2013年10月20日

キルラキル 第1話「あざみのごとく棘あれば」

うおお。1話からしてこの勢いは半端ない。評判見かけて試しに見てみるかぐらいのつもりで見始めたら、最初から最後までまるっと見入ってしまった。ここまでぐいぐい引きつけてくれるような飛ばしぶりは、そうそうお目にはかかれないものではないでしょうか。

どこがすごかったかっていうと、過剰なくらいの演出をこれでもかと畳み掛けてくることで生まれる疾走感ですよ。しかもそれが一話まるまる続いちゃうんだからとんでもない。キャラクターとしては番長だったりチンピラだったり三下だったり、舞台としては学園が中心であるものの周りに下町みたいなのが広がってたりと、いつの時代の話だよこれという感じなんですが、むしろ昭和チックですらあるそれらの要素が、気合いで押し切ってる感じのストーリーの雰囲気にものすごく合ってるんですよね。素晴らしい。というか、そう、この1話はまさに出だしからのぶっ飛んだ勢いに押し切られた格好なわけで。いつまでもこの勢いで続けられるはずはないのですが、つかみでばっちり惹きつけられたところなので、今後とも楽しみにしていきたいですね。

なんというか、とにもかくにもいつの時代のノリだよ感が漂いまくっているのですよね。目下の主人公の行動の動機とかも、やたらと熱血な印象を受けますが、やっぱり一昔どころじゃない昔感が漂ってますよね。再戦時のコスチュームだけはなんかやたらと露出度が高くて、あれに恥じらってるところだけいつの時代だよ感がなくてむしろ違和感を抱いてしまったくらいなんですが。とはいえそんな雰囲気も、とにかく細かいことはいいんだよとばかりにぐいぐい引っ張っていってしまう勢いに魅せられる一話でしたね。これは期待の作品ですよ。
ラベル:キルラキル
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2013年10月15日

2013夏アニメ雑感

見たいものがないとか、気が乗らないとか言ってる間にニコニコでの無料期間が過ぎちゃったりとかで少しの間アニメをあまり見ていませんでしたが、前クールは面白いのがいくつかあったので何本か見てました。そんなわけなので、見ていたものの雑感をお気に入り順に書いていきます。

[☆☆☆]魔界王子 devils and realist
なんかもうひたすらかわいいかわいい言いながら見てましたね。特にシトリー。性別的には男だし声優ももちろん男性なのですが、美貌の持ち主であることを誇るし声も高いしで見事に中性的な印象を与えてくれるんですよね。加えてお菓子大好きとか萌えポイントもあったし、魔界の代理王の選帝侯であるウイリアムに迫ったりとか、もうヒロインにしか思えませんでしたね。戦闘ではあっさり負けまくってたり、ギャグ回でウイリアムに口説かれると赤面して言うがままになってしまったりとかいうちょろさを見せてくれるのも、認めたくはないですがかわいくはありましたね。それから、ジル・ド・レイも忘れてはいけませんね。シトリーが登場したのは2話からなのですが、1話で引き込まれたきっかけはこのキャラ。とにかく声がよかったんですよ。どこかカマっぽい口調で喋るキャラなのですが、それをあの艶のある声でされるとすごくはまって聞こえるんですよね。ギャグ回でのおふざけモードな声もよかったですが、やはりシリアスなときの声が一番でしたね。総じて、このアニメは声優の声を楽しんでた感があります。映像がなくなっても聴き続けただろうけど、音声がなくなるともう見なくなっただろう的な。こういう楽しみ方ができると実感できたのは大きな収穫ですね。とはいえ、ストーリーの方に関して言えば、終盤はメインのダンタリオンの出番が増えてシトリーの出番が減ってしまったのが、キャラ萌えで視聴する際のつらいところだったでしょうか。ダンタリオンも決して嫌いではなかったのですが、やはり物足りなさを覚えずにはいられないところでした。

[☆☆☆]私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
こちらは姉萌えで楽しんでた話でしたね。家族以外の人と話そうとするとキョドってしまってろくに言葉が口から出てこないくせに、弟に対してはなんかやたらと偉そうに、けど色々ずれた言動で理不尽ぶりを発揮してくれるのがすごくよかったですね。それが特に凝集されてたのが3話。あの理不尽なまでの弟への仕打ち、もう最高でしたね。ときどきやりすぎてアイアンクロー食らったりしてたのもそれはそれで茶目っ気を感じさせてかわいかったというか。ただこれも、弟の出番が減ると途端に楽しみどころがわからなくなってくるということで、主人公の一側面だけ楽しんでるとどうも難しいですね。

[☆☆☆]サーバント×サービス
普段あまり接することのない社会人のコメディということもあり、序盤は割と新鮮に楽しんでもいましたが、それだけだと飽きがくるかなーというところ。中盤くらいで長谷部が恋する少年モードに入って次の楽しむべきポイントが見えたかとも思いましたが、それでもあんまり引っ張られると関心が薄れてくるかなーというところ。全体的につまらなくはなかったんですが、継続的に楽しみ続けるポイントも見出せなかった印象。

そんな感じで、総合的にはあんまりぱっとしない感じだったような気もしますが、キャラ萌えと属性萌えに関して言えば結構楽しめていたように思います。ただ、それを全編にわたって楽しむことができなかったので物足りなさも覚えてしまったんですよね。物語はやはりストーリーを楽しめるかどうかが大きいといいますか。そもそも前クールに見ていたアニメって基本的に物語性の薄いものが多いですよね。この辺、いわゆる日常ものを楽しむ術を体得できてないということなのかもしれません。

今期はアルペジオとかpupaとかが気になってはいるのですが、どんなもんでしょうねというところ。あと、評判見て気になったキルラキルが1話からガンガン飛ばしてくる展開で、これが今一番続きが気になってるところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月24日

カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜 第六話 「王たちは話し合う」

「護堂、霊視の巫女を救い出すべく東欧より来る魔王のもとに赴き、東欧の魔王、護堂に遊戯を提案するのこと」

解説は原作者の解説へ。感想はテキトーなノリで。

護堂とエリカがヴォバンが根城とした某図書館に入り、ヴォバンの権能が呼び出した死せる従僕たちと闘いながらヴォバンのもとに向かう場面。ここで、エリカが護堂に「何かが見える?」と問う場面がありましたが、ここなんだったんでしょうね。その後の説明もないし、ちょうど原作も手元にないのでよくわからないのですが、カンピオーネの直観が知らせる危険がないかとでも尋ねていたのでしょうか?

バトル的には護堂は溜めのターンですね。見せ場的にはエリカが中心の回だったでしょうか。まつろわぬ神やカンピオーネの陰で隠れがちですが、エリカも実は相当の使い手なんですよね。あくまで人間の魔術師としては、ですが。それを改めて認識させてくれるにはいい回。その結果としてヴォバンが一目置く使い手たちであったところの従僕たちはエリカにばっさばっさと薙ぎ倒されていくことになってましたが、エリカの活躍の場だもんなー仕方ないよなーというエリカ至上主義を発揮してみる。

護堂とヴォバンの話し合い。これ、最古参の一角であるヴォバンとほやほやのルーキーである護堂とでは、格の違いから対等に行うのは難しいんですよね。当初、ヴォバンも内容的には対等な対価交渉に思えても、態度としては護堂を格下として軽くあしらうような姿勢を隠そうとしてませんし。護堂はそれにまんまと乗せられて感情的になっているのですが、その流れをうまく変えたのが、サルバトーレ・ドニが護堂の盟友であると述べたエリカの発言。ヴォバンが原作にて言うところによると、カンピオーネ同士の関係は互いに同盟するか、敵視しあうか、全く無視するかのいずれかであるとのこと。ここでエリカは、護堂とドニが同盟関係であると言い、護堂を「ただのルーキー」ではないと知らしめたわけですね。かつてヴォバンから獲物を奪った小癪な小僧であるドニと同盟関係にあると教えることは、護堂を敵対するに値する、軽々しく扱うわけにはいかない存在であると思わせたのですね。あとは何か駆け引きをするでもなくそのまま対決方向へ一直線となるわけですが、護堂側が対価が用意できるでもなし、話し合いで解決できる問題ではないですからね。要は、護堂が勝てばいいのだ、と。最古参のカンピオーネ相手にそんな方針で押し通すエリカの自信はどこから来るんだとも思いますが、「闘争を好む」魔王同士、似合いの決着のつけ方ではありますね。周囲に及ぶ被害は、必要な犠牲ということで、シカタナイデスヨネー。とはいえ、ゲームという形式になったのはヴォバンの余裕の証。結局、護堂は舐められてるわけですね。しかしヴォバンを護堂と対決する気にさせたのは紛れもなくエリカによる「話し合い」の結果ということで、渉外方面にも持ち合わせる能力の片鱗を見せてくれましたね。

護堂がヴォバン侯爵と戦おうとする理由、「困ってる友達を助けたい」。のちにはこれに「(自分の)女」なんかがつけ加わったりしますが、この理由はその後もぶれないんですよね。人類のためとか、見知らぬ困ってる人のためとか、そういうののために戦う人ではないのです。自分の身内にちょっかいかけてくる奴がいるから戦う。護堂さんという男はつまり、そういう人なのですよ。そこが彼の魔王らしさの一つなのですよね。

ヴォバン侯爵にいきなり前回のアテナ戦の決め手となった白馬の権能発動。最初から全力でぶっ飛ばす護堂だが、ヴォバンはそれを人狼化し丸呑みしてしまう。こういうただ強い技をぶっ放せば勝てるわけじゃないというのがまつろわぬ神やカンピオーネの戦いの油断できないところですよね。神話には様々な出来事が描かれており、また神話中における神々の関係もさまざま。これだけじゃ何言ってるかわからないと思いますが、つまり権能にも相性があるということなのです。白馬の権能は、ヴォバンの有するとある権能のもととなった神格の前に無力化されてしまったわけですね。原作でこの該当シーンを読んだ時の絶望感たるやいかばかりだったか。ちなみにヴォバン侯爵、これまで見ててもわかると思いますが、今回祐理が霊視したオシリス神の他にも何柱もの神の権能を簒奪しています。その解説については、次回にでもしてくれることでしょうということで。有する火力最大の権能が使えなくなってしまった護堂は巻き返しを図るべく一時撤退することになるのであった。

という感じで、バトルをすげえと思わせてくれるように演出をもうちょっと頑張ってほしいなーというところですが、足りない部分は自分の脳内で補えばいいのだという考えが浮かんできて、それでいいのかと悩んだり。
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2012年08月17日

カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜 第五話「好日ならざる日々」

「霊視の媛巫女、護堂との仲を深め、東欧の魔王、呪わしき秘儀の準備を進めるのこと」

今回も、解説は原作者による解説の方を見ていただくということで。雑な感想を連ねていきます。

ヴォバン侯爵とリリアナの会話を夢に見た祐理。これは以前にゴルゴネイオンからアテナの正体を突き止めた霊視の、また違った発現の仕方ですかね。己やその近しい者に降りかかる危難を察知するという。

祐理の妹ひかりが早々と登場。何やかやと吹き込んで、まだ護堂に近付くのも「王としてあるべき心構えを説く〜」なんて建前を必要としてる祐理をその気にさせてる模様。祐理は奥手なこともあり、甘粕さんとかひかりとか、こういう周囲からの後押しがまだ必要な時期なんですよね。まあ乗せると面白そうなタイプだからという部分もなきにしもあらずな気がしますが。

体育の授業にてエリカからキャッチャー役をせがまれる護堂。ここで断る理屈が、聞いていると野球をやること自体がフェアじゃないと言ってるように思えるのだが、もしかして護堂って野球の時間は見学してることになってるんだろうか。なにやらカンピオーネになる以前は鬱屈とした学園生活を過ごしていたかのような雰囲気を漂わせおる。本気を出してこその部活動としてやるのには過ぎた力だと思っているだけで、体育の授業での野球なんてほどほどにやり過ごすくらいはできると思うのだけども。やりだしたら夢中になってついつい本気出しちゃうから、ということだろうか。いやでも所詮体育の授業なんて遊びみたいなものだし、エリカ相手にかっとばしてくれてもよかったのよ?

エリカと祐理の野球対決。原作ではエリカと護堂の対決のところを変えてきましたね。とはいえこれ、普通に考えて前衛型の魔術剣士と後衛特化型の補助役媛巫女では、最初から勝負になりようがないですよ。祐理に勝ち目があるとすれば霊視による予知かとは考えもしましたが、まさかそんなしょうもない使い方はさせないだろうと即座にその考えを排除したところ、本当にやりやがったので思わず握った拳を壁に叩きつけてしまった。こんなにポンポン霊視を使われた日には、稀有な能力とか、世界でも有数な霊視術師とか、そういう設定がすごく安っぽく見えてしまう。ギャグパートとはいえ、こういう変な印象与えかねない使い方はしないでもらいたかったなあ……。

前回の二号さん云々はもしかして本気だったんだろうか? それにしても、エリカはなぜ二号さんを自分から勧めておきながらあれほど拗ねた声音で「これ以上は許さない」などとおっしゃるか。そんなに気にするなら愛人としてなんて薦めなければいいのに。それに、アテナ編で見せた以心伝心のコンビネーションは、ポッと出のヒロインごときに割って入られるような薄っぺらい信頼関係でできるものじゃないと思うんだが。もしかして、3話以降の護堂とエリカは原作通りの関係になっているものと思っていたけど、1話と2話の間に入るべき話をカットした分、信頼関係の根拠が薄弱になっているのだろうか。この辺ちょっとよくわからない。

サルバトーレ・ドニからの電話キマシタワ。強敵と書いてともと呼ぶ間柄なんだからと熱烈にまくしたてるドニと、なるべく関わりたくないとばかりにあしらおうとする護堂の会話。いい感じのテンポですな。最初にかかってきた電話をソッコで切って、それでも携帯にかけ直してくるドニに勢いのいいツッコミで返す護堂の掛け合い。ボケとツッコミの間の取り方が秀逸で。いい関係だよなあこの二人。

終盤にてヴォバン侯爵本格始動。ここより対ヴォバン編となっていくわけですね。東欧の魔王がわざわざ日本に出張ってきている理由としては、儀式に必要な人員である祐理を確保するためとなりますね。それ以前に対アテナ編の頃から日本にいることになってるみたいですが、フットワークの軽い魔王ではありますし、日本に押さえるべきものがあるのでそのまま日本に残っているということで。この後、護堂とのバトルに発展していくわけですな。「呼吸する災厄」たるカンピオーネ同士の戦いであります。いかにも魔王らしい性向の持ち主であるヴォバン侯爵、今回でも祐理を資産などとのたまったり人を人とも思わない魔王ぶりを見せてくれてますが、さらに存分に発揮してくれることを期待しますということで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月04日

カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜 第四話「まつろわぬアテナ」

「いにしえの女神アテナ、その真の姿を顕わしめ、護堂、その知勇を以って女神を斥けるのこと」

今回も解説は主に原作者による解説の方をご参照くださいということで、テキトーに場面場面の感想なり他人の感想見て思ったことなり混ぜこぜに書いていきます。

護堂とエリカの二人が走ってアテナのもとへと向かう場面。ここでエリカは護堂に万里谷と仲良くなること、もう少し突っ込んで二号さんとして確保しておくことを進言しますが、これは浮気もOKしちゃう都合のいい女としての発言じゃありません。この回最後の方まで見てもわかると思いますが、エリカは護堂にカンピオーネとしての戦力を充実させてほしがってるわけですよ。なぜなら芯から護堂に入れ込んでしまってるから。それはもう本拠イタリアに君臨するカンピオーネを差し置いてでもというくらいに。とはいえ、護堂はまだカンピオーネとしてはなりたてほやほやのルーキー。魔術結社などを率いているわけでもなく、現状の陣営戦力とでも呼べるものは護堂本人とエリカの二人だけ。護堂本人は神々との戦いを忌避しているといってもさすにこれでは今回のようないざという時に心許ない。しかしそうはいっても低能な人員をいくらかき集めても仕様がありません。そこでエリカが目を付けたのが世界的にも稀有な水準の霊視術を有するという、渦中の媛巫女・万里谷祐理。原作にてエリカ曰く、数少ない彼女が認める同年代の魔術関係者の一人ということで、前々から目をつけてはいたみたいですね。ちなみに、1話からちらちらと登場してる銀髪で青黒っぽい服の女の子、リリアナ・クラニチャールもその一人です。ここで話を戻すとつまり、上の発言は、護堂にそんな祐理との間に確固たる繋がりを築いてほしいという意図なのです。二号云々は言葉の綾というところかと。口ぶりもどこか冗談めいてますし、この時点では祐理がエリカと護堂の仲に割って入ってくるとまでは思ってなさそうな節があります。まあ原作で後々出来上がっていく護堂陣営を見ていると、どう見ても護堂ハーレムなんですけどね。

人の世が被る被害を無視しカンピオーネたる護堂との戦いに興じようとするアテネの態度に、ついに護堂が本気で戦う気になる。ここのスイッチの切り替わり、「ようやくエセ平和主義者を返上するつもりになった」という表現がぴったりだよなぁ。普段なんだかんだで平穏な日常が一番だなんて言ってるけど、戦ってる時が一番生き生きして見えるんだもの。しかも戦うとなったら「とにかく勝つ」。これが一番であり、周りの被害の心配は二の次というスタイル。今回も浜離宮恩賜庭園をやってくれました。ええ、それも仕方ないかという程度の心持ちで思い切りよく犠牲に捧げてしまうのが護堂のエセ平和主義の象徴であったりします。とはいえ、カンピオーネとまつろわぬ神々の戦いというものは、ゴジラやガメラといった怪獣クラスの存在同士の戦いであり、穏便に済ませてくれというのが無茶だったりするわけですが。個人的にはいいぞもっとやれということで。

「戦士」の権能は完全に特殊な結界の内の出来事ということにしているみたいですね。これはこれで、見栄え良くてかっこいいのでありっちゃありかなというところ。そんなことより神話蘊蓄ですよ。アニメでは尺の都合上無理かと半ば諦めてたんですが、短縮させながらもきっちり入れてくれました。原作ではもうこれが一番の楽しみと言っていいポイントですが、活字としてではなく音声を通して聞いても面白いですね。龍蛇神、智慧の女神、大地母神、冥府神、戦神等の顔を併せ持つ、メティス、メドゥサ、アテナの三位一体説。音声で聴いてもやっぱり興味深いですわ。蘊蓄の楽しみはこういう思いもよらない話を聞かせてくれるところにあると思います。原作読んでないと理解しづらいところだとは思いますが、それならそれで雰囲気だけ感じ取ってもらえればいいのではないかと思います。もしくは気になったら原作1巻をどうぞ、というのもいいかも。原作者解説の方で軽く触れられてもいるので、軽く試し読みくらいの気持ちでのぞいてみるのどうでしょうということで。それはそれとして、原作未読組を中心に、あの程度のセリフで済むなら魔術で詰め込み「教授」しなくてもよかったんじゃという感想がちらほら見かけられましたが、実際に「教授」された知識はあれだけではないんですよ。アテナの登場するギリシア神話やその発生した世界史的背景、他神話との習合の過程など、それら膨大な知識を「教授」によってインプットされた上で、それらの知識を関連付け網羅的に把握した上でアウトプットしたのがあの戦闘時の語りなのです。つまり、護堂はただ渡された台本を読みあげてるのではなく、詰め込まれた膨大な知識のうち要点のみをざっくり言霊として発しているのです。「100日かかる」は大袈裟にしても、一朝一夕でできることじゃないですね。だからこその魔術頼み。それと、色々感想見て回って初めて知ったんですが、あの神話蘊蓄って比較神話学なるものをベースにしてるみたいですね。さまざまな神話の類似点に注目する研究領域、なのでしょうか。初めて聞いた名前なので全くわかりませんが、つまり今回語られたアテナの来歴はギリシア神話そのもののエピソードとは違う点もあるということなのでしょうね。自力で調べようとしたら本当にかなりの時間がかかりそうで、ちょっと興味はあるもののどうにも尻込みしてしまうところ。

戦闘シーンは相変わらず、うーん……。護堂が苦戦してる様子が窺えないので、これじゃ主人公最強作品と思われても仕方ないですね。終始護堂のペースで進んだように見えるけど、白馬からロンギヌスの槍につなげる流れは別に作戦通りというわけでもなく、その場の思いつきレベルの戦術にすぎないイメージ。ルーキーであり戦闘経験も少ない護堂が神や他のカンピオーネたちに伍する数少ない要素の一つ、それがこういうところでの勝負勘だったりするわけで。真剣勝負の駆け引きとしてこのぐらいはできて当然という程度の機転、間違っても頭脳派とまで言えるほどの戦い方をする男ではないはずなのですよ。そしてそのちょっとした思いつきに応えてくれるのが信頼厚き臣下たるエリカ・ブランデッリになるわけで。本当にいいコンビですよねぇ。アテナ帰還後のアフタートークでも相変わらずいい雰囲気出してくれて満足満足。もうヒロインはエリカだけでいいよね、という冗談さておき。ヒロインが少ない分エリカが目立つのはいいことですね。ヒロインが増えようがその存在感が霞んだりはしない魅力溢れるヒロインなのは言うまでもありませんが。

というわけで、原作1巻の対アテナ編終了。結局「星なき夜の予言」とはなんだったのか。甘粕さんがなにやら思わせぶりなことを言っていたので、もしかしたら再登場してとんでもない事態になったり、ということがあるのかも?

そして、次回予告での「神殺しの王よ、優柔不断であれ」という言葉。これはちょっとキレていいですかと言いたくなる言葉の選び方。この時点ではそういう言葉を使いたくなる状況であることは否定できないけど、たとえそうであっても、原作では優柔不断によるものではない真正のハーレムであることが見所な作品の予告でその言葉を持ち出すのは、ちょっと信じられない。何やら背景に「正妻戦争」なる文字も見られましたが、そんなちゃちな言葉が飛び出す凡百の「ハーレム」物とは違うはずなのに……。やたらキスシーンに力入ってたりと、ラブコメ面すなわちハーレム方面で力を入れてくるのかと思っていたのに、そこの特徴殺す言葉を使っちゃってどうするのか。どこを一番の売りにしてるつもりなんだろうかと疑問が募る。まあ今回は蘊蓄が期待以上だったのでそれでよかったと思えなくもないところではありますが。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月29日

カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜 第3話「遠方より敵来たる」

ニコニコで見ていると、難点として配信翌日には次話の最速放映がきちゃうんですよね。なので感想記事を書き上げる頃には一周遅れになってしまってる感が。まあ自分のためが一番なので構わず書きますが。

今回の話、あらすじ的には「いにしえの女神アテナ、神具ゴルゴネイオンを求めて日本に来訪し、護堂、エリカより女神に対抗する鍵たる知識を教授せらるのこと」といったところだったでしょうか。

基本的な解説は、原作者による解説が行われていますので、自分なんかが下手な言葉で説明するよりもそちらを見てもらった方が断然理解しやすいでしょう。

今回の見せ場はなんといってもキスシーンでしたね。それもディープなのを。しかも2回も。力入れるところ間違ってませんかとツッコミを入れずにはいられない作りでしたが、一応キスシーンも魅力の一つではあるので、アニメとしてはこういうこともあるかなーということで。


前回「本心」を聞いたことで、護堂はエリカのことを信用できたんだろうか。うまく言いくるめられただけのように見えなくもないけど……まあエリカが護堂に惚れきってるのは間違いないとみていいだろうし、ここはあまり気にしないのが吉だろうか。後半見ててもちゃんと原作1巻時点の好感度状態になってるように思えましたし。

エリカ本人は自然と人気者になるみたいなこと言ってるけど、社交術の応用で人あたりよく振る舞うことならお手の物みたいな感じじゃなかったっけ。一応数名の女子と話してる場面はあったけど、あれは「群がってくる生徒たち」に対する当り障りのない付き合いだったのか、人当たりの良さのなせる振る舞いだったのか。どちらともとれるのでよくわかりませんね。

「世界の存亡」云々というのは、ひょっとしたらカンピオーネの誕生が初めてであり、まつろわぬ神への対応にも慣れていない日本の人間だからこその過剰な危機感の現れなのか、とも思っていたのですが、プリンセス・アリスによる予言となればそうではないでしょうし、エリカも何度となく口にするし。もしかするとアテナとの対決は原作以上の規模になったりするんでしょうかね。本当にそうならば、次の見せ場として期待の高まるところ。

バトルシーンはまだかなり物足りなさがありますが、これも前回の護堂対エリカ戦のように、エリカが全力を出そうがアテナにとっては軽くあしらえるレベルということで、まだ盛り上がりを期待しても仕方ないところですよね。

甘粕さんが地味にではなくしっかり活躍してる……だと……!? 隙を突いたとはいえ、あのリリアナをああも簡単にあしらうとは、実はすご人だったんだな……。いや、知ってはいたんですよ。知ってはいたんですが、どうにも地味で忘れがちになってるというか。さすがは忍びの術を受け継ぐ男、記憶からも容易くその本性を隠しおるわ、などという意味不明な言い訳を(ry

裕理とリリアナが知りあいである理由は、後の回に語られるであろうということで。エリカがリリアナの来日を知っていたのはおそらく、学校では護堂とイチャイチャしてる裏で、放課後に情報収集などしてたからでしょう。前回、護堂がエリカと帰らず裕理と一緒に帰ったりできたのも、たぶんそちらを優先させていたという事情があったからでしょうね。言い寄るときは護堂がたじたじになるくらいしてみせながらも、不測の事態に陥らないような対策を取っておくことも忘れない。自然とハーレムの主宰の座に納まるだけのことはある女なのですよ。

エリカとのキスシーン。その直前からの二人の会話がいい雰囲気ですなあ。そうですとも、1巻からいきなりヒロインといい雰囲気になってるのがこの作品を他のラノベとは違うと気に入ったポイントでもあったんですよ。この、既に護堂さえその気になればすぐにでも結ばれて他のヒロインが入ってくる余地がなくなるであろう程の信頼関係。護堂の方でもぶつくさ言いながらも満更でもない感じが出てて、すごくいいですわ。「いつも通りでいい」の言葉が実に意味深ですな。いやもう、堪能させてもらいました。エリカ派のワタクシ大満足。まあ、これだけエリカといい雰囲気になっておきながらもうちょっとと保留してる間にハーレムな道を進んでいってしまうのが護堂さんなんですが。

今回エリカがセリフの中で説明したアテナの知識は一部分のみで、あれだけ聞いてると口頭で十分なのでは、と思うかもしれませんが、実際にあの黄金の剣を生みだす「戦士」の権能を発動させるには、世界史的な知識やその神話が発生した背景、またある神話は他の神話を取り込んで発展していることがほとんどなのでその取り込んできた神々の情報についてなどの幅広い知識が要求されるんですよ。狭い知識でも発動できないことはないですが、知識が網羅的であればあるほどに強力となる権能なので、あの程度じゃそれほど役に立たんのですよ。なので、一夜漬け的にパッと覚えてサッと忘れる効能であろうとも、一度に大量の知識を伝えられる「教授」の魔術、つまりあのキスが必要になってくるのです。一応、カンピオーネは体の外からかけられる魔術には回復魔術であろうと、神の魔術であろうと効かないほどに高い対魔術属性を有しており、魔術をかけるのならば体の内側からしか効果がないということになっています。とはいえ、この設定だとどう解釈してもそのやり方がキスである必要はないんですが、「そこはヒロインたちの間で「キスじゃなきゃダメ」という約束になっていると思えばかわいくていいんじゃないか」という趣旨の書き込みをどこかで見て、お約束って大事ですよねーと思った次第。

あと、細かいところで気になったのは、「ゴルゴネイオン」の発音って「ゴルゴネ・イオン」なんでしょうかね。「ゴルゴ・ネイオン」だと思っていたんですが。


という感じで。次回はとうとうアテナとの戦い。熱い中二バトルに期待したいところです。
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2012年07月21日

カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜 第2話「王様のいる風景」

1話見た後のショックから立ち直ってきたところで、2話の感想をば。1話の感想も用意しようとはしたんですが、原作との違いをつつくばかりになってしまったのでお蔵入り。ようやくアニメとしての『カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜』を楽しめるようになってきた気がするので、支援の意味も込めて感想を頑張っていきたいところです。


今回の話は護堂がカンピオーネになって後、日本に戻って色々と変わってしまった日常を過ごしていたらエリカにイタリアに連れ出され、決闘して神具ゴルゴネイオンを渡されました、という感じの流れ。

冒頭でパンドラさん登場。1話ラストのナレーションから、あれでもうカンピオーネになったことにするのかと思ってたが、カンピオーネになるまさにその瞬間は持ち越されてたわけか。確かにここは省いちゃいけない。カンピオーネとは、神を殺し、その権能を簒奪した者のことであるが、そうなるためには、神を殺したその戦いぶりをパンドラに認められなければならない。そうして始めて権能の簒奪もなされる。棚ぼた的に神を殺したとしても、認めてもらえるものではない。だからこの200年ほどでカンピオーネは7人しか誕生していないし、古株のカンピオーネといえどもそれほど多くの権能は有していない。その意味で、ウルスラグナから盗んだ戦士の権能を発動し、元の使い手であるウルスラグナをも圧倒した護堂の戦いぶりは、ややできすぎなきらいもあるが、神殺しとして認められ称賛されるにふさわしい派手派手しさだったと言えるのではないか。そうして護堂はようやく(と言ってもあの1話のかっとばしの後ではあるが)カンピオーネになったのである。1話はいわばプロローグ。ここからがメインのお話。

ということで、1話から1週間後。原作は10巻までしか読めてないのでその間の詳しい話はわからないが、世界に7人いるカンピオーネの一人、サルバトーレ・ドニとの因縁は仕込んである模様。あの1話からつなぐと途中すっ飛ばしたもやもや感が残るが、原作読者にはおなじみの1巻スタート時の状況が出来上がっているということで、細かいことは気にしない。原作的にも11巻まで匂わされるだけだったエピソードだし。そうはいってもエリカ変貌ぶりは尻軽の汚名を受けても仕方ないように思えるが、それでも護堂の愛人としてのこの振る舞いこそが一番エリカらしいと感じるんだよなあ。ただ、それも護堂と二人きりの時以外でもほうぼうで見せつけられると、首を捻ってしまうのだけれど。

次いでOP。清々しいまでにハーレムであることを隠す気がねえ! 未登場ヒロインまで含めてもう皆デレデレですよ。そしてラストのハーレム野郎の図。もうあれを見ただけで、アニメになってよかったと思ってしまったもんです。護堂さんのあの決まりきった顔がたまりません。けどあれ、誇張でもなくマジであんな状態を作り出してしまうんだから護堂さんはぱねえ。OPで見せるということはつまり、アニメでもそこまでやるということで、期待が高まりますな。あと、OPの映像で登場するキャラを見ていると、おおむね原作4巻までで、恵那のみやや浮いてる感がありますが、その辺どう話に絡めてくるのかというのは今後の気になるポイントですな。

気になるといえば、原作からの改変点でなにげに気になるのが静花。この子、ブラコン度上がってませんか? 一朗氏が絡まないと、代々遊び人を輩出してきた草薙家の男子である兄の将来を心配する妹という一面が隠れて、純粋に兄を横合いから現れた女に取られそうで危機感抱く妹にしか見えないんですが。これはもしや、妹がハーレム入りする未来も……。そうなったら原作超えたってことになりませんかね。うん、なんかワクワクしてきた。

ウルスラグナとの再戦フラグはきっちり残していきましたね。まあ、ウルスラグナの方、負けたのに悠然とした態度が崩れてなくて、本当に敗北を知りたかったのかという違和感も覚えますが、護堂が彼の最期の言葉を聞けたというのは、結構な因縁になりそうで。再登場が待たれるところ。

ヴォバン公爵の動きが早い。アテナの騒動に関わってきたりということもあるんだろうか。というか、「星なき夜の予言」が何のことか、ちょっと記憶にない。不気味な動きを見せてくれそうだなーということでお茶を濁しておこう。

ここでどうでもいいツッコミを。イタリアで午後3時と聞いて、日本では日付変わってると返す護堂ですが、日本とイタリアの時差は8時間で、日付は変わってないはず。この話って地球とよく似た異世界の話だっけと一瞬思いかけましたが、まあ護堂の勘違いなんでしょうね。

しかし気になるのは、エリカがあれほどデレデレになってるのに、護堂の方でそれを信用してない状態ってどういうことなんでしょうね。2話の前半までを見た限りで信用しろというのは確かに難しいかもしれないけど、空白の1週間の間にも護堂とエリカの二人で一緒に行動してたのなら、エリカが今の状態に変化するきっかけやその過程はつかめててもいいと思うのだけど。もしつかめなかったとしても、突然の変貌であれば甘粕さんに言われるまでもなく護堂の方で問い質すなりすると思うんだけど。この辺、アニメの護堂はどうも異性に対してヘタレっぽくありながらスケベ心もあるという、なんともモテない野郎っぽく描かれてるので、単純にエリカにちやほやされるのに鼻の下伸ばしてて疑問に思いすらしなかったという線もなきにしもあらずだけど。もし本当にそうだったとしたら、ちょっと好感を抱きにくいところ。というか、現時点であまり好きになれてない。そんなキャラが真性のハーレムを築くと思えば、それはそれで期待できるものがなきにしもあらずですが。

コロッセオ逝ったあああ! 護堂が到るところで繰り広げる名所・旧跡破壊、そのアニメ初公開の一幕である。罰当たりな行為ではあるが、巨大建造物が壊されていくのを見るのはやはり爽快である。今後、アニメの中で何カ所が被害に遭うことになるんだろうか。楽しみだなーと思うのは不謹慎な期待か。ただ、その前の戦闘シーンはどうもなあ……。1話のウルスラグナもそうだったけど、天才魔術師・エリカの強さを感じさせる演出がないし、護堂のカンピオーネとしての規格外の強さを見せつけてくれるものもなくって。魔術結社の方々がすごいすごい言ってるのを聞いて驚いてしまうくらい。新キャラ登場するたびにパワーインフレしていくように見えてもいいので、彼らの超人的なところをもっと強調してほしいところ。とはいえ、今回は命懸けた戦いでもなし、むしろただの人間でしかないエリカ相手に権能のバカみたいな出力を抑えて戦わないといけない状況だったわけで。ギリギリの緊張感溢れるバトルはアテナ戦に期待ですかね。

「世界の存亡」とはなんのことか。というか、あのメダルは「ゴルゴネイオン」じゃないのだろうか。うーむ、この辺は、もしかするとアニメとしての最終話に向けた布石だろうか。確かに原作ってそれほど節目の戦いっていうのもなかった気がするし、締めに相応しい派手な一戦が待ってるというのであれば、どんとこいということで。

キャストを眺めてて、高木・名波・反町の三バカが登場してたことに気付く。何気に絵がついたのは初めてじゃなかろうか。なんというか、その、予想以上に非モテっぽい奴らだったなー……。ダメだ、全くフォローできる気がしない。それはそうと、EDを見ていると、アテナがラスボスっぽい気もしてくる。OPの映像に登場したまつろわぬ神の中だと一番メジャーどころではあるし、ありえないとも言い切れないか? とはいえ、この辺は先を見てみないとなんともかんとも。


という感じで。相変わらず用語がろくな説明なしで使われてたりと、原作を読んでない人にあまり優しくない作りな気もしますが、その辺は原作者による解説があるので、そちらを参照していただくとより楽しめるのではないかと。

それにしてもやはりというか、原作との比較はどうしてもしてしまいますね。まあアニメはアニメとして楽しみたいなんてことを言ってもそれはあくまで建前で、本音としてはアニメをきっかけに原作ファンの人がさらに増えてほしいというところなんですが。それはさておき、今後もこのアニメを楽しんでいけたらなーということで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 10:28| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月15日

冬アニメ雑感

冬アニメの見てるもの全部見終わりました。ホライゾンやFate/Zeroなど本命級が並んだ秋と比べると事前の期待はほとんどしてなかったといっていいくらいだったのですが、実際見てみると実はこの一年で一番楽しんでたんじゃないかと思えるくらいに楽しめる作品がそろってて、とても楽しませてもらえたクールでした。以下、最後まで見た作品について、お気に入り順に一言二言程度書いていってみます。

[☆☆☆☆☆]パパのいうことを聞きなさい!
姉夫婦の事故死の後、残された三姉妹たちを引き取った大学一年生の・瀬川祐太の、保護者一年生としての奮闘記。ホームコメディな空気は出しつつも、自らの手で子供を養うということについても、甲斐性や心配りなどいくつもの角度から描いてくれてたのが印象的でした。ラノベ原作でこういう話もできるのかというのは新鮮な驚き。最終回ではうまくまとめられてないようにも感じられましたがそれまでがすごくよかったので五つ星。原作読者によるとここからが面白いところだそうなので、原作の方も読んでみたいところです。

[☆☆☆☆☆]モーレツ宇宙海賊
13話まで視聴済み。冬期一番のダークホース。タイトルの「モーレツ」とか、古めかしすぎて古典世界だけの存在なんじゃないかと思えるくらいの海賊衣装とか、OPの曲とか、物語が始まる以前に見えてくる情報のあれやこれやがいかにもダサい。なので正直まったく期待せずに見始めたのですが、見てみるとこれが面白いこと面白いこと。その面白さがはっきりと感じられるようになったのはヨット部の宇宙航海から。あの航海中、宇宙船の向こう側に広がる一面の星空が見えた瞬間に、宇宙というものに対するワクワク感が蘇ったのがわかりましたね。その後も毎回一箇所は必ずワクワクさせるシーンがある。SFから遠ざかって久しい身でもSFの楽しみを思い出ずにはいられませんでしたね。いやむしろ、奇をてらわない正統派(?)な宇宙SFだからこそ、SF慣れしてない自分にもその面白さが伝わってくるのかもしれません。そして奇をてらわないからこそ、上で書いたダサいと思えた要素も、今となってはそれでなきゃいけないと思えるようになってるんですよね。いやホント、素晴らしい作品です。2クール目も楽しみ。最近小説のほうでもSFを読みたい気分になってるのは、はっきりと覚えてはいないですが、このアニメがきっかけだったかもしれません。

[☆☆☆☆]プリティーリズム・オーロラドリーム
1クール目が面白かったのでそのまま惰性で2クール目3クール目と見続けていたのですが、それまでの積み重ねを踏まえてまとめにかかった4クール目では、少なくともここ一年で見たアニメでは最高の盛り上がりを見せてくれました。あいら、りずむ、みおんの3人の物語としてだけでなく、社長やそなたという親世代の物語としても綺麗にまとめてくれて、終盤はもう感動、圧倒、されっぱなしで、ただただ面白い面白い言う他ないくらいに見入りっぱなしでした。4クールという長丁場だからこそできる盛り上がり。見続けてよかったと思いましたよ。それでもあえて四つ星としましたが、これは好みから少しずれてたからですね。物語の面白さなら文句なしに一番でした。

[☆☆☆]ブラック★ロックシューター
精神的な幼さゆえに傷つき傷つけられの中学生の友情模様を描いた傑作、という評価を下すはずでした。6話までは。依存する心がもたらす窮屈な関係、変化への恐怖、まとまりがつかずパニック状態に陥る心、すれ違う心と心、といったものすごく大好きな展開で、毎回毎回それはもう登場人物に同調せんばかりにかじりついて楽しませてもらいました。(でもこれは、そうできるほどの幼さから脱却できてないということでもあるので、あんまり好ましいことだとは思えないんですが、そこはそれ、楽しんだ者勝ちということで。)ただ、7話8話で綺麗な友情物語としてまとまってしまったのが、友情物語を斜に構えて見てしまう自分にとって素直には受け入れがたかったですね。人間関係を修復不能なまでに完全にぶっ壊すのはそれはそれで至難の業だとは思いますが、一度壊れた関係を歪みも残さず完全に円く収めるのもまた相当の困難が立ちはだかると思うんですよね。

[☆]戦姫絶唱シンフォギア
ストーリー云々以前に、世界観がまとまってなかったように思う。あんなペースで天災級の被害をもたらすノイズが出現する街に人は住み続けられるのかとか、SFチックな世界でフィーネだけがファンタジーな背景を持ってるにもかかわらずその設定を補強する描写がなかったりとか。一番大事なのがそこじゃないのはわかるんですが、気になりだすと話を楽しむどころじゃなくなってしまって。あとから説明されるのかと思って気になるところも一旦保留しつつ見続けたんですけどね。展開の巻き具合からしても、1クール13話でやるべき話ではなかったんじゃとしか。

その他は途中でリタイアしたりギブアップしたり。

お気に入り順では上記の通りですが、
話の面白さ順では、プリティーリズム・オーロラドリーム>モーレツ宇宙海賊>ブラック★ロックシューター>パパのいうことを聞きなさい!>戦姫絶唱シンフォギア、
おすすめ順では、モーレツ宇宙海賊>プリティーリズム・オーロラドリーム>パパのいうことを聞きなさい!>ブラック★ロックシューター>戦姫絶唱シンフォギア、ということになったり。

春期は、アクセル・ワールド、Fate/Zeroの第2期、モーレツ宇宙海賊の2クール目あたりに期待したいということで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:08| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月05日

プリティーリズム・オーロラドリーム 第49話「舞い上がれ、オーロラの翼」

もらい泣きしてしまった……。りずむの想いがそなたに届いた瞬間からくるものはあったんですけど、二人の抱擁シーンなんて見せられたらもうね、こらえきれませんよ。りずむのオーロラライジングには楽しさやつらさも含めて本当にここまで過ごしてきたりずむの思い出が詰まってて、仲間たちと一緒だからこそここまでこれたんだなと、来し方振り返った感慨が込み上げてきたんですよね。MARsの3人の中では一番の努力家にもかかわらず3クール目まではあまり報われてなかったのが不憫だったんですが、Kコーチのもとでの修業を経て、そなたの元へ届けとばかりのこの上なく想いの詰まったオーロラライジングを見せてくれるまでになった。あいらとみおんにとっていいライバルにもなったというか、二人に勝るとも劣らない点数をも叩きだすようになったんだよなぁ。いやもう実に立派に成長してくれましたよ。りずむファンとしてはもう感無量でございます。

それにしても、ここ数回は話の進行がゆっくり目な気がしますね。それほど一話ごとに色んなものが詰まってるということですが、とにもかくにもとんでもないほどの盛り上がり。ここまで盛り上がれるのは、ここに至るまでの積み重ねがあるからですよね。1クールでは演出できない面白さ。そしてこれがまだ続く。個人的にはこの回の時点で面白すぎて面白すぎてもう感覚がおかしくなりかけてるんですが、まだ何話か残ってる。プリズムクイーンカップはまだ半分しか済んでないんですよね。期待の上限値なんて軽く突破されてしまってますよ。あとはもう何が出てくるのかわからない状態で、こうなるともはや、ただただ無心で次回を待つほかない境地。いやはや、まったくとんでもない。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月02日

パパのいうことを聞きなさい! 第11話「逢いたい時にあなたはいない・・・」

パパになりたて一年生の祐太の、保護者としての未熟さが問われる。うーん、こういう子供の異変を伝えるサインって、わかって当然、わからなきゃ頼りない、それで問題が起きてしまったら保護者失格ということになるわけだけど、いい年した大人でも見落とす時は見落としてしまうものだし、ましてこの三姉妹は辛そうにしてるところ見せまいとかなり気を使ってたからなぁ。まだ経験の浅い祐太にそこまで気付いてやれというのは難しいところか。でも、だからと言って子供たちに無理させてるのを気付かなくてもいいということにはならないし、こういう失敗をしながらでもだんだんと覚えていくしかないんだろうなぁ。そういう意味では、やっぱり祐太はパパらしくなってると思う。まだまだ一年生ではあるけども。かつての姉が手本で、今回みたいになってないと叱りつけてくれる親戚や以前登場した大屋さんに代表される世間の大人たちが教師というところか。

けど実際、今の祐太と三姉妹の生活ってどちらにとっても無理を重ねつつ成り立ってるんですよね。始まった当初に危惧されてた問題が改めて表面に出てきた形。三姉妹たちにとっては今回何度か挿入された空の夢のように、初めは幸せいっぱい夢いっぱいだったのがだんだんと暗雲立ち込めてきた感じですが、次回最終話(かな?)一体どういう形で区切りをつけることになるんでしょうね。祐太の選択肢としては、当面のバタバタした生活が落ち着くまでは大学を休学するのもありなんじゃないかと思ったりもしてますがはてさて。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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