2017年07月22日

「好きなライトノベルを投票しよう!! - 2017年上期」投票用エントリ

こちらで行われている投票企画。前回にひきつづき、今回も参加します。そして今回は枠をいっぱいに使って10作品の投票です。とても久しぶり。久しぶりすぎて新鮮な気分すらしてきます。

投票の内訳としては、少女向けが7作と少年向けが3作。ここのところの好みが少女向けに偏っていることもあって少女向けが多いです。得票数的にはあまり伸びないタイトルが多いかもしれませんが、面白い作品ばかりなので、興味をひかれるものがあればぜひ手に取ってみてください。そしてぜひぜひ少女向けの世界へ。

以下、紹介する順番は上からお気に入り順です。(あまりピンとくるものがなくても上のほうのタイトルは目に入れてもらいたいという趣旨)

『お嬢様と執事見習いの尋常ならざる関係』  感想記事
お嬢様と執事見習いの尋常ならざる関係 (一迅社文庫アイリス) -
【17上期ラノベ投票/9784758049054】
少女向けより。個人的な上半期のイチオシ。両片想いな主従の関係がめちゃくちゃいい。おまけに主人の王女さまは男装の騎士で、従者のほうは女装してもなんとなく似合ってしまうという属性の盛りぶり。そして、従者であるアンバーから主人であるミシェルへと寄せる、口に出しては告げられない想いの丈がひしひしと伝わってくる彼の視点の描写がとてもよくって。一方のミシェルのほうからも、彼の思いには気づかずとも秘めた想いが伝わる心のうちがあったりして。ラストまで含めてとても素晴らしい雰囲気。話として一冊できれいにまとまってると思うので、ぜひ。

『いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約』  感想記事
いじわる令嬢のゆゆしき事情 眠り姫の婚約 (角川ビーンズ文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784041047255】
少女向けより。上半期でいちばんかわいいと思う女の子が登場した作品はこれ。この巻で登場するティアナローゼ姫。性格の悪い子かと思えば強がりの裏返しだったり、嫌われているかと思えば懐くと甘えかかるような態度を見せてくれたりと、ギャップがとてもかわいいんですよ。そんな表情を引き出してくれた世話焼きタイプの主人公・イザベラに対してしだいに気を許していきながら、それでも恋においては譲れないからとあらゆる手段を駆使して先んじてみようとしたりもしてみせる、そんな姿がもうかわいくてかわいくて。2巻完結なのが惜しまれる、とてもいいキャラクターのお話でした。

『左遷も悪くない(4)』  感想記事
左遷も悪くない〈4〉 (アルファライト文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784434227905】
少女向けより(レーベル的には違うような気もするけど内容的に)。家庭によってさまざまな環境が生まれる家族の姿。それ自体がひとつの文化圏とも思えるような、それぞれの来歴を持つ別々の家族の一員であった男女が結婚し、新たな家庭を築く。そこで生じる互いの家族らしさの混交模様が素晴らしい本シリーズ。この巻では、互いの家族との交流を通して、厳格な祖父に育てられて特別な思い出の乏しいウリセスの幼少時が鮮やかに色づけられていく。それぞれの来歴を持つ夫婦やその家族の交流があってこその流れが素晴らしい。つくづくファンタジーとしての面白さの可能性を感じさせてくれるシリーズです。

『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』  感想記事
裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) -
【17上期ラノベ投票/9784150312640】
少年向けより。百合ですね。相手にふりまわされてばかりでうんざりする気持ちはあっても、自分以外の人のために目の前から消えられてしまうと、悲しくて怒れてどうしようもなくなってしまう。そんなだだっ子のような気持ちを発露する、元ぼっちな空魚ちゃんのかわいさですよ。

『霊感少女は箱の中』  感想記事
霊感少女は箱の中 (電撃文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784048925419】
少年向けより。怪談としてのこわさもさすがの領域でありながら、それ以上に真相の救いのなさにふるえる一冊。なまじあちこちに消えない傷痕を残しているだけに、それと引き換えに重みを増す十字架がずしっとくる。それがいい。

『女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします』  感想記事
女王様、狂犬騎士団を用意しましたので死ぬ気で躾をお願いします -
【17上期ラノベ投票/9784047344594】
少女向けより(レーベル的にわりと混在ですが内容的に)。ご主人様にかまってほしくてついやりすぎちゃう残念美形どもな犬人たちの女王さま(飼い主)になった少女リーゼロッテによるツッコミがとまらないお話にとにかく笑う。たまにかっこよくなるからくやしい犬人たちのなかで、安定の駄犬なダシバは癒し。

『あなたに捧げる赤い薔薇』  感想記事
あなたに捧げる赤い薔薇 (アイリスNEO) -
【17上期ラノベ投票/9784758049139】
少女向けより。夫婦でありながら、相手のことを大切に思うからこそ、自分なんかよりふさわしい相手がいるんじゃないかと身を引こうとしてしまう。そんな両片想いじみた夫婦がもどかしくもいとおしい。読後にタイトルを見返して抱ける感慨もひとしおな一冊。

『狂王の情愛』  感想記事
狂王の情愛 (ソーニャ文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784781695990】
少女向けより(ティーンズラブをしれっとまぜこんでいくスタイル)。幼いころに不遇な生活を強いられたことから、箱庭のような環境での生活になんの疑問も抱くことなく幸せを感じてしまうヒロインはいいですよね。そしてそんなヒロインの心のうちで確かに芽生えていた暗い感情がもれ出てくる場面も。なにに対しても多くを望まないティアリスの、だからこそ王を狂気に駆り立てる、そんな心情の対比がいいものでした。

『魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く』  感想記事
魔法密売人 極道、異世界を破滅へと導く (電撃文庫) -
【17上期ラノベ投票/9784048926607】
少年向けより。タイトルからも想像できるバイオレンスな展開からの救いのない結末にしびれる。あれもこれもこぼれ落ちていった末に残ったものを見つめさせられる無力感、先行きの真っ暗さがたまらない。これ一冊でも話としてはまとまってると思いますが、つづきが出ればさらに地獄に叩きこんでくれそうな予兆はありますし、もしかしたら希望も見せてくれるかもしれないということで、2巻も切望するしだい。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』  感想記事
自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 (レジーナブックス) -
【17上期ラノベ投票/9784434232312】
少女向けより。清く正しい悪役令嬢を目指すものの、せいぜいかわいらしい程度だったりして、周囲からはポンコツな言動をほほえましく見守られているバーティア嬢がかわいらしい。そのまままっすぐ成長してほしいですね。


以上そんなところで。コメディ系よりもシリアス系のほうが強い感じのラインナップのような気もしますが、その辺はあとからふりかえった印象としてみると、さらっと流れていくものよりも後々まで尾を引くような話のほうが記憶として残りやすいのかなということで。

同日同時刻にしめきりのラノベの杜のアンケートのほうでは、少年向け・少女向けそれぞれ5作までの枠があるので、少女向けよりの下位二作をoutさせて、代わりに少年向けよりの二作をinさせる予定。その二作は以下の通り。

『おめでとう、俺は美少女に進化した』感想記事(ノリではじめた女装から巻き起こるドタバタ劇が面白い。女性方面、男性方面でも厄介ごとが積み重なってくるにぎやかさがいいんですよね。ぜひともつづきを……。)

『おとぎの森の幼女姫』感想記事(リズム感のある文章に乗せて語られる物語に楽しく読みこまされる。「姫のために」と手を組む仇敵同士のおっさん騎士とドラゴンも熱い。)

それから、今回はボーイズラブ部門でもひとつ票を入れるつもり。

『あなたのベッドであたためて 恋する救命救急医』感想記事(失敗の受け止め方と向き合い方。逆境で支えてくれる人の温かさが胸にしみる一冊ですね。)

そんな感じで、これから投票してこようと思います。


ただ、なんですけど、6月刊の読了が追いつかずにまだ読みきれてない本がいくつかあるのが心残りではありまして。上半期のベストを選出する投票企画用の記事でありながら、自分のなかでの本当のベストになっていないのが悔やまれるといいますか。読みたいと思ったものを全部読むのは無理だとはわかっているんですが、このくらいなら読めるだろうと予定に組み込んでいるものが消化しきれてない状態ではベストと冠することはできないかなーと。なので、読み残した6月刊の新刊を読み終えたら、真・個人的上半期ベストの紹介をあらためてやりたいとも考えていたり。 
→ やりました
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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