2017年03月05日

おめでとう、俺は美少女に進化した。

おめでとう、俺は美少女に進化した。 (カドカワBOOKS) -
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女装男子はいいものです。

趣味が高じて女装デビューしたら、男女問わずフラグが立ったりいろんなイベントに巻き込まれたりすることになって、頭抱えながらもどんどん後戻りできなくなっていく感じの話。楽しい。

もともと面白がって始めたはずの女装なんだけど、ビフォーアフターのイラストからもわかるように気合いが入りまくってて、アフターの姿はもはや完全に別人の、ただのかわいい女の子なんですよね。ただ、その女装をするにあたって「朝倉すばる(HN:+プレアデス+)」という架空の人物を作り出したことで、別人であることのつじつま合わせが加速度的にややこしくなってくるのが面白いこと。ネット上で始めた女装なのに、義理の弟妹とか中学以来の男友達とか、結局接点が多いのは身近な人たちばかりなのは、世間は狭いというか。まあ弟妹に関しては義理の兄心的なものがうかがえるから、家族思いともいえるのだけど。とはいえ、これだけノリノリで女装しているということは、身近な人であるからこそ言いだしづらい趣味であって。別人とは知らずに女装時・非女装時の主人公をそれぞれ同じ集まりに呼ぼうなんて話が出るのをなんとかして回避しなきゃと頭を悩ませてたのとか、それは非常に困るという心境が伝わってきて笑うしかなかったですね。

でも、主人公自身、自分の思う可愛い女の子の理想を詰め込んでみたと言うほどのことはあって、「朝倉すばる」という女装時のキャラは、まあかわいいんですよね。おかげでいろいろフラグが立ってますけど、ろくな相手が一人もいないという状況なのがまた面白くて。筆頭が義理の弟妹という時点でもう全力で回避するしかないというところなんだけど、当人たちは+プレアデス+がまさか義理の兄だとは思ってもいないから、女装時のキャラとしてはむげにも扱えないジレンマに陥ってしまうという。しかも、いろんなところからその本気度がうかがえてくるからもう頭抱えるしかない感じなのがおかしくて。

それと、もう一人のちゃらい感じの男と接してるときの様子を見てて思うんですけど、もともと男であることもあって、すばるってやっぱり男相手だとややガードが下がるところがあるんですよね。なまじ女性が癖の強いキャラが多いというのもあるんですけど、男相手のほうが距離感が近いし気安い態度もすっとでてきてて、それが相手の誤解を生んでるように見えるところがちらほらと。義理の弟相手だと優しくて頼れるお姉さんみたいだし、稲葉相手だと気安い友人みたいだし(事実そうなんだけど)、一真さん相手だとまるで素の姿を見せれる相手みたいになってるんですよね。そして、接しているとどこかに隙があるというか、自覚もあるように強く押されると意外に流されやすいところも見えてくる。これ、すばるとしては意識してないんでしょうけど、男目線でかなりあざとい子になってませんかね。おまけのSSを読んでて特にそんなことを感じたり。やっぱりあれですかね、女装男子の魅力は同じ男と向き合ってこそ発揮されるということですかね。これは期待が高まりますね……!

という感じで、話としても、女装時と非女装時のつじつま合わせでさらに頭抱えることになりそうな展開で次に続く的な終わり方。この先がとても気になるラストだったんですよね。少なくともWeb上ではこの先にも続きがあるようで。ぜひ、そちらも書籍化を……と願いたいところ。ただ、売り上げ的に続刊は難しいかもしれないとの話も目にしていて、わりと切実に売れてほしいところ。

だんだんあざとかわいさが見えてくるようになる女装男子の話をぜひ!
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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