2019年05月07日

やがて君になる 佐伯沙弥香について

やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)
やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)

やがて君になる 佐伯沙弥香について | やがて君になる | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイト

マンガ『やがて君になる』のノベライズ作品であり、本編のメインカップルの一方である燈子先輩に想いを寄せる佐伯沙弥香を主人公にした物語。

あとがきでも書かれているように、時系列的には本編の前。主に、3,4巻でちらっと描かれた、彼女の先輩との話が描かれる話でした。「こういう私にしたのは、あなたのくせに」というのは、本編でも登場した印象的なセリフではありましたが、そこに至るまでにそういう出来事があったのねという話。セリフの時点で想像できていたように、あまり幸せな結末にはならない話ではありましたが、それが本編での佐伯沙弥香というキャラクターを形成しているのだと知れるのは、キャラに対する愛着が深まる貴重なエピソードであり。

そして、そうしたエピソードを読んだ後にまたあらためて「こういう私にしたのは、あなたのくせに」というセリフと向き合うと、言葉の通りの意味でもあるんだけど、そうでない意味でもあるんだなという気づきがあって味わい深さを感じられるところであり。まあつまり、彼女の中ではそういう認識になっているということなんでしょうけど、それも含めてとても佐伯沙弥香らしいなあと思わせてくれるセリフですよね。

なんというか、報われない巡り合わせのままならなさを思わされる、そんな感じの百合小説。いい話でした……と思ったら、さらにこの話の続編も数日後に出るようで。そちらも楽しみにしたいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:47| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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