2018年07月28日

2018年6月の読書まとめ

6月は11冊。うーん、伸びない。そしてこれ以上なにも書くことがない。

6月読了分からのお気に入りは以下の3冊。

[☆☆☆☆]ボクラノキセキ(1)  感想
ボクラノキセキ: 1【イラスト特典付】 (ZERO-SUMコミックス)
マンガより。どこか懐かしい雰囲気、それでいていま読むとタイムリーな感さえ抱かされる、前世の記憶がかかわる学園ファンタジーの開幕編。とても好き。

[☆☆☆☆]議院内閣制――変貌する英国モデル  感想(Twitterへ)
議院内閣制―変貌する英国モデル (中公新書)
新書より。学問的にとらえた場合の政治の世界。制度面から見た権力の構図が興味ぶかく、おもしろい一冊。

[☆☆☆☆]ポピュリズムとは何か――民主主義の敵か、改革の希望か  感想(Twitterへ)
ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)
新書より。説明不要で問題視されている感のあるポピュリズムの潮流について、具体的な各国の事情をもとに、いちから理解をするための一冊。その台頭が与えるのは悪い影響ばかりでないと知ることは、複雑な気持ちでもあり、けれど興味深くもあり。


……なんというか、これでライトノベル中心の感想ブログを名乗ってていいものかという気がしてくるラインナップ。最近あまり、これぞというライトノベル作品に出会えない。興味の方向性の比重が今そちら側にないだけか。7月は読了数自体もさらに減ってるペースなのだけど、もっとがんばらんとなーというところ。英語の文章に関しては、ニュースから物語に回帰してきた感があり、このペースのままもう一冊、そちらも早いうちに読み終わりたい。

6月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3678
ナイス数:2

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編
読了日:06月03日 著者:柳内 たくみ
されど罪人は竜と踊る〈11〉Waiting Here to Stop the Noisy Heart (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る〈11〉Waiting Here to Stop the Noisy Heart (ガガガ文庫)
読了日:06月08日 著者:浅井 ラボ
剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? (GAノベル)剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? (GAノベル)
読了日:06月09日 著者:年中麦茶太郎
愛と指輪の重さ (ハーレクイン・セレクト)愛と指輪の重さ (ハーレクイン・セレクト)
読了日:06月13日 著者:キム ローレンス
バスカビル家の狗 1 (オーバーラップノベルス)バスカビル家の狗 1 (オーバーラップノベルス)
読了日:06月15日 著者:糸宮むぎ
珠華杏林医治伝 ~乙女の大志は未来を癒す~ (コバルト文庫)珠華杏林医治伝 ~乙女の大志は未来を癒す~ (コバルト文庫)
読了日:06月17日 著者:小田 菜摘
囚われの男装令嬢 (ノーチェ文庫)囚われの男装令嬢 (ノーチェ文庫)
読了日:06月20日 著者:文月 蓮
トーラスの戦い―グイン・サーガ(15) (ハヤカワ文庫JA)トーラスの戦い―グイン・サーガ(15) (ハヤカワ文庫JA)
読了日:06月23日 著者:栗本 薫
霊感少女は箱の中3 (電撃文庫)霊感少女は箱の中3 (電撃文庫)
読了日:06月25日 著者:甲田 学人
The Dragon with a Chocolate Heart (Dragon Heart 1)The Dragon with a Chocolate Heart (Dragon Heart 1)
読了日:06月25日 著者:Stephanie Burgis
賭博師は祈らない (電撃文庫)賭博師は祈らない (電撃文庫)
読了日:06月27日 著者:周藤 蓮

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:14| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2018年上期」投票用

去年の下半期はパスしたので1年ぶりの参加。とはいえ今回も、読了本中に対象期間内作品でかつこれはというものがなかなか見つからず、直前まで不参加のつもりでいましたが、ぎりぎりのタイミングでいい作品が見つかりましたので、やっつけながら投票することに。

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年上期
https://lightnovel.jp/best/2018_01-06/

投票作品は以下の2つ。

『秘密の姫君はじゃじゃ馬につき』  感想(まだ)http://takayuki-blog.seesaa.net/article/461087541.html
秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)
ここのところ買ってる小説の3分の2以上が女性向けになってる気がしますが、ともあれそんな少女向けより。
イラストレーターの名前にまず目をひかれる作品ですが、読んでみるとキャラクターの魅力にひきこまれる一冊。跳ねっ返りながらも国を守る騎士たらんとする意志は本物で、信奉者レベルで姉王女思いの主人公オフィーリア。第一印象は悪いながらもオフィーリアとのかけあいはおもしろく、なによりいやみなく部下の騎士たちの責を一身に負う背中が頼もしい上官のアレクシオ。美貌に才知に毒のある言動に、次期女王としての理想の体現者であり、かまいたがりな妹思いの姉王女セラフィーネ。もっともっといろんな姿を見せてほしいと思わされるキャラクターたちの世界がおもしろい。
【18上期ラノベ投票/9784047350854】

(番外編)

『リラクゼーション癒香 〜魅惑のセラピストたちによる癒しのマッサージ&洗体、そして貴方にだけ特別なコトを〜』
リラクゼーション癒香 〜魅惑のセラピストたちによる癒しのマッサージ&洗体、そして貴方にだけ特別なコトを〜 (オトナ文庫 103)
エロ作品に関してはすこし前から別ブログに放り投げることにしてるんですが、自分定義のライトノベルでよかった作品として、これもはずせないなという気持ちがありまして。原作ありですし、ややイレギュラーな作品かとは思いますがともあれ。
新規開店したばかりのマッサージ店(エッチなサービスあり)に偶然第一号の客として入ることになり、そこからリピーターとしてすこしずつ特別対応をも受けていくことになる話。読んでいるだけでこちらまで気持ちよくなってきそうなマッサージの描写がここちよく、またじわじわと性感を高めた末に絶頂へと導かれるていねいな流れが満足感を覚えさせてくれる。リピートすればするほど快い時間を堪能できる、こっそりオススメの一冊。
【18上期ラノベ投票/9784801516038】
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2018年06月29日

2018年5月の読書まとめ

5月は9冊。やはりひと桁冊数だとどうにもものたりなさがある。ただ、なんでこんなに読了数が伸び悩んでるんだろうかと当時のログを見返してみると、あんまりおもしろく思えない本を読んでるときはペースがにぶりがちなのかなというか。でもそうはいっても読む前からおもしろいかどうかなんて判断つくわけないからいかんともしがたく……。

ともあれ、5月もほどほどに読んで適宜感想を書いてという感じでしたが、あらためてふりかえってみるとやや停滞ぎみではあったような。定期的におもしろい作品を摂取しないとなぜか調子がおちてくるところがあるような気がしているのですけど、だんだんそんな流れにはまっていってしまった月だったでしょうか。でもそうはいっても(ry

5月読了分からのお気に入りは以下。

[☆☆☆☆]禁じられた恋を公爵と  感想
禁じられた恋を公爵と (マグノリアロマンス)
海外ロマンス小説より。表面的には反発しあっていながらもお互いのことが気になってしかたがない。そんなベタな展開を真正面から描いてくれる話。こういうのでいいんだよ? いえいえ、こういうのがいいんです。

以上で、今月はいくつかおもしろい本を読めてわりと復調できているような気がするので、もうすこし感想の更新もしていきたいところ。ただ、おもしろいと思った本はわりと小説以外が多いので、どうなるか……。

5月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3479
ナイス数:4

王たちの道 1 白き暗殺者 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)王たちの道 1 白き暗殺者 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
読了日:05月02日 著者:ブランドン・サンダースン
鬼の棲む国 (B-PRINCE文庫)鬼の棲む国 (B-PRINCE文庫)
読了日:05月04日 著者:桜部 さく
86―エイティシックス― (電撃文庫)86―エイティシックス― (電撃文庫)
読了日:05月06日 著者:安里 アサト
行き先は特異点 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)行き先は特異点 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
読了日:05月14日 著者:
自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? (MF文庫J)自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? (MF文庫J)
読了日:05月17日 著者:三河 ごーすと
齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~ (角川スニーカー文庫)齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~ (角川スニーカー文庫)
読了日:05月19日 著者:榎本 快晴
革命前夜 (文春文庫)革命前夜 (文春文庫)
読了日:05月24日 著者:須賀 しのぶ
禁じられた恋を公爵と (マグノリアロマンス)禁じられた恋を公爵と (マグノリアロマンス)
読了日:05月27日 著者:エリザベス・キージャン,Elizabeth Keysian
叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 (電撃文庫)叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 (電撃文庫)
読了日:05月30日 著者:杉原 智則

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:43| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月25日

2018年1〜4月の読書まとめ

1月は11冊。2月は9冊。3月が11冊で、4月が4冊。

久しぶりの読書まとめです。ちょっと感想がたまりすぎてたんで、一冊分の感想を書くより時間のかかるまとめを書くのは、読書メーターの貼り付けができる時期に書ける場合にかぎると条件をつけてみたところ、ある程度のところまで追いつくのに4か月もかかってしまったという次第。その間の読書量が伸び悩んでいるのはどうにかせんといかんところですが、去年の暮れぐらいから、小説を読むペースをやや落としてマンガやその他の本を読む時間を増やすようにした記憶があるので、たぶんその影響だと思われます。ほかの変化としましては、小説を読む順番を買った順からダイスふって決める形式に変えましたというどうでもいい情報もあったり。あと、4月だけなんだか読了数がやけに鈍ってますが、750ページもある角川の某選書を読むのに半月くらいかかった影響かと。あれはあれで面白かったんですけどね。

それと、3月下旬くらいからですが、それまで小説の読了分としてカウントしてた本の一部をカウント除外することにしました。ジャンルの区分としてはエロです。男性向けの。以前はたまに読んではまれに感想をあげてたりもしましたが、今後はおそらく、こちらに感想をあげることはなくなるかと。この辺はひとえに感覚の変化というか、女性向けの作品の感想もあげてる場所で、あからさまなエロ感想はあまりふさわしくないなと思えるようになってきたところがありまして。それまでも、個人的な脳内基準でアウトにならない文章にするべく、適宜修正を施したうえでアップしてはいたんですが、今年になってから、とうとう修正しきれない感想ができあがってしまいまして。それならそれでひっそりと供養するのもひとつの手ではあったんですが、困ったことにその本はあまりにも他人に勧めたくなるようなすごい一冊だったもので(エロだけど)。悩んだ末に、別ブログを作ってそちらにあげることにしました(探さないでください)。で、そちらはそちらでその本の感想だけあげるのもなんなので、男性向けのエロ作品の感想は今後全部、そちらにあげることにしようと考えた次第。そちらもいちおうそれなりの頻度で更新できたらと考えた結果、エロ作品の読書ペースが大幅に上がってたりして、こんなはずでは……という気にもなってるんですけど。


そんなこんなで、1月から4月に読んだ中からのお気に入りの本はこちら。

[☆☆☆☆☆]アリスマ王の愛した魔物  感想
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)
国内SFより。どこまで真実かわからない、けれどそんな与太者めいた語り口が真に迫って聞こえてくる、人を人とも思わぬ王の覇道の昔語りがすさまじい表題作を含む、傑作短編集。一つひとつの作品はどれをとっても満足度が高く、とてもいい読後感の一冊。

[☆☆☆☆☆]めがはーと  感想
めがはーと (ビッグコミックススペシャル)
マンガより。今年になってから読んだ中で最高の百合マンガはこれ。いえまあ百合なのはラストの一話だけなんですけど。それはともかく、ひとめ惚れした主人公の視点から見る憧れの人はとてもとてもかわいい。そして、呪いとして残された絆が唯一の縁となる。この関係性が素晴らしい。そのほかにもかわいいキャラが出てくる短編がいくつもある、とてもいい一冊。

[☆☆☆☆]弱キャラ友崎くん(1)  感想
弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)
ライトノベルより。経験値を積みながらより高いハードルを目指していく、ゲーマーによるゲーマーのための学生生活攻略ストーリー。やればできると思わせてくれる描写がうまく、そしてそのメソッドのたどり着く先、師匠であるところのヒロインがとてもかっこいい。この後の展開を期待させてくれるシリーズ第1巻。

[☆☆☆☆]エルフ皇帝の後継者(上)(下)  感想
エルフ皇帝の後継者〈上〉 (創元推理文庫) エルフ皇帝の後継者〈下〉 (創元推理文庫)
海外ファンタジーより。不遇な育ちのせいで自己評価が低い皇子が、心の底から頼れる友人なんて一人もいない宮廷で、降って湧いたような新皇帝の座につくことになる話。皇帝としてのふるまいなんて学んでないからうまくいかなくて、おちこんで、なんとかうまくいきそうになることもあって、かと思いきやてんでダメで、おちこんで、なんとかもち直して、またおちこんで、そうしていながらもまじめな取り組みが徐々に経験となって身についていく、未来への確かな予感を感じさせる。とてもいい感じの読み味と明るい読後感を抱かせてくれる作品。

[☆☆☆☆]魔導の矜持  感想
魔導の矜持 (創元推理文庫)
国内ファンタジーより。まわりの誰にも理解されず、有用性も見いだせない感覚をもって生まれてしまうこと。どれだけ異質だ無価値だと言われようと、その人にとってはまぎれもない「普通」の感覚を、大事にしていっていいんだと思わせてくれること。シリーズ第三作も、弱い者によりそう暖かな物語が胸を打つ一冊でした。

[☆☆☆☆]動物になって生きてみた  感想
動物になって生きてみた
非小説より。人間の感覚に置き換えることなく、動物そのものの持つ視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚を通して感じとれる世界の視点を再現しようと試みるネイチャーライティングの本。人間のものとは異なる、けれどなんとなく理解できなくもない世界の情景が浮かび上がってくるのが面白い一冊。


以上。今月もペースがあんまり伸びてないんでもうすこし頑張りたいんですが、どうなるか。ともあれそんなところで。

読書メーター貼り付けは4月分のみ。

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1355
ナイス数:3

狼と香辛料〈9〉対立の町(下) (電撃文庫)狼と香辛料〈9〉対立の町(下) (電撃文庫)
読了日:04月02日 著者:支倉 凍砂
榮国物語 春華とりかえ抄 (富士見L文庫)榮国物語 春華とりかえ抄 (富士見L文庫)
読了日:04月04日 著者:一石月下
弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)
読了日:04月06日 著者:屋久 ユウキ
(P[む]1-16)はるかな空の東 (ポプラ文庫ピュアフル)(P[む]1-16)はるかな空の東 (ポプラ文庫ピュアフル)
読了日:04月25日 著者:村山 早紀

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:08| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月26日

2017年の読書まとめ


■概括

2017年は196冊。前年と比べれば微増。年の前半はいいペースで推移しつつも、夏から秋にかけてペースを崩してこのくらいに落ち着いたというパターンは前年とほぼ同じ。違う点があるとすれば、前年とは違って、年末になってもペースが復活してないところでしょうか。夏の終わりごろに夏バテで調子を崩し、外国語読むの楽しいで持ち直しはしたものの、そうすると読書時間はともかく読了数は伸び悩むようになるという。

ブログの更新頻度もそれにつれて増えたり減ったり。特に外国語の文章は、時間をかけたわりにはなかなか読み終わらなくて感想を書けなかったり、そもそもこのブログで感想を書くようなものではない単なるニュース記事だったり、だんだんとここで扱う範囲を超えてきている部分もあったり。

2017年の目標として掲げていたことはなんだったかと見なおしてみると、「ライトノベルの外のジャンルのファンタジー作品を開拓したい」的なことを書いていたようでいたようで。夏バテ前後で完全に別方向に読書傾向が向かってる今日この頃ではありますが、「洋書で読んだ」と答えて目標達成と強弁するのは許されるでしょうか? 当時と今とで気持ちの乖離がありすぎて、わがことながら判定不能。

■2017年に読んだ本からのお気に入り(11タイトル+α)

以下、2017年に読んだ中からのお気に入りの作品をシリーズ単位で紹介していきますが、夏バテからの復帰前後で好みの傾向がまた変わった感がありまして。当時の月次まとめではお気に入りとあげてたけど今ふりかえるとやや評価が落ちるものがちらほらあったり。正直なところ、一貫した視点で読んだ本をふりかえれる気がしません。なので、例年ならジャンル混合でお気に入り順にずらっと並べるところではありますが、今回はトピックごとに思いついたものからあげていく感じで。(刊行年は2017年にかぎりません)

●小説

まずは小説から。小説作品においては、夏バテする前に読んだ本が全体の4分の3を占めるという大幅な偏りにより、上半期のまとめとかなりかぶる内容になりますがご容赦を。

ファンタジー

小説作品の中でもいちばん多く読んでるジャンルはラノベ・非ラノベをふくめたファンタジー系。年の前半にはファンタジー的な面白さを持つ作品を月に一冊は紹介しようとしてました。読書冊数が落ちるとそれもストップしてしまいましたが……。

ともあれそんな作品群の中から第一に取り上げる作品はなんといっても、霧島まるは『左遷も悪くない(1)〜(5)』1巻感想2巻感想3巻感想4巻感想)。仕事ひと筋の堅物軍人として生きてきた男が、左遷された先の地方で結婚し、お相手の女性とともに新たな生活をはじめていく。これがすごくよかったんですよ。軍人の夫と家庭を守る妻の間で視点を入れ替えつつ描かれていく新婚生活の様子が。家族ぐるみの交流が深まれば深まるほど、この家族で育ったからこその性格なんだなあと思わせてくれるキャラクターの造形。生まれ育った家ごとにそれぞれの文化があり、結婚を機に交流が進み、ゆるやかに混ざりあって新たな家庭の文化がはぐくまれていく。まるで異文化交流のような変動を感じさせてくれる話がとても素晴らしくって。ファンタジーって、前近代を舞台にすることが多い都合上、キャラクターと生まれ育った「家」の関係性を盛りこんでくれると個人的にとてもうれしいんですけど、このシリーズでは受け継ぐにしろ反発するにしろ、父母や祖父母たちから次代へとつながっていく「家」の影響を感じさせてくれる描写が話の端々に見られて、すごくよかったです。
左遷も悪くない〈1〉 (アルファライト文庫) - 左遷も悪くない〈2〉 (アルファライト文庫) - 左遷も悪くない〈3〉 (アルファライト文庫) - 左遷も悪くない〈4〉 (アルファライト文庫) - 左遷も悪くない〈5〉 (アルファライト文庫) -

「氷と炎の歌」シリーズの外伝にあたるジョージ・R・R・マーティン『七王国の騎士』感想)も、そんな時の流れとそこに生きる人々の姿を描いてくれた素晴らしい作品でした。舞台は本編の100年近く前で、まだ戦乱が大陸を覆う前ということもあって、いくぶんかのどかさを感じさせる時代。けれど油断してると不意打ちのボディブローに苦しむ展開が待ち受けているのがこのシリーズではあり。出自は卑しくても騎士たらんとするダンクに対して、けれどそうした末の結果が取り返しのつかないものになったり、一概に正邪を断じられない事情がのぞけてきたり。読んでるだけでどれだけ頭を抱えたくなってきたことか。正義と思えたことも、悪と断じられたことも、ある一時点ではそうであっても、時代が下れば評価は変わるかもしれない。禍福はあざなえる縄のごとし。すべては時のみぞ知る。けれど、渦中に生きる人々はその場その場で決断し行動しなければならない。その難しさと、物語としてみたときの面白さを感じさせてくれる話でした。
七王国の騎士 (氷と炎の歌) -

非ライトノベルレーベルにおける国内ファンタジー作品としては、佐藤さくら「真理の織り手」シリーズ、そのなかでも特に二作目の『魔導の福音』感想)を。(三作目も2017年内に刊行されてますが未読。)生まれつき魔導を扱う素質のある者とない者とにわかれる世界において、しかし素質はあっても扱う術を知らない者は魔導を暴走させてしまいがちで、それがゆえに災厄をもたらす者として忌み嫌われてしまう者たちがいる社会の話。そこに生まれ育って、魔導を扱う術を知るがゆえに、身近な人たちがこうむる悲劇を知るがゆえに、不当なあつかいからの変化を求めて動きだすキャラクターたちの思いに打たれるものがある。閉塞感のある社会に変革が訪れようとしている、その兆しを感じさせる話が期待を抱かせてくれる。そしてなにより、シリーズ二作目の「福音」においては、そんな社会でありながら、一般に嫌悪される類の性質を持ちながら、それでもあるがままにふるまうキャラクターが登場する。作中で描かれるそのキャラクターの姿は、抑圧を感じていながらもとてもいきいきとしていて、まぶしく映るものがあって。社会をおおいに動揺させるだろう変化がもたらす先に、それでも確かな希望はあるのだと信じさせてくれるのです。
魔導の系譜 (創元推理文庫) - 魔導の福音 (創元推理文庫) -

その他のファンタジー作品としては、渡辺恒彦『理想のヒモ生活(6)〜(9)』もはずせません(6巻感想7巻感想9巻感想)。(最新10巻は2017年内刊行も未読。)このシリーズの面白さはなによりも主人公の思考をトレースできる描写のわかりやすさにあると思います。異世界の女王に婿入りすることになるといういきなりの立場の変化がもたらされて、かといってすぐに王配として身につけておくべき知識教養を備えられるわけもなく。重大な決断を迫られたときに周囲の人々の思惑や妻である女王に与える影響を勘案した末に決断に至る。そうした思考の過程それ自体が駆け引きめいていて、それでいながら考える主体が一人ないしはごく少数の同じ立場の人たちなので整然としていてわかりやすいんですよね。俎上にあがる問題も、対国内貴族から、他国の貴族や王族まで巻き込む問題へとだんだん大きくなってきてて、へたを打てば戦争にも発展しかねない問題でありながら、一概には判断できない難しい問題に巻き込まれるようになっていたり。そんな主人公ともども頭抱えるのも面白い。
理想のヒモ生活 6 (ヒーロー文庫) - 理想のヒモ生活 7 (ヒーロー文庫) - 理想のヒモ生活 8 (ヒーロー文庫) - 理想のヒモ生活 9 (ヒーロー文庫) -

キャラクターの関係性としていちばんの好みは、梨沙『お嬢様と執事見習いの尋常ならざる関係』感想)。主従譚で、恋物語。男装の麗人としても通る美しく勇ましい姫君と、彼女にふり回されながらも一心に思いを寄せる執事見習いと。幼いころに出会ったふたりの身分違いの両片想いの物語。こんなに好みが詰まった関係性はなかなか見つかるものじゃありません。そして、ラストがものすごく美しいんですよ。主従譚としてのふたりの距離感は崩さずに、それでいて二人の想いをこのうえなく確かに表現してくれる。最高です。最高に心を打ちぬいてくれる一冊でした。ただただ感謝。
お嬢様と執事見習いの尋常ならざる関係 (一迅社文庫アイリス) -

非ファンタジー

男装キャラの登場する作品をあげたので、そのつながりからノクターンノベルズの『瀬野家の人々』を。(※R18作品ですのでお気をつけを。)義姉によって女装させられていくうちにどんどんその素質を開花させていく主人公の話。外見的な面もさることながら、それ以上に精神的な面での変化が魅力的で。最初は女装を嫌がっていた主人公が、すぐに女装時のキャラができていき、心から女性になりきっていく。声も、しぐさも、外見も、嗜好も、どこをとってもすっかり女の子のようでありながら、それでいて本当のところは男性で、そんな自分に羞恥を感じてもいる。けれど、そうと知らなければすごくかわいくてきれいな女の子でしかないという。そんな倒錯的なかわいさに魅了される。さらには、この作品はR18作品であって。えっちな面でもとまどいながらも女性的な感覚を得ていく主人公の姿はフェティッシュなな魅力に満ちあふれていて、新たな世界が眼前に開けていくかのような思いにとらわれる。そのうえ、主人公が女装するだけでなく、義姉もときに男装をし、義弟も女装をし、男だと思ったキャラが女だったり、女だと思ったキャラが男だったりしていくうちに、男と女の境があいまいになっていく感覚に襲われる。異性装の物語、その魅力を髄まで教えこんでくれる作品です。
https://novel18.syosetu.com/n3752dr/ (※R18サイトに飛びます)

ジャンルとしての好みの補正がかかっているファンタジー以外でお気に入りと呼べる作品はかなりの面白さを有しているものばかりなのですが、なかでも2017年に読んだ中でいちばん面白かったと思うシリーズは、白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!(2)・(3)』2巻感想3巻感想)。(4巻以降は未読。)アニメも放映されているのでご存知の方も多いかと思いますが、将棋の話。それも、プロやプロを目指すひとにぎりの実力者たちを中心にした話。これがとんでもない熱量を持った話でして。才能は基本的に持っていて当たり前。けれどその中で優劣がつけられていくシビアな世界。将棋しかないと言えるほどに打ちこんでいく世界だからこそ、その劣位をこのうえなくはっきり突きつけられる敗北の悔しさみじめさはいかばかりか。そんな厳しい勝負の世界を知れば知るほど、勝ちたい強くなりたいと願うがむしゃらな気持ちが心を熱くさせる。それでも将棋を愛する純粋な想いに胸を打たれる。実際にあったできごとをもとにしている話も多いようで、だからこその説得力でしょうか。素晴らしい物語です。
りゅうおうのおしごと!2 (GA文庫) - りゅうおうのおしごと!3 (GA文庫) -

●マンガ

小説作品からは以上としまして、次にはマンガから。こちらだと小説と違って読みたいと思う作品がファンタジーではないものが多くなるのが不思議なところではあります。とはいえ、小説に比べると読書量は少なめなこともあり、あまり長いシリーズは読み進められていないのですが。

そんななかでもいちばん読み進められているのが百合作品でして。2016年のまとめでも気になるジャンルとしてあげてました。そうしていくつか読んできたなかで、今いちばん気に入ってるシリーズは、缶乃『あの娘にキスと白百合を(1)〜(7)』1巻感想2巻感想3巻感想4巻感想5巻感想6巻感想)。中高大一貫の女子学園を舞台にした話で、メインで登場するペアはいつつも、各巻ごとにそれぞれのカップルの話が描かれていくシリーズ。すれ違いながらもきずなを深めていく女の子たちの姿がとてもかわいいんですよ。かわいい女の子とかわいい女の子の話はとてもかわいい。二人でそうなら、三人になればそれはもうとてもとてもかわいい。それぞれのカップルがうっすらつながりながら広がっていくかわいい女の子たちの世界はかわいさに満ちあふれていて素晴らしい。素晴らしいシリーズです。
あの娘にキスと白百合を 1 (MFコミックス アライブシリーズ) - あの娘にキスと白百合を 2 (コミックアライブ) - あの娘にキスと白百合を 3 (コミックアライブ) - あの娘にキスと白百合を (4) (MFコミックス アライブシリーズ) - あの娘にキスと白百合を 5 (コミックアライブ) - あの娘にキスと白百合を 6 (MFコミックス アライブシリーズ) - あの娘にキスと白百合を 7 (コミックアライブ) -

マンガは以上でしょうか。多少はまた読むようになってきましたが、まだこれぞというものを見つけ出す感覚は育ちきっていないようで。そこそこ楽しめるものは見つかるようになってきているので、もう少しという気もしていますが、さてどうか。

●洋書

ひきつづいては、2016年末くらいから手を出しはじめた(と記憶している)洋書の区分から。小説の区分に含めてもよかったんですが、外国語の文章を読む趣味とのつながりが深く、いまはともかくそのうち小説の枠内に収まりきらなくなっていくのではないかと思われることから別項で。

といっても、あげれる作品はまだひとつしかありません。Philip Pullman『His Dark Materials(1)Northern Lights』。日本では「ライラの冒険」のタイトルで知られるシリーズで、映画化もされているようです。ジャンルはファンタジー、よりもSFといったほうがいいかもしれません。物語がはじまるのはこの世界によく似た並行世界のオックスフォード。デーモン(dæmon)と呼ばれる、絆で結ばれた動物たちとともに生まれ育つ人々の世界。これが実に興味深い世界で。デーモン以外は現代の世界とだいたい同じなのかなと思ってると、「タタール人がモスクワに侵攻してるらしい」とか「カルヴァン教皇以来」とか出てくるから、ちょっとそれどういうことなのと気になってくるんだけど、物語の本筋にはそれほどかかわってこない。それらを雰囲気程度にして、主人公の女の子がさらわれた友だちやとらわれたおじさんを助けに雪に覆われた北欧の地を冒険する話。これがわくわくと読みいってしまうことといったら。行き場をなくした主人公が、その目的にすがって向かった北欧で戦いの世界に身を投じた先で、鎧を着た熊の戦士に認められる勇気を示すまでになる感慨深さですね。さらに、それだけで終わらず次の巻以降の展望を開きつつ、最後までシリーズの期待度を上げに上げて幕を引くラストといい、圧巻のシリーズ第一作でした。
Northern Lights: His Dark Materials 1 -

●その他(歴史)

フィクション作品としてはそんなところで、例年ならここでしめに入るところなんですが、2017年は(もっと前からだったかも?)それ以外の本を読む量も増えてきた年ではあったのでして。ふだんは紹介してませんが、読むだけ読んでそのまま放置してるのもなにかもったいないので、こういう機会にでも雑記程度になにか紹介してみたいなという気分になっていたり。

そういった本のなかで、読んでる数はともかくもっとも関心の高い分野は歴史。そのなかでもいちばん広くいろいろ読んでるのは中世スペイン史……ではあるんですけど、2017年内にはそんなに数を読めていなかったり。唯一あげれるのは、カタルーニャにおける11世紀の「封建革命」論についての記述だったでしょうか。(自分が読んだのはあくまでその論を紹介する記述でしたが。)中世の社会といえば、すぐに思い浮かぶのが封建制というイメージではあったんですが、それっていつごろできあがったものなんだろうかという疑問につながるものでして。高校世界史だと西ローマ帝国の滅亡やゲルマン人の大移動あたりで一度記述を区切るをイメージで、だとすると古代と中世の境目はそのあたりで、つまりゲルマン人の大移動以降の社会は封建制だったといっていいのかなと思っていると全然そんなことはなかったりするようで。古代末期なんて概念もすこし前にようやく知った手合いではありますが、どうも西ローマ帝国の滅亡後もローマ帝国由来の統治体制は結構しぶとく生き残ってたらしい。カタルーニャにおいては古代社会から中世社会への移行がなされたのは11世紀のことである、というのが有力な学説であるとか(10年以上前の論文では)。ほかの西欧地域でも同じくらいの時期が社会変動の境目であるとされているらしく(同上)、封建制とは何かとか、何をもって古代・中世とするのかとか、その辺の議論もあるみたいですけど、自分のなかでの中世ヨーロッパについての古いイメージはいろいろ解きほぐしてやる必要があるなと感じるところであり。

また、ほかにも興味のあるテーマはいくつかあって。2016年は感染症を題材にしたSFやノンフィクションへの関心が高まっていた時期だったんですが、その流れで2017年に読んだ本として、宮崎揚弘『ペストの歴史』がありまして。14世紀半ばには「黒死病」の名でヨーロッパ一円に猛威を振るった病気がどのように広まっていき、どれほどの犠牲を出していったのかと、様々な研究の積み重ねを通して克明に描きだされていく様相がすさまじいほどにおそろしい。けれど、この本が扱うのは「黒死病」だけではなく、その前の時代、その後の時代におけるヨーロッパでのペストの流行も射程に収めている。というのも、「黒死病」として猛威を振るったペストは完全にヨーロッパから消え去ったわけではなく、どこかに残存していた病原菌によって散発的に流行がくりかえされるようになったのだという。すなわち、ペストはヨーロッパに常在化するにいたっていたということで。いかにもおそろしい。そんなペストの歴史を、中近世の流行を中心に、18世紀における西ヨーロッパからの消滅までをまとめた一冊。歴史好きの方はもちろん、感染症テーマの物語のファンの方にも?
ペストの歴史 -

また、歴史を扱った本の面白さには、偶然性や複雑さの産物である歴史の流れを明快なテーマで読み解く面白さもあると思っていて、そういった本としては、深井智朗『プロテスタンティズム――宗教改革から現代政治まで』が印象に残っています。「九五カ条の提題」によって宗教改革が巻き起こるきっかけとなったドイツのルター。その登場前夜のキリスト教社会の状況から説き起こし、ルターが目指したリフォームの姿、それが当時の諸侯たちの思惑によってルターの意図を超えて政治的な動きとなっていく様子を描写し、ルターによる改革の終着点とさらなる改革を目指す洗礼主義の潮流にふれ、それらが流れいたった代表例としての現代のドイツとアメリカの社会が提示される。それらの概略を通じて、教会やキリスト教の改革を目指したプロテスタンティズムの理念、現代社会にも通じるその潮流を一読で概観する面白さですね。初学者でもわかりやすいのではないかと思える平易な記述でありながら、またそれゆえに細部をより詳しく知りたくもなってくる興味深い内容。とてもいい新書だと思います。
プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書) -

紹介するタイトルは以上になります。やはりというか、夏バテ前までに読んだものが多いです。今年こそは夏から秋にかけてのペースダウンを避けたいところですけど、どう対策したらいいんでしょうね。体力でもつけますか?

■2018年の目標

2018年の目標については、正直なところ、どんな目標を設定すべきなのか、どんな目標なら達成がみこめるのか、皆目見当がつきません。毎年の状態をふりかえって言えることは、一年もの長いスパンでの先行きは見通せないということで。その程度には自分で自分が何するかわからないというところがあるんですが。短めの目標を立ててそれを目指しつつ、一年間の総量としてはそれらを単純に足し合わせた結果だけ見る感じのほうがよさそうな。

「今年はファンタジーをあさりたい!」みたいな目標も、自分がどういうジャンルを深堀りしたいのか自分のことながらよくわかんない感じになってるのが現状でして。とりあえず気になるものをあれこれ読んでいきながら、面白いと思った本を中心にブログを更新していけたらというところで。なんの具体的な目標もないまま2018年をはじめていく感じで。まあもう2月も終わろうとしてますが……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:44| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

2017年12月の読書まとめ

12月は13冊。だいたい復調してたはず……だけど、小説を読むペースを落としたら、読了数は回復しきらなかったという。マンガ等を含めれば23冊。そのほか、英語やスペイン語のニュース記事を読んだり洋書を読んだりしてた模様(当時のメモによると)。

12月に読んだ中からのお気に入りはなし。ニュース記事を読んでるのが一番楽しかったような記憶。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:26| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月25日

2017年11月の読書まとめ

11月は5冊。めちゃくちゃ少ない。マンガ等を含めても13冊にしかならないから、どれだけ本を読めてなかったのかがわかろうというもの。

それというのも10月からひきつづき、この月の半ばくらいまで精神的にかなりへこんでまして。具体的になにがあったというほどのことでもないんですけど、この本読んでなにになるんだろうなんて考えだしたらなにも手につかなくなってしまって。それでもぼーっとしてるうちに時間が過ぎてくのはもっとこわいので、とりあえずなにがしか読めるときはそれを読んで、できなさそうなら、それでもゲームならできるからゲームをしてるという日がつづいてた感じでしょうか。

月の後半くらいには持ち直せてたかと記憶してますが、持ち直す原動力になったの英語・スペイン語の文章を読むことだったので、カウントされる本の読書量としてはやはり伸びず。

この辺は、自分でも不思議に思うところではあるんですよね。読むのが楽なラノベよりも、比較して精神的な負荷の高めな外国語の文章のほうがまだ読めるという状態だったのは。自分のなかでの関心がフィクションからノンフィクションのほうに揺れつつあるのを感じる部分もありますし、日本語以外の文章も読めるんだと見栄を張りたい気持ちがあるのもたしかではあり。たぶん、そのときの自分の心理状態とうまく合致するものがあったんだと思います。

ただ、このころから、ラノベ読みとしての自己認識に対する違和感というか、Twitterラノベクラスタとの間の心理的な距離感というかを自覚するようになってきたように記憶してます。かといって、それではどこに自分のアイデンティティを置くかとなると、それがまたよくわからない状態なのですが。

11月に読んだ中からのお気に入りはなし。

次点として、マンガから『水玉ハニーボーイ(7)』(感想)を。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:43| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

2017年10月の読書まとめ

10月は13冊。マンガ等を含めると31冊。数字だけ見てると悪くはなかったようにも見えるけど、調子がよくない時期があって、まったく本が読めなくてゲームしかできない状態に陥ってた時期もあったような。はっきりと記憶してはいませんが、マンガばかり3冊も4冊も読んでた日は本が読めるか読めないかの境目ぐらいの状態だったかも(11月のことだった可能性も)。くわえて、10月はカタルーニャで独立を問う州民投票があったり独立宣言が可決されたり、その後の今もつづく一連のごたごたが大きく報道されだした月でもあって、そちらにも気を取られてた記憶。この関連の情報は興味をもって収集していられる情報として、スペイン語学習のいい教材とさせてもらったり。

10月に読んだ中からのお気に入りは以下。

[☆☆☆☆☆]りゅうおうのおしごと!(3)
りゅうおうのおしごと!3 (GA文庫) -
ライトノベルより。将棋の腕こそが唯一最大のアイデンティティであるプロ棋士しかり、そんなプロになるべくライバルたちと必死の競争に励むプロの卵しかり、はたまた市井の愛好家として将棋を指す人しかり、そこには共通して将棋に対して抱く想いがある。ほかのなによりも強く抱く想いが負けられない意地としてあふれ出すとき、それは心を揺さぶるほどの勢いで吹き抜ける熱量となってあらわれる。将棋を指す理由、負けられない理由、恋にも似てひたむきな気持ちの発露に胸を打たれる。素晴らしい物語でした。

[☆☆☆☆☆]あの娘にキスと白百合を(6)  感想
あの娘にキスと白百合を 6 (MFコミックス アライブシリーズ) -
マンガより。かわいい女の子とかわいい女の子の恋の話はとてもかわいい。けれど、それが三人のかわいい女の子の話になったら……? そこには、かわいいの新世界が開けていたのです。

[☆☆☆☆]理想のヒモ生活(9)  感想
理想のヒモ生活 9 (ヒーロー文庫) -
ライトノベルより。悪意によらない事情があるとわかるほどにままならなさに頭を抱えたくなる。派閥の対立はいいものです。

以上。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:40| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月17日

2017年9月の読書まとめ

9月は6冊。前月比で−12。激減しました。8月下旬に夏バテしてその影響が尾をひいてしまって。なにを読もうとしても読めないという状態からは9月になるかならないかというくらいには回復できていたんですが、そのときにこれなら読めるとなったものが洋書だったもので、月の前半はほとんどそっちばかり読んでました。後半くらいからようやく日本語の小説も読めるようになってきたのですが、洋書を読む面白さと比較すると洋書のほうに軍配が上がるほどには前半の読書体験がいい時間だった記憶がありまして。洋書のほうにまわす比重を増やした読書時間の配分をするようにしだしたこともあって、月の読書冊数はかなり少なくおさえられてしまうことに。あちらを立てればこちらが立たなくなるのはしかたのないところですかね。とはいえ読書を楽しむという目的からはよりよい配分になっていると思えてもいるところであり。このペースでしばらくつづけてみたいところではあります。

ブログの更新は2件で−10件。こちらも激減。どころかほぼ止まってましたね。夏バテの影響か、なかなか感想が浮かばなくなってきてて……。読んでるときはものすごく面白いと思ってたはずなのにいざ書こうとするとなにも出てこない……なんてこともあり、これはちょっとリハビリが必要かと思ったり。

マンガ等をあわせた読了数は11冊。これも−32で激減。前半は完全にマンガも読めなくなってました。復調してきてからは、今度は上でカウントしてる小説を読むのに手いっぱいでそれ以外の本を読むのに割く時間の余裕がほとんどなく、結局あまり数は伸びず。この辺はまあ、自分にとってのメインはあくまで小説なのでべつにかまわないといえばかまわないのですが、面白そうな本をはいくつも見つけられてはいるので、なんとか時間を見つけて読んでいけたらとは思うのですが……。

9月に読んだ中からのお気に入りは以下。

[☆☆☆☆]His Dark Materials(1)Northern Lights
Northern Lights: His Dark Materials 1 -
洋書より。オックスフォードで半分野生児のように育った少女が、ロマの一族や鎧を着た熊とともに冒険する話。読んでるときは最高に面白いと思ってたんだけど、いざ感想を書く段になるとなにも浮かんでこなくて困っていたり。一巻で話の区切りがつかずに盛大に二巻につづいたからか?

以上。

今月はもうちょっと頑張りたいですね……。

以下は読書メーター貼り付け。

9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2232
ナイス数:2

Northern Lights: His Dark Materials 1Northern Lights: His Dark Materials 1
読了日:09月12日 著者:Philip Pullman
ゲーマーズ! (2) 天道花憐と不意打ちハッピーエンド (富士見ファンタジア文庫)ゲーマーズ! (2) 天道花憐と不意打ちハッピーエンド (富士見ファンタジア文庫)
読了日:09月19日 著者:葵 せきな
折り紙衛星の伝説 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)折り紙衛星の伝説 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
読了日:09月22日 著者:
理想のヒモ生活 8 (ヒーロー文庫)理想のヒモ生活 8 (ヒーロー文庫)
読了日:09月24日 著者:渡辺 恒彦
厄災王女と不運を愛する騎士の二律背反 (コバルト文庫)厄災王女と不運を愛する騎士の二律背反 (コバルト文庫)
読了日:09月26日 著者:藍川 竜樹
死にかけて全部思い出しました!! (レジーナブックス)死にかけて全部思い出しました!! (レジーナブックス)
読了日:09月27日 著者:家具付

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:45| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

2017年8月の読書まとめ

8月は18冊。前月比で−5。やや減。途中までは調子よかったんですけどね……。中旬まではそれまで通りの月20冊ちょいくらいのペースで読めていたんですが、下旬に入って完全に失速しました。それまで順調に読めていたはずが、突然に本を読もうとしてもまったく集中力が働かせれずに1,2ページ読むか読まないうちに投げだしてしまう。そんな状態に陥ってしまって。はい、完全に夏バテしてました。例年のことではあるんですが、今年はその気配もないのでなんとかやり過ごせそうだと思っていた矢先のこと。一時期すこしだけ涼しい日があったあとにもりかえしてきた暑さにやられてしまったように思います。

ブログ記事のアップは12件と、こちらは−1件にとどまっていますが、これは調子を落とすまでに書けてた分を吐き出してただけだったはず。

マンガ等もあわせた読了数は43冊。こちらは−2冊で微減。小説は読めなくてもマンガは読めるということはわりとあったりするんですが、そちらもあわせた読了数は割と維持できてたことに。この辺はあれです。個人的な読書の傾向として、感想あげてるタイトルを見ていくとなんとなくわかるように思うんですが、読んでる本の傾向として、小説はファンタジー系が多く、マンガは現代系が多いので、なんとなく切り替えが利いてしまう部分があるというか。読みたい本を選んでるだけのつもりですが、気づけばこんな感じの傾向。そして実はこの月、下旬に読むペースが失速していたため新規購入を手控えていたこととお盆の新刊発売がない時期があったことも重なって、読了冊数が購入冊数を久方ぶりに超えていたりもしたのでした。読書ペースが上がってたわけでもないのでただの時期的なものでしかないんですが、特記事項ではあるでしょうということで。

そんなこんなで、以下、8月読了分からのお気に入り。

[☆☆☆☆]りゅうおうのおしごと!(2)  感想
りゅうおうのおしごと!2 (GA文庫) -
ライトノベルより。負ける悔しさと、もっと強くなりたいと渇望するような気持ち。勝負の世界だからこそ厳然と突きつけられる優劣の強烈さがおそろしくもあり、けれど悔しさをばねにする精神にさらなる期待をさせてくれるのでもあり。

[☆☆☆☆]理想のヒモ生活(7)  感想
理想のヒモ生活 7 (ヒーロー文庫) -
ライトノベルより。その場にいない女王の意図をくんで、もっとも彼女のためになる選択、もっとも彼女の足をひっぱることにならない選択はなにかと考え試みる。駆け引きめいた思考とその実践をていねいに追っていく面白さと、それをなさしめる夫婦の信頼関係がよいもので。

[☆☆☆☆]わいせつスキンシップ  感想
わいせつスキンシップ (GOT COMICS) -
マンガより。18禁注意。いじめとエロの組み合わせはとてもいいものがありまして。特に女子によるものだと、同性だからこその性的なことまでふみこむことへの容赦のなさがたまりません。

[☆☆☆☆]ご主人様のお目覚め係(2)  感想
ご主人様のお目覚め係2 (一迅社文庫アイリス) -
ライトノベルより。互いの好意をうけいれたふたりが、この上ないほどに祝福された結婚を迎える展開がたいへんよいものでした。

次点として、まずは『エクレア blanche』(感想)を。百合がいっぱい詰まったアンソロジー。百合に興味がある人が読めばきっといくつもお気に入りの話が見つかるはず。ふたつめは『中出しルーティン』。エロマンガなので18禁注意ではありますが、中出しの背徳感と一部には孕ませのおぞましいいやらしさも含んだ、好きな人にはたまらない短編マンガ集。

以上です。

なんだかエロマンガが多い気がするけど先月そんな読んでたっけ……と思ったけど、読んでましたね。はい。本を読もうとしても集中できずに全然読み進められないという苦しさは、何度経験しても軽減されないものでありまして。ストレスからエロに走ったともいう。まあそうでなくてもふだんから(マンガはともかく小説では)摂取してはいるんですけど、ここのところ多いなと思ったらいろいろ察してくださいというか。

以下、読書メーター貼り付け……は、もう8月分はできないんだった。更新ペースも復活させないと……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:49| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする