2017年02月16日

艦隊これくしょん −艦これ−  陽炎、抜錨します!(7)

艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 7 (ファミ通文庫) -
艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 7 (ファミ通文庫) -

とうとう解散かー。思い返せば1巻当初の、問題児ばかり集めた面々でどうなっちゃうんだろうと不安でいっぱいのところからスタートして、それでも陽炎を柱としてみんながまとまっていって、それどころかいつのまにか隊の全員が頼りになる歴戦の駆逐艦娘に成長していて。これからもっともっと活躍する姿を見たいと思うまでになってたんですよね。よしんば解散しても、それぞれのキャラが元の所属鎮守府でどんな活躍をしていくのかというところも、知りたくもなってたんですけどね。どうやらシリーズはここで完結のようで。

今回陽炎がなにしてたかというと、基本的には佐世保で秘書官を務めた前回と同じく、今度は横須賀での秘書官業務。前線に立つよりも司令塔的な立ち位置になることで、熱い気持ちのおもむくままに戦う駆逐艦としての姿はあまり見られなくて、その点ではやや物足りなさもありましたが、その分は後輩である夕雲型の指導で楽しませてもらったところがあり。夕雲型の艦娘たち、登場当初はとても素直ないい子たちばかりで、問題児たちの集まりでもあるこの世界の駆逐艦娘としては珍しい性格の子たちでしたが、そんな彼女たちががさつな先輩駆逐艦娘たちの指導でみるみるうちに悪い駆逐艦の流儀に染まっていく様子は頼もしさを覚えればいいのか嘆き悲しめばいいのか。ともあれ変な笑いが出てきそうなあれよあれよという展開でした。ふへへ、素直でかわいいいい子が駆逐艦娘なんて勤まるはずあらへんかったんや……。

そんなこともあって、後輩も立派に(?)成長したことで、彼女たちも交えて、それぞれの鎮守府で第十四駆逐隊の面々がどんな活躍を見せることになるのかと、期待できるところだったんですけどね。ほかの艦種の艦娘たちとの交流も増えてきて、この経験がどう活かされることになるのかと、まさにこれからというところだったと思うんですが……。本当に、もっといろんな鎮守府、いろんな戦いの話を読みたかったと、完結感を読んでまず思わされるシリーズでありました。艦これのノベライズは、スニーカー文庫から最初に出たもの以外は読んでいるんですが、いちばん好きなシリーズは間違いなくこれでした。主人公が艦娘で、登場キャラも一部の駆逐艦娘中心にしぼったことで、彼女たちの視点から描き出される駆逐艦娘としてのあり方がとてもよく伝わってきて。主役の駆逐艦娘以外のキャラについてもこの世界に息づいている様子を見て取れるようになっていて。提督目線で大勢の艦娘たちを見下ろすような視点ではなく、同じ艦娘の目線で仲間たちを見つめるからこその、目の前の世界の一つ一つのあり方が感じられて、見えないその先への期待や想像が膨らませられたというか。

ともあれ、ここまで読んだ自分から言えることはやはり、ありがとうございましたと。素晴らしいノベライズを楽しませていただいたことに感謝の気持ちを。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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