2019年03月01日

お耳の調律師〜ランプ・メイジ〜

(音声作品の感想も3作目となったので、前回予告してたようにカテゴリを新設しました。今後、音声作品の感想はこのカテゴリにまとめていきます)

お耳の調律師〜ランプ・メイジ〜
お耳の調律師〜ランプ・メイジ〜

現世に疲れた人が迷いこむというアトリエ。そこは音によって人を癒し心を調える、調律師が構えるお店。そこで、見習い調律師のランプによって癒しの施術がほどこされる音声作品。

収録時間は3時間少々。まず耳もとで軽く水の鳴らされる音や炭酸の音などで疲れの度合いが測るパートがあって、その次に複数の音が重なり合うような形での本格的な調律がはじまっていきます。直接触れることなく耳に入りこんでくる音を楽しむパートから、綿棒や耳かきを使って直接耳にふれることで発される音に身を任せるパートへと徐々に移行していく感じの流れ、だったでしょうか。

調律がはじまる前の準備段階からは、ビンがふれ合うキンとした音、陶器が立てるカタカタとした音がよかったですね。

この作品、人の耳に触れないような音の再現がとてもよかったと思います。上記のような硬質な音もあれば、水が鳴るチャプチャプとした柔らかい音もあり、炭酸のパチパチとした刺激的な音もあって。そのどの系統のものも、とてもリラックスできて癒される音なんですよね。

気持ちのいい音を楽しませてくれるんだけどゾクゾクするというのとはすこし違う。なんというか、心地よさを感じられる音で。バックで鳴らされている水音を感じながら、耳もとで立てられる音に耳をかたむけているうちに、自然と意識が音に吸い寄せられていって、快い音の世界に入りこんでいってしまう。時間がたつのも忘れて聞き入っていたくなる。そんな音声でした。いいですよね、こういうの。

個人的に特によかったのは、耳もと(?)耳の中(?)での炭酸パチパチ。弾ける音がその刺激ごと耳にダイレクトに伝わってくる感じが刺激的でたいへんよかったです。

ただ、耳に直接触れてのパート、特にタオルを使ったパートになると、音に違和感が出てきていまいち楽しめなかったところであり。いい音もあるにはあった(耳のオイルマッサージではスベスベとした音が気持ちよくてとてもよかった)んだけど、ところどころ大味すぎるというか、人体とは違う素材感を感じさせられる音が混じるのが評価に困るというか。

とはいえ、そこ以外ではじゅうぶんに楽しめる作品であり。次の作品にも期待したいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 02:28| Comment(0) | 音声作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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