2017年07月18日

キングキラー・クロニクル(1)風の名前(3)

風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT) -
風の名前 3 (ハヤカワ文庫FT) -

五分冊の三冊目。

リュートの腕前を認められたエオリアンの場面での劇的さときたら。難曲に挑戦する不安感、出たとこまかせで進めて祈るしかない緊張感、心を通わせた音楽を奏であげる陶酔感、あとすこしのところで襲いかかる絶望感、それでもただただがむしゃらにつむぎあげ歌いあげきった達成感、そして万雷の喝采に包まれる高揚感。難関への挑戦とそれを果たした者だけが味わうことのできる喜び、展開に応じてさまざまな感情があふれんばかりに伝わってくる。すごくいい。

主人公であるコート(クォート)が紀伝家に対して昔語りをするという体裁のゆえか、実話系の話を読んでいるような感覚があって、それがまた臨場感を増してて面白いんですよね。才能はあるけれどもまだそれを多くの人には認められていない少年らしくいろんなことに挑戦して、すべてがすべて都合よくいくわけではなく、ときにうまくいったり、ときに手痛い失敗を経験しながら時が過ぎゆく感じ。天涯孤独であるがゆえに綱渡りするように学園都市でのあり方を探っていく様子にとてもはらはらと楽しませてもらえること。次の巻では彼の恋についてももっと進展がみられるんでしょうか。楽しみですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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