困る状況になっているところであり。

まあドツボにはまってるのは全部自業自得なんですけどね。好きな女の子とのデートイベントとか、そんなの即答でOKするよね。気の重くなるような打ち明け話なんて吹っ飛んじゃうよね。わかるわかる。でもね、そのイベント、女装が前提ですから! 男の姿ではほとんど箸にも棒にもかかってませんから!

高橋、残念な子……。というか、戻ってこれなくなる前になんとかしようね……?

けれど今回の個人的なハイライトは、なにをおいても燿市のひとりお出かけシーンだったと思うんですよね。こいつ、完全に女装にハマってますやん。あまりにもノリノリすぎて、ふつうに超可愛いんですけど、なにこの子。あの場面だけでその筋の人()にとても訴求力がありそうな気がするんですけど、どうでしょ白泉社さん(何の話だ)
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:58| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月04日

水玉ハニーボーイ(8)

水玉ハニーボーイ 8 (花とゆめCOMICS)
水玉ハニーボーイ 8 (花とゆめCOMICS)

https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/51475/

今回も仙石さんがかっこよくて満足した。男子以上に女子に人気なイケメンヒロイン、いいですよね。七尾家長女に家庭科部員たちにお姫にその他、すでに仙石さん大好きな人たちが多数ながら、またしてもオーバーキルぎみに女子の心を撃ち抜いていく仙石さんに惚れる。かたや男子のほうで撃ち抜かれてるのは藤君だけ。仙石さんの心のほうを射抜けるのは藤君だけでもあるので、いかにも藤君独走みたいな構図でありながら、ギャグ的な場面ではあるけれど、むしろ女の子たちが障害として立ちはだかる。さすがです、仙石さん。

というか仙石さん、中学時代からすでにイケメン力全開だったのね。立ち姿だけでも侍女子らしいかっこよさが漏れ出まくってて。小学生時代の小さな絵だとまだかわいらしさがあったのに、中2になるまでにいったいなにがあったというのか、おそろしい……。この巻で初めて話題にのぼったような気のする師範のことを話す仙石さんは、なんだか純粋な子どもっぽいかわいらしさがあったように思うんですけどね。次の巻ではその辺の過去に関わる話になったりするんでしょうか。なんにせよ、またかっこいい姿に期待したいですよね。藤君には悪いけれど、藤君よりも仙石さんの見せ場を期待する派。

まあでも、藤君の見せ場をいちばんに邪魔する障害は、実のところ仙石さんその人であるようにも思うのだけど。仙石さん自身も藤君への気持ちは自覚してるし、折を見てそれを伝えたいとも思ってる。でも肝心なところでタイミングが合わなかったり、照れてしまってうまくいかなかったりする現状。ドツボにはまりつつある感があって、進展するにはなにかきっかけが必要そうになっているところ。空回りしたエネルギーが別方向に向かってのイケメン力発動もあるし、ギャグとして流れることでのコメディ的なやりとりの面白さも、ぐんぐん増しててすごくテンポよく楽しめてたりするんですけどね。その意味で、師範の登場は、なにか転機になるのではと思ったり。まあでも、次回予告はやっぱりコメディな雰囲気なんですけど。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 13:37| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

佐倉さんご指名ですよ(2)

佐倉さんご指名ですよ(2) (電撃コミックスNEXT)
佐倉さんご指名ですよ(2) (電撃コミックスNEXT)

佐倉さんご指名ですよ(2) | 電撃コミックWEB

メイド喫茶で女装して働かされる男・佐倉さんの話の2巻目。この巻も「佐倉さんがかわいかった」の一語ですべての感想が言い表せてしまえる内容。秋津や店長にはめられてあざとさを演出されるのはかわいいし、固定客からの大人気ぶりに涙目な様子はとてもかわいい。本当にどこをとってもすごくかわいい。なんだこの反則レベルのかわいさは。女装メイドはいいものです……。

中でも今回の見どころは、秋津さんのターンが多かったことでしょうか。なんだかんだいってこのふたり、両想いの関係ではありますからね。当初の弱みらしてアレでしたし。だからこそ、ふだんはあざとい女装姿に抵抗してみせる佐倉がたまに不意打ちで直球な気持ちを向けられると照れまくる姿はめちゃくちゃかわいいものがありまして。ただでさえかわいい佐倉さんのかわいさをさらに爆上げてくれる秋津さんの存在のありがたさたるや。秋津さんの性格が男らしいだけにより佐倉さんのかわいさが際立つというか。つーか、秋津さん、お嬢様設定はすでに出てたと思いますけど、今回ちらっとだけ出てきた過去話とか見る限り、めちゃくちゃハイスペックにもほどがあるじゃないですか。こんなもん、そのまますんなりくっついたら、佐倉これっぽっちも頭上がらなくなるやつじゃん。そりゃ、変なこじれ方もしますわというところ。でも、秋津さんはやっぱりSっ気のある言動の似合う人ではありますので。秋津さんに辱められる佐倉さんという構図こそが至高。たいへんよいものでした。

それだけに、これで終わりなのが悲しい。完結するからといってなにか特別な盛り上がりがあるでもなく、次の号でまたふつうにつづきが連載されてそうな感じの終わり方なのがまた……。とりあえず、表紙めくってすぐの作者さんのコメントに力強く同意しつつ、また似たような方向性のキャラがいる話を描いてくれるといいなあと期待を寄せることにしましょうか。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:46| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

あの娘にキスと白百合を(8)

あの娘にキスと白百合を 8 (MFコミックス アライブシリーズ)
あの娘にキスと白百合を 8 (MFコミックス アライブシリーズ)

あの娘にキスと白百合を 8 | あの娘にキスと白百合を | 株式会社KADOKAWA メディアファクトリー(あらすじを見るならこちらのほうが)
あの娘にキスと白百合を 8 缶乃:コミック | KADOKAWA(試し読みするならこちらのほうが)

今回のメインは生徒会長候補でライバル同士な関係のふたり。

今回もめっちゃ好きなやつでした。このシリーズに出てくるカップル本当に好き。

ライバル関係。意味に多少の幅はありましょうが、ここでは、それは実力伯仲している者同士、なにかと比較されがちでありながら、そこで自分が相手より劣っているとされることにがまんがならない間柄。当時の生徒会長に勧誘されて生徒会で働きだした龍海なぎさと虎山ひかりではあるけれど、もともと相性がよかったとはとてもいえず。次期生徒会長を決める時期が訪れて、いよいよその上下がはっきりつけられる時がやってきたという感じの流れ。

いいですよね。水と油な関係のふたりの競い合い。負けたくない、そもそもなんであんなやつに人気があるのか。そんなレベルで仲の悪いふたりが並び立って、どんな緊張感あふれたやりとりがくり広げられることになるのか……と思いのほか、ふたを開けてみれば、実はふたりは根っこのところでは腐れ縁な関係なのであったという、安心して読める百合仕様のお話なのでありました。こいつ腹立つ、人の気も知らないで。そんな相性最悪エピソードが盛りこまれつつも、それすらもにやにやしい描写がとてもいいのでした。

けれどそれはあくまで百合目線で映るビジョンであって。当人たちは真剣に嫌いな相手に勝とうとするのがポイントで。そのために、相手のことをあらためてよく観察してみることで、気に入らないんだけど認めざるをえない部分を見つけて、この方面ではかなわないなと心中で素直に認めたりとか、そのままにしておけば相手の不利に働くことが目の前にあっても、正々堂々と戦いたいという思いからあえてそれを取り除いてみたりする様子は、とてもいいものでした。こういうのは男女の関係でもそうですけど、女の子同士で見られると、なおさらとてもありがたいものがありますね。

というか、このふたりの場合、なんだかんだ言っててもズボラななぎさと世話焼きなひかりという組み合わせは安定感があってニヤニヤできるという部分でポイント高いのではありますが。

今回の選挙戦を通じて、互いにライバル関係として以上の意識が芽生えたふたり。仲の悪さが素直じゃなさに映るところが出てきたりと、とてもおいしい流れで、たいへん堪能させていただきました。できればまた描いてほしいふたりであります。

そして、ライバル関係といえば、シリーズ通して、メインのカップルの脇でありつつも描かれとおしてきた白峰さんと黒沢さんの関係も、同じくライバル関係からはじまったものでありまして。気づけばちょっとずつ変化してきてるこのふたりの互いに対する感情も、あとがきで作者さんもふれてるように、当人たちの中でかなり進展してきているところがありまして。何気にもうあとひと押しくらいでクライマックスを迎えられそうなところですよね。こちらも目が離せなくなってきてますね。

あと、巻末の番外編では、6巻でメインだったあの三人が登場しててたいへんうれしかったです。自分にだけ優しくない仁菜の態度に困り顔の諒がとてもかわいい。やはりこの三人はかわいい。ありがとうございました……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:50| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする