2017年10月09日

エクレア blanche あなたに響く百合アンソロジー

エクレア blanche あなたに響く百合アンソロジー -
エクレア blanche あなたに響く百合アンソロジー -
試し読み(出版社サイト)

百合です。いいですよね、百合アンソロジー。一冊のうちにいろんな百合が詰めこまれてて。あまり紙幅の必要な話はないけれど、一冊で手軽にいろんな百合が楽しめる。そんな百合アンソロジーの第二弾は前回と同じ作家あり新顔ありで、これまた楽しませていただきました。

個人的にいちばん好きなのは、北尾タキ「週休5日の姫と騎士」。幼い頃のごっこ遊びからはじまった姫と騎士のような間柄のふたりの話。長じてすらりと整った美人になった騎士役のキャラの言動はまるで男装の騎士のようで、仕えられる側の少女の一方的な尽くされぶりはこちらもまるで姫のようで。疑似的な主従じみたふたりの関係に恋心による変化が起こっていく様子は両片想いの主従譚のようで。そんなふたりの想いが通じ合う瞬間はたいへんいいものでした。

缶乃「無職とJK」は前回と同じタイトル同じキャラクターながら、ちゃんと別の話。お金が好きなだけだからと表面上は言い訳しつつも素直じゃないところが増量されてるマオさんはこれもう陥落が近いでしょうか? あと、はずみさんのお金やおねだりの間違った使い方、好き。

江島絵里「秘密にさせて」は先輩大好きっぷりが顔に出まくりの陰気系少女とそんな彼女の反応を見て楽しむ先輩の話。先輩にからかわれるたびに百面相を繰り広げるモコのオーバーリアクションぶりに笑わせてもらいつつ、最後に先輩のかわいさに持ってかれる。これもいいですよね。

それと関連して、といっていいのか、今回収録の話では、前回見られなかったと記憶してるギャグ調というか、おバカなキャラによる勢いのある話がいくつかあったのが印象的だったでしょうか。奥たまむし「ソフレ進化系」、タカダフミ子「私のママ」などは、なんでそうなる!?という勢いで笑わせてくれる話がグッド。

むっしゅ「幸せの黄色いひよこ」はその関連に含めれそうでもあるけど別枠として。違うクラスのふたりの少女が偶然出会ってときどき行き帰りをいっしょにする話。ラストのまさきの「気づき」はただちゃんともども笑ってしまうようなズレたものではあるんだけど、そんな反応を示してしまうまさきの恋知らずぶりがよいもので。この先の展開も読んでみたいと思わされた話としては、今回はこれがいちばんだったでしょうか。

仲谷鳰「いつだって横顔」についてはひと言、わかる、とだけ。

そんなこんなで、今回もよいアンソロジーでした。第三弾の予定はあるんでしょうかね。個人的にはぜひやってほしいところ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:39| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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