2019年04月20日

オレ様御曹司の溺愛宣言

オレ様御曹司の溺愛宣言 (エタニティブックスRouge)
オレ様御曹司の溺愛宣言 (エタニティブックスRouge)

オレ様御曹司の溺愛宣言 : 冬野まゆ | エタニティブックス〜大人のための恋愛小説レーベル〜

人間関係が不得意で仕事に生きてきた営業職のヒロインが、その仕事の腕を認められるとともに、仕事を通して本人でさえも自覚できていなかった人づきあいにおける美点を見出だされて恋愛に前向きになっていく展開がとてもやさしい雰囲気のラブストーリーであった。

人づきあいの苦手さは身に染みているヒロインなので、ハイスペックなお相手に恋愛対象として興味を持たれても、なんで自分なんかにと疑問に思ってしまうし、なにかの冗談ではとも思ってしまう。けれどそれは、相手と恋愛関係になるということについてほとんど考慮すらしていないということであって。それをくりかえし、冗談ではなく本気であるという気持ちを伝えられることで、人づきあいが苦手だとか、釣り合わないとか、そういうったことを抜きにして、お相手のことをどう思っているのか、恋愛関係になりたいと思えるほどの好意を抱いているのかという自分の気持ちと向き合うことになる。うまいですよね。この辺は、仕事だけでなく恋でもハイスペックさを感じさせるヒーローの魅力であって。いくら真剣に自分の気持ちと向き合っても、人間関係の不器用さはすぐには変えられないヒロインなんだけど、その不器用なところも含めて愛してくれるのであって。この人の言うことなら信じられると思える人に支えられて、ぴりぴりと肩肘張ったような雰囲気だったのも自然とやわらいでいくほどの愛情に包まれる。とても幸せな気分にさせてくれるやさしさですよね。

そして、そんなふたりをつなぐきっかけとなったのは、人づきあいの苦手意識からかなりひとすじに打ち込んでいた仕事であって。仕事のペースの合う者同士として、仕事ぶりはなによりその人を知れるツールであって。表面的な部分に隠れたヒロインらしさを見出したのが仕事からなら、自分自身と向き合いそうしたヒロインらしさを自分のものとしていくことにヒーローがうれしさを現わしたり周囲への警戒感を高めたりするのも仕事がらみのことであって。仕事上の関係からはじまって、公私ともに支えあうようにして歩調を合わせていくカップルの話。とても素敵な作品でした。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:52| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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