2017年03月23日

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) -
裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) -

「コミュ障サブカルオタクに見せかけて依存症サイコパスだったとか、勘弁してくれ」(作中より引用)

いい……。向う見ずに突っ込んでいきがちな鳥子のセーブ役になるかと思いきや、むしろ鳥子がいないとだめになってく空魚(そらを)ちゃんかわいい。これは百合、といいきれるものかどうかはわからないけど、空魚の鳥子に対する感情はとてもいいものだと思うのですよ。

というかですね、この空魚というキャラ、ややネクラ入ってるぼっちでキョドりぎみの女の子という、それだけでもかわいいキャラなんですけどね。第一シーンの鳥子との遭遇場面でも、自分の世界に入っていたところに鳥子がやってきて。表面的には普通っぽくやりとりしてるけど、キョドってるのとまだまだ自分の世界から戻りきれてない感じのモノローグがおかしなテンションになってるのがまずおかしくって。というかこの話、全体的にネットスラング寄りの語彙(といっても2chとかよりもTwitterあたりのものな印象)がそこかしこに登場するんですよね。その辺は、空魚というコミュ障サブカルオタクなキャラのモノローグで語られるからこそでしょうか。すぐに大学ぼっちな事実も判明するんですが、ところどころで対人コミュニケーションに慣れてなさそうな雰囲気が伝わってくるのがかわいい。そんなキャラなんですよ。

だからこそですよね。空魚が鳥子に精神的に寄りかかっていくことになるのは。人づきあいの苦手な空魚にとって、鳥子って現状でただ一人の友達なわけですよ。こう書くと小桜さんがかわいそうになってくる気もするけど、どう見ても空魚の中で彼女と鳥子とは同格ではないのであって。ぐいぐい距離を詰めてきて、つれられるままに何度も裏世界にいっしょに行き来する仲で。デンジャラスにも銃器を使いこなせる武闘派だけど、その実、危なっかしいところもあって、空魚の都市伝説知識と合わさることで裏世界を探検するいいコンビになっていって。何度か命を落としそうな経験もしていくうちに、最初は警戒心もあったのがそのうちにすっかり裏世界で命を預けれるまでの間柄になっていってたんですよね。ぼっちだった女の子が、わずか数週間の間にですよ。そりゃあ、空魚にとって鳥子は特別な存在になりますよ。というか、空魚って鳥子の容姿にも惹かれてるような部分がありますし、もともとそちらの気があるんでしょうかね。まあそれはともかく。

その一方で、鳥子が空魚のことをどう思ってるかというと、空魚と同じく信頼できる仲間だと思っているのは間違いない。でも、同じく同様にたった一人の特別な存在とまで思っているかというと、そんなことはない。まだおそらくいまのところは。鳥子にとって唯一特別な人は別にいる。鳥子が空魚をつれだして裏世界に赴く理由は一にも二にもその人なのであって。つまり、空魚と鳥子の互いに対する感情は、だんだんかみ合わないものになっていってたんですよね。それが表に現れた第4章が、素晴らしかったんですよ。自分以外の人のことばかり考えている鳥子のことはいやで、でも鳥子に置いていかれてしまうのはもっといやで。一人で行ってしまった鳥子を助けるためには小桜さんを無理にでもつれだすわ、泣き言をいわれてもこきつかうわ、鳥子が見ていた幻を「ぶっころ」するわと、もう振り切れたような鳥子ひと筋ぶり。そりゃまあ、冒頭に引用した感想にもなりますわという。とてもかわいい。最終的になんだかいい雰囲気になったっぽく終わってますけど、正直なところ、その辺の気持ちのずれはまだ解消されてませんよね。一時先送り的な解決というか。そのうちまた再燃しそうでこわいんだけど、それはそれでぜひ見たいので、2巻もぜひ出してほしいところ。

あと、都市伝説をテーマにしていることもあってか、ホラーっぽいテイストでもいい感じのところがあったり。怪異を見つめているうちにそれを深く深く認識してしまって、その認識がものすごいスピードで意味の不明瞭な文章となって口から垂れ流しになる様子とか、それと第4章のMIBのところとか。こわいというかびっくりするというか、こういうのもいいですよね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜(2)神殿の巫女見習い(4)

本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第二部「神殿の巫女見習いIV」 -
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第二部「神殿の巫女見習いIV」 -

第二部完結巻。マインの家族への思いに泣ける。第三部のタイトルを見て察してはいたし、第二部途中から既定路線だったとはいえ、こんなにも早くそのときがやってくるなんて。急激な変化を余儀なくされて打ちのめされるマインや、マインの家族たち、ルッツやベンノさんたちの姿に胸が迫る思いでした。第一部から第二部への移り変わりも、マインたちの希望とは離れた思惑で決まってしまいましたけど、今回もまた否応なく重大な変化をつきつけられた形。マインや、彼女と深くかかわってきたすべての人たちに、強く生きてほしいと思わずにはいられません。

思えば、第二部二巻のラストくらいから目に見えてそこに至る流れがはじまっていたように思います。それ以前以後からラストにつながっていった流れもありましたが、特にマインの感情的な推移において。それ以前は、神殿で巫女見習いになったといっても、自宅からの通いであり、ルッツやベンノさんたちとも頻繁にやりとりをしていたこともあって、慣れない場所・慣れない人たちの中での巫女見習いの仕事といっても頼りなさを覚えていた節はそれほどなかったように思うんですよね。神官長のうしろだてもありましたし、側仕えの灰色神官・灰色巫女やその見習いたちを何人も味方につけていきましたし。けど、第二部二巻のラストで前世の記憶をふりかえることになって、そこで前の世界の母のことを意識させられて。なんの言葉も残すことなく今生の別れを果たしてしまった母への感謝の念や申し訳なさを抱く心境が描かれるにつれて、神殿での冬ごもりのときに肉親やごく近しい人たちが現れるとべったりひっつくくらいに甘えかからずにはいられなくなるほど家族への情愛を募らせていく心理がひしひしと伝わってきて。そういったことがあった末の今回の展開でしたからね。家族と離れ離れになる決定をつきつけられて魔力の暴走を引き起こすほどに取り乱すマインの気持ちがとてもよくわかってしまって。けれど、今度こそ大切にしようと思った家族とまた突然別れることになるつらさを誰よりも感じているにもかかわらず、それでも何があっても大切に思う人たちのために、心からの祈りをささげるマインの姿を見ていたらもうどうしようもなくなってしまって……。本のことばかりを考えていた前の世界での記憶があって。本のことだけでなく大切な人たちとのつながりが広がったこの世界で歩んできた道のりがあって。これまで生きてきたすべての人生があってこその感情ですよね。本当に、素晴らしい展開でした。

第一部ではゆっくりゆっくりと、わりとなるべくしてなるべきラストにいたった感があって。それに比べると今回はこの最後の巻で急展開という感じもあって、より一層感情を揺さぶらるものがあったように思います。

とはいえ今回の措置、領主側の視点から見ようとすると、それがいちばん手っ取り早かっただけという気もしなくはないんですよね。早いしもろもろの折衝を考えると楽だけど、関係各所がもっとも満足できる方法だったかという点ではどうなんだろうというか。もっと時間をかければその分だけうまく解決できるかどうかはなんともいえませんが、反論の余地を与えず自分たちで考えた決定をつきつけてくるところはさすが貴族というところ。その決定の絶対性がマインの大切な人たちへの思いと合わさって琴線にふれる展開になってくれてはいたんですが、その一方で逆らうことなどできない権力者の決断の暴力性とも映ってきて。やっぱり素晴らしい世界ですわと思う自分もいたり。

ともあれそんなこんなで、次回からは本格的に貴族の世界……になってるのかはわかりませんが、平民とは教養レベルが段違いな世界につづく道が示されたことは確かなわけで。そこにはさらにどんな世界が待ち受けているのかと、わくわくしているところです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月12日

魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く

魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く (電撃文庫) -
魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く (電撃文庫) -

なんともビターな読後感。いいですね。

自分がこれまで読んできたファンタジー作品としては結構異色な作品だったように思います。なんせ主人公が極道ですし。開始早々にえぐい暴力が吹き荒れてて、しょっぱなからとっつきにくさがあるんですが、そんな、感慨すら感じさせず人を殺せる男が異世界に呼び出される。王族の意思一つで人の命が簡単に奪われうる世界に、現代日本においては明らかにカタギの一線を越えた男が足を踏み入れる。ワクワクしてきませんか? 自分はとても興味をひかれました。

しかも、主人公・チシオを呼び出したクデン族(いわゆるエルフ)の少女・ルルルの、チシオを呼び出すに至った経緯がまた極まってる。陰謀か欲望か、なんらかの思惑からクデン族が王国の悪意にさらされて、滅亡の危機にさらされているという。もともと隠れ住むことを余儀なくされてたクデン族に王国に対抗できるだけの力はなく、そんな窮状を打開するための救世主として見出されたのがチシオなのだという。正直なところ、状況はチシオが呼び出された時点で極まりすぎててもうどうしようもない。でも、じゃあルルルを見捨てるのかというと、それをしないのが主人公であり、しかしそんな彼女をいいように利用する算段もつけるのがチシオでありという、悪事なれした冷血さを見せてくれるのがなかなかに外道な面白さ。

ぶっちゃけてしまうとこの話、明るい希望なんてほとんど描いてはくれないんですよね。どいつもこいつも悪人と、だまされるバカと、泣かされる被害者ばかり。主人公はルルルを利用するだけしようとしてなんら悪びれない悪人だし、ルルルは一族が見舞われた悲劇ですこしばかり情緒不安定ぎみだしで、そんな二人の視点を通して進んでいく話は、読んでて疲れるっちゃあ疲れる。けど、それでも先を期待しながら読み進めてしまったのは、わりと平気で人を半殺しにすることもできるチシオと、復讐心に駆られたルルルという火薬と火のような組み合わせが、いかにこの世界で炸裂してくれるのかと、そんな楽しみを抱かせてくれたからなんですよね。

極道の男が異世界に呼び出されて、魔法の存在する世界を暴力で蹂躙する。ワクワクするじゃないですか。この異世界の住人もバカばかりではないにしても、悪事なれしたチシオの前にはあと一歩のところで及ばなさそうで。吹き荒れる暴力の嵐の後にチシオが高笑いする展開になるのかと、思わせてからの、実はそうはならない展開。そこがでいちばん面白かったんですよね。途中途中で苦労しながらハードルをクリアしていって、たいしたことなかったなと、詰めの作業に入ろうとしたあたりでそれがひっくり返される衝撃。そこから回復しきる前に一気に窮地に追いやられる苦しい展開。その末の末の、結末までの流れが、怒涛のようでいてなんともいえない苦い後味を残してくれることといったら。最終的にこの主人公は、欲していたものをなに一つ手に入れられずに終わってしまったんですよね。手に入れたかったものはすべてこぼれ落ちていってしまって、それなのにしがらみと因縁ばかりが絡みついて尾を引いていく。すべてが裏目に出てしまったかのようなあの結末。いやー、この読後感。たまりませんね。しかも、最後の最後、次につづく的な最後のところでほのめかされていることは、つまり……。ぜひ、ぜひ2巻も出してください! よろしくお願いします!
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

ソードアート・オンライン(9)アリシゼーション・ビギニング

ソードアート・オンライン (9) アリシゼーション・ビギニング (電撃文庫) -
ソードアート・オンライン (9) アリシゼーション・ビギニング (電撃文庫) -

ようやく読みはじめますアリシゼーション編。今度は、気づいたらファンタジーゲームの世界に入りこんでいたという出だし。ゲーム世界を描いた話としては今でこそわりとよく見る話ですけど、そういえばこのシリーズではこれが初ですね。アインクラッド編は閉じこめられた話ですし、アルヴヘイム・オンラインやガンゲイル・オンラインはそのままゲームとしてプレイしている話でしたし。そういう意味では、ついに来ましたというこの設定。ただ、このシリーズがそういう設定の中でも異質なのは、主人公のゲームに対するアプローチ。これがいかにもSFなんですよね。もともとキリトさんはSAO事件を経験したことで、VR関係の技術や業界に将来的に関わっていきたいという志望をはっきりさせてますし、そっち方面の知識はかなりあって。だからこそ、いかにも精巧なファンタジー世界のようなゲーム内に知らぬ間に放りこまれたにもかかわらず、(本当に異世界に来てしまった可能性も捨てないまでも)どういう仕組みのVR空間なのか、それを可能にするVR技術とはどういうものか、VRゲームの内部だとすればどのように行動するべきか等々、技術的な推測にメタ的なゲームデザインの知識を絡めて自身の現状や入りこんだファンタジーゲームの世界の考察を進めたりしてるんですよね。SFの枠組みでファンタジーをやってるという感想をどこかで見かけていますが、まさにそんな感じ。面白いアプローチです。

それと、たびたび思わされてる気がするんですけど、この作者さんは郷愁を感じさせる描写の仕方がうまいですよね。今回でいうと、珍しいことに途中で挟まった見開きカラーイラストの場面。プロローグでの前振りがあるから活きる、このなんともいえない寂寥感。よかったですね。

あと、アインクラッド編の終了時から作中ですでに年単位での時間が経っていることもあって、現実世界のキリトとアスナの安定感のあるカップル感がやばいですね。もう少し前からこんなだったような気もしますが、久しぶりにこのシリーズを読むと改めて感じさせられるものがありますね。シノンに対してキリトのことをあきれたように「この人」とかいうアスナの破壊力たるや。あれ、まだ夫婦じゃないの、このふたり……?
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

おめでとう、俺は美少女に進化した。

おめでとう、俺は美少女に進化した。 (カドカワBOOKS) -
おめでとう、俺は美少女に進化した。 (カドカワBOOKS) -

女装男子はいいものです。

趣味が高じて女装デビューしたら、男女問わずフラグが立ったりいろんなイベントに巻き込まれたりすることになって、頭抱えながらもどんどん後戻りできなくなっていく感じの話。楽しい。

もともと面白がって始めたはずの女装なんだけど、ビフォーアフターのイラストからもわかるように気合いが入りまくってて、アフターの姿はもはや完全に別人の、ただのかわいい女の子なんですよね。ただ、その女装をするにあたって「朝倉すばる(HN:+プレアデス+)」という架空の人物を作り出したことで、別人であることのつじつま合わせが加速度的にややこしくなってくるのが面白いこと。ネット上で始めた女装なのに、義理の弟妹とか中学以来の男友達とか、結局接点が多いのは身近な人たちばかりなのは、世間は狭いというか。まあ弟妹に関しては義理の兄心的なものがうかがえるから、家族思いともいえるのだけど。とはいえ、これだけノリノリで女装しているということは、身近な人であるからこそ言いだしづらい趣味であって。別人とは知らずに女装時・非女装時の主人公をそれぞれ同じ集まりに呼ぼうなんて話が出るのをなんとかして回避しなきゃと頭を悩ませてたのとか、それは非常に困るという心境が伝わってきて笑うしかなかったですね。

でも、主人公自身、自分の思う可愛い女の子の理想を詰め込んでみたと言うほどのことはあって、「朝倉すばる」という女装時のキャラは、まあかわいいんですよね。おかげでいろいろフラグが立ってますけど、ろくな相手が一人もいないという状況なのがまた面白くて。筆頭が義理の弟妹という時点でもう全力で回避するしかないというところなんだけど、当人たちは+プレアデス+がまさか義理の兄だとは思ってもいないから、女装時のキャラとしてはむげにも扱えないジレンマに陥ってしまうという。しかも、いろんなところからその本気度がうかがえてくるからもう頭抱えるしかない感じなのがおかしくて。

それと、もう一人のちゃらい感じの男と接してるときの様子を見てて思うんですけど、もともと男であることもあって、すばるってやっぱり男相手だとややガードが下がるところがあるんですよね。なまじ女性が癖の強いキャラが多いというのもあるんですけど、男相手のほうが距離感が近いし気安い態度もすっとでてきてて、それが相手の誤解を生んでるように見えるところがちらほらと。義理の弟相手だと優しくて頼れるお姉さんみたいだし、稲葉相手だと気安い友人みたいだし(事実そうなんだけど)、一真さん相手だとまるで素の姿を見せれる相手みたいになってるんですよね。そして、接しているとどこかに隙があるというか、自覚もあるように強く押されると意外に流されやすいところも見えてくる。これ、すばるとしては意識してないんでしょうけど、男目線でかなりあざとい子になってませんかね。おまけのSSを読んでて特にそんなことを感じたり。やっぱりあれですかね、女装男子の魅力は同じ男と向き合ってこそ発揮されるということですかね。これは期待が高まりますね……!

という感じで、話としても、女装時と非女装時のつじつま合わせでさらに頭抱えることになりそうな展開で次に続く的な終わり方。この先がとても気になるラストだったんですよね。少なくともWeb上ではこの先にも続きがあるようで。ぜひ、そちらも書籍化を……と願いたいところ。ただ、売り上げ的に続刊は難しいかもしれないとの話も目にしていて、わりと切実に売れてほしいところ。

だんだんあざとかわいさが見えてくるようになる女装男子の話をぜひ!
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月02日

あなたに捧げる赤い薔薇

あなたに捧げる赤い薔薇 (アイリスNEO) -
あなたに捧げる赤い薔薇 (アイリスNEO) -

なにこの人たちめんどくさい。

わがままで、ぜいたく好きで、公然と浮気もしていて悪妻の評判隠れない伯爵夫人であるオフィーリア。けれども実際はすべて皆にそう思わせるための演技で、愛する夫のために、彼が本当に愛する女性と結婚することができるように自ら離婚の口実を作り上げていくけなげなヒロインで。

一方の夫であるオルフェウス。盲目の従妹との仲良さげな姿がたびたび見かけられ、オフィーリアの件については屋敷の使用人たちからも同情を寄せられるかわいそうな伯爵。けれどもいやなら離婚すればとも迫るオフィーリアに対して、彼が首を縦にふることは決してない。それはなぜなら――。

という感じで、出だし的に切ない系の話を期待してたところもあるんだけど、むしろそれ以上にすれ違いがこじれて収拾つかなくなりかけてく二人がじれったくてしかたなかったんですけど! 本当はお互いに好きあってるはずなのに、相手のことを愛しているからこそ、自分なんかよりも本当に愛する人といっしょにいる方が幸せになれるんだと身を引いてしまう。しかもそれが心のうちの悩みならまだしも、特にオフィーリアの場合は気合いが入ってて、本当に使用人には当たり散らすし、浪費だってしてみせるし、愛人という名目の友人だって作って堂々とデートだってするしで、それだけ行動力があるならどうしてもう一歩でもオルフェウスに踏み込んでみようとしなかったのかとも思ってしまうくらい。けどこの辺は、オルフェウス本人もそうだけど、お互い自分にはもったいないほどの人だと思ってるから、自分以外の異性と仲睦まじげにしている姿を見るとやっぱり……と思ってしまう。自分への自信の持てなさの表れのようでもあったんですよね。だからこそ、二人の気持ちがすれ違ったまま、どうして周りはこんなになるまで放っておいたんだと思ってしまうほどに、こじれるこじれる。

特にいちばん頭抱えたくなったのが、互いの本当の気持ちがわかって、という出だしからは物語の山場になりそうに思えた場面が半分くらいのところでやってきちゃったとき。え、これあと半分なにするのと驚いてたら、なんと、それで解決するどころかさらにドツボにはまってくんですよ、この二人は! というか、このヒロインは! 気持ちが通じあって、過去のすれ違いも誤解だとわかって、そしたらもう二人は幸せになりましたで終わると思うじゃないですか。なんでそこからさらにこじれるのさ! いや、まあ、わかるけど。すれ違い時代の振る舞いは、誤解だとわかればすぐに水に流してしまっていい程度のものではなかったけど! この辺、オフィーリアってすごくまじめなんですよね。そこが、新婚当初、オルフェウスが好感を抱いたところでもあったんですけど。でも、あらためてふりかえってみても、二人の問題としては、やっぱりそれで解決なんですよ。二人の親しい関係者以外は登場しないし、その外側の世界のことなんて、作中でも言われていたように、気にしないことにすればどうとでもなってしまう。それでも、そのままにしておいてはいけない。自分のためではなく、オルフェウスのためにも、なんとかする方法を考えなければ、そうでなければ顔向けができないと妙なところで意固地になるオフィーリアがもうめんどくさいこと! なにこのかわい……めんどくさいキャラ! 本編後の、番外編的なその後の話での、もう新婚といえるほどでもないのに初々しい様子もよかったですし、もう本当に、なにこのかわいいキャラ!

けれど、そうして話がもう少し広がったことで、オフィーリアとオルフェウスの二人だけでなく、その周囲の何人かも含めてしっかりと幸せなエンディングにたどり着くことができた展開がいいものだったんですよね。二人だけの話ではなくて、二人を中心にした、その周囲の人たちも含めた物語だったんだなあと。それを一冊に収めて読むことができた満足感でしょうか。それと、読後にタイトルを見返したときに感じる心地のよさまで。とてもいいお話でした。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月26日

本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜(2)神殿の巫女見習い(3)

本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第二部「神殿の巫女見習いIII」 -
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第二部「神殿の巫女見習いIII」 -

やばい。すごく面白くなってきてる。神殿で巫女見習いとして働きはじめたことで、いち兵士の娘であったころよりも着実に見える世界が広がって、確実に面白さが増してきてる。いいなあ、このシリーズ。

階級・職業の違う人たちの世界をのぞけばそこには確かな違いのある別個の世界が広がっている。細かいところでそんな情景を感じさせてくれる描写がたまらないんですよ。今回でいうなれば、前回からひきつづいての貴族社会と、改めて見直した平民階級について。

まずいきなりテンションを上げてくれたのが、前の巻でのマインと貴族の子弟との間で起きた揉め事の解決法。あれから少し時間が経って、改めてこんな感じで処分が下ることになったと伝えられるかと思えばもうすでに執行済みの事後報告がされるだけという。しかもその内容が主犯の処刑という想像以上に重いものだったから、ぞっとさせられること。マイン視点で物語を読んでいると、てっきりマインに不快な思いをさせた償いとして処分を下すのかと思っていたんですけど、これもう完全に貴族の面汚しに対するみせしめの意味のこもった刑罰になってるじゃないですか! 人ひとりの命がこうもあっさり飛ぶのかと。しかも、一方の当事者であるマインには処分の妥当性の確認なんてなにもなく、後になってただ処刑されたとだけ知らされる。貴族こええ……。どのレベルの人々によって処分が検討されたかはわかりませんけど、奪うは一瞬とばかりの権力のすさまじさを感じさせてくれることで。

それと、貴族の中でも相当な魔力保有量であると知れたマインの身を狙ってうろつきだしたあやしい影についても。神官長やひきつづきベンノさんたちが慎重すぎるくらいに周囲に気をつけていることもあって、今のところ大きな危険には遭遇していないのだけど、その一方で失敗した下手人や神官長たちにマークされた人物が次々と不審死を遂げていくこの不気味さ。どう考えても口封じされてるんですけど、その死に方もどうも拷問や尋問をきらっての自死というより上層部や依頼元から見切りをつけられての処分なのではないかと思えるむごたらしいものが散見されて。ここでも人の命があっさりと……。なんでしょうね、この世界の貴族階級の人たちは、人間なんてそこら辺から生えてくるとでも思ってるんでしょうかね。替えなんていくらでも利くとでも。なんというか、本当に命が軽い気がしますね。いち兵士の娘時代は想像もつかなかった世界ですけど、ファンタジーな世界としては個人的にとてもいい感じだなあとも思ったり。

そんな感じで、マインの接する相手が貴族階級や裕福な商人たちとの関係が中心になってきたことで、改めてマインの実家の周りの裕福ではない平民階級の人たちの暮らしぶりを見つめ直して気づくこととしては、ああ、やっぱり現代人からすれば極端に不衛生な環境なのねといういまさらのような気づき。思い返せばマインになってすぐ、体が弱いにもかかわらず家の掃除をしまくったり、料理をするときはしっかり手を洗うことを徹底したりしてましたっけ。でも、転生ものではわりと定番的な部分でもありますし、そうはいっても無視できるレベルだと思ってたんですけどね。でもそれもマインのお母さんの出産場面でここまでしっかり描写されてしまうと、脳内で描く情景としてもごまかせなくなってきますわ。第二部になって急に現れてきたように感じていた理想化されてないファンタジー世界としての景色って、貴族階級がかかわってくる部分だけでなく、平民階級まで含めて実はそうだったんですね。前の巻で感じていた断層は、これで徐々に埋められていくことになるかと。ただそうすると、今度は難点として浮かび上がってくるのが、これまでの誤解の一因にもなってきたと思うところなんですけど、イラストの絵って、それにしてはきれいすぎるんじゃないでしょうかというところ。イラストはイラストで華やかでいいんですけど。どちらに合わせるのがいいのかという点は悩ましいですね。

あと、それに関してわりと真顔になってしまうのが、不衛生な環境を当然のものとして暮らすご近所さんを、マインがどうも嫌悪あるいは忌避しているらしいということ。出産の場面とか読んでても、現代人からすれば卒倒しかねない衛生観念の欠如ぶりではありましたけど、父母や姉は当然のようにこなしている近所づきあいを、マインはほとんどする気が見られない。これは、もともと病弱であることからくる自衛の一面もあるのかなと思いますが、それ以上に、やっぱり現代知識のあるマインとそうでない人たちでは考えに違いがありすぎて正面から接したらあらゆることで衝突が起きてしまうという一面もあるのではないかと思ったり。気ごころ許したルッツ相手にならどんな話もできるけど、その家族相手にでさえ、あんまり理解されてないままそういう性格だからで押し通してた節がありますから。常識的な知識の差はなかなか埋めづらいからしかたない部分もありますよねというところ。ただ、現代人の目から見て科学的に正しいのはマインの方になるんですけど、周囲の風習に対する嫌悪感や、むりやりにでも追い出されなければ自分の知識・やり方こそが正しいとひき下がらななかっただろう態度を見るにつれ、それらの風習を劣ったり誤ったりするとんでもないものと思ってるのがうかがえてしまうんですよね。事実としてそういうところもあるんですが、そんな意識を抱きながらの関係って、それはそれで健全・良好とはいいがたいというか。もう何歩か進むと差別感情と呼べるものになるのではないかなーとも思えたり。この辺は、貴族と平民と階級差によるものではなく、知識・教養の差からくる感情とでもいえましょうか。そういえば、マインが神官になりたいと言ったとき、マインの父親が急に怒りだしたことがありましたっけ。あれも、孤児は憐れみの視線を向けられる存在という感覚がうかがえたようにも思えたり。貴族は平民をさげすんで、平民は貴族をお貴族様と揶揄してみせて。けれど同じ平民同士の中にも職業や経済状況などで見下すような目線が存在しているということなのだろうかという。なんというか、どこの層も愉快じゃない部分があるんですねというか。でも、その世界に人々が息づいているというのは、案外こういうことなのではと思うところもあって。読んでいてとても素晴らしいファンタジー世界だと感じますね。

まあ、そうはいってもマインのまわりでは彼女の性格もあいまって結構コミカルにやわらいだ雰囲気になってる印象があるんですが。そして物語がマイン視点で進む以上、ある程度からは想像で好き勝手補ってるところでもあるんですが。

それでも、個人的な心地のよさやテンションの高揚を感じさせてくれる数々の場面を有した、理想化されていないこの異世界。そんな雰囲気を十分に感じさせてくれるこの第二部。世界が広がるにつれてこれまで見えてなかった部分も見えるようになってきて、ますます楽しみが広がってきている感覚があります。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月25日

女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします

女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします -
女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします -

これは面白かった。犬人たちの国の王族の生き残りとして見出された少女リーゼロッテが彼らの女王になる話なんだけど、犬人たちのノンストップな残念ぶりに最初から最後まで笑わせまくってくれるとても楽しいコメディ。

犬人というのは、犬と人の姿を自由に変異可能な種族であるそうで。人としての外見はどこに出しても恥ずかしくない美形ばかりで、主人公はそんなキャラクターたちに囲まれる少女となれば、読む前は恋の予感がしたりもしてたんですが、開始数ページでみごとにそんな期待を打ち砕いてくれるからやってくれるというか。なにせこの犬人たちときたら、人の姿をとれるといっても性格や習性は明らかに犬寄りなんですよね。ご主人様のことが大好きで、ご主人様に服従することが何にもまさる喜びで。いつでもご主人様のそばにいたくて、どんな扱いでもいいからご主人様に構ってほしくて、周りに客人がいようが部外者の目があろうがおかまいなし。犬の姿であるならまだ可愛げがあろうというそんな態度も、人の姿でされるとなまじ美形で有能ぞろいだけに残念度が際立つという。

どいつもこいつもそんなのばかりだから、彼らの女王になることになったリーゼロッテのはずなのに、ドン引きしたり羞恥に身もだえたりしまくりで。それはそれでかわいらしくはあったんですが、最後の王族だからといわれて責任感のようなものを抱きはじめたにもかかわらず、その向かう先が国民のためにも立派な女王様になるんだという決意よりも、ご主人様に気に入ってもらいたくて気合いの入りすぎた問題児たちをどうしつけていけばいいのかという実際的な苦悩になってしまうからおかしいこと。勝手に戦争はじめて国ひとつ滅ぼしたり、誰が一番ご主人様にかわいがられるべきかで大乱闘がはじまったり、放っておくとなにをしでかすかわかったものではない困った犬人たち。そんな彼らにご主人様として見出されたリーゼロッテは、作中でも言われていたように、女王様というよりも彼らの飼い主なんですよね。いやまあ彼女も、彼らに見出されるまではわりとつらい半生を過ごしてきたはずなんですけどね。サラッと流されてはいましたが。そんな境遇から実は王族の生き残りだったのですといわれて、そうして迎え入れられた国で待っていたのが、ご主人様大好きすぎて限度を知らない困った犬人たちの飼い主としての仕事であったという。ナンデヤネン。

そんなわんこたちの中で、個人的にいちばんのお気に入りはダシバですね。犬人がたくさん登場する作中においては唯一の純然たる犬で、活躍という活躍もまったくしないみごとなダメな子ぶりを見せてくれたわんこではあるんですが、ダメな子もここまでくるとある意味すごいというか。犬人たちに見出される前からのリーゼロッテの飼い犬にもかかわらず、番犬の役にはまるで立たなければ忠犬の評価にもほど遠い。そのくせ食うだけはしっかり食ってまるまるとした体をしているという。いかにも「ダメシバ!」な駄犬の中の駄犬ではありますが、そのダメシバぶりがかわいいといいますか。どこまでも活躍しない姿が、ノンストップで暴走ぎみな犬人たちの中にあってはむしろ癒しになってくれてたんですよね。後半の、まさかのキーキャラクター的な立ち位置には笑いましたけど。

そして地味にリーゼロッテも、基本的にツッコミどころ満載な犬人たちの暴走に振り回されて大変な役どころではあったんですけど、この子もこの子で結構な一面があったというか。マスティフさん家の狂犬を従えてみせた貫禄は、まさに「女王様」という感じではなかったでしょうか。いやまあ、本人にはそんなつもりまったくなかったんですけど。完全に勘違いモノの産物なんですけど、この子そっちの要素持ちであったかーなどと謎の感心をしてみたり。

そんなこんなで、笑えて笑えてたいへん楽しい話でしたので、つづきもあるならぜひ期待したいところです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

催眠遊戯

えろ有り感想です。それしかないともいう。

催眠遊戯 (ぷちぱら文庫) -
催眠遊戯 (ぷちぱら文庫) -

催眠で徐々に徐々に認識をゆがめて、もともと特別仲がよかったわけでもないヒロインと、そうとは意識させずにエッチなことをする関係に持ち込む話。催眠だからなんでもありな感じではなく、催眠だからこその周到な変化をもたらしていく過程が面白かったですね。その結果として起きた変化は、常識改変の類のようでありながらどこまでも相手の認識の隙をついたものであって。あくまでも協力してもらうという建前のもと、これくらいのことはつきあってもいい、ここまでならされてもOKという心理的なガードを巧妙にすりぬけて、べつにおかしいことはされていない、協力して得られる体験はとても快いという認識をすりこんで、そうとは意識させないまま二人きりのときにだけいやらしい表情を自分から見せるようになっていくという、なんとも興奮するシチュエーションで。

ただこれ、正直こわいというか。エッチなことをしてるにもかかわらずヒロインにはどこまでもそんな認識はなくて、当人としては表面上知らないうちに、主人公好みの高嶺の花だけど自分にだけはいやらしいところを見せてくれる最高の彼女ができあがるというわけで。微妙に人格改変的なところまで踏み込んでる気がするんですよね。そこまでやっていいのかというか。なんせヒロインの側から望んだものではとうていありませんし、最終的にも主人公はうれしそうだけどヒロイン側の気持ちが置き去りにされてる感がありましたし。なんとも、このジャンルの業を思わせる話ではありました。
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2017年02月20日

逆転召喚 〜裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて〜

逆転召喚 〜裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて〜 (ダッシュエックス文庫) -
逆転召喚 〜裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて〜 (ダッシュエックス文庫) -

これはとてもよさげな出だし。いじめられてたり、なんらかの生まれの事情めいたものだったり、現実世界で生きづらさを感じていた少年少女が、召喚された異世界で異能の力を得て鬱積した感情から解き放たれる。この大枠だけでもう大好き。最高にわくわくさせてくれる設定。まだ本当に出だしという感じで、いろんな話が始まるのはこれからっぽくはあるんですけど、まずこの巻では主人公である柏木湊について。現実世界では学校でいじめの暴力にさらされていた少年。反撃をしようにも、そうすれば別のクラスメイトたちに危害が及びかねないからと自覚的に耐えることを選んでいた、そういう意味ではもともと強さを備えたキャラクター。そんな彼が、しがらみから解放されたこの世界で、いじめの主犯と対決し、異能の力による圧倒的な戦力差で打ち負かす。シンプルながらもこの爽快感。いいですね。いじめられっ子が異世界でいじめっ子に逆転というと、わりとありがちな気もするんですが、むしろ最近のWeb小説のブームよりも少し前くらいな印象も受けていたり。実際のところどうなのかはわかりませんが、少なくとも自分は好きな題材です。

あと、イラストも個人的に好みですね。ぶっちゃけイラスト買いした部分も小さくありません。カラーの絵とか序盤のモノクロの彩東さんのイラストをみた瞬間に、あ、これめっちゃ好みだって、買おうかどうか迷ってたのが一気に購入に傾きました。いちばんよかったのはなんといってもエマ先輩ですね。あの場面はとてもえろかったですね。狙ったように挿絵がついてて最高でした。そりゃあちょろくもなります。あと、どこがとはいいませんが彩東さんの一部の描き方、最近ところどころで見かけるような気がするんですが、最近の流行りだったりするんでしょうかね。ほらあの、たわ(ry
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする