2017年01月15日

2016年の読書まとめ

2016年は180冊。そんなに読んでたんだと自分でも驚いてますが、よくよくふり返ってみれば直近の9〜11月半ばごろまでの全然読めなかった時期が強く記憶に残っているのが大きいだけで、それ以外だとそんなに支障なく読めていた時期のほうが長かったみたいですね。2015年の79冊からは大幅増ですが、むしろこれはこの年が少なすぎたのであって、せいぜいその前の年並みくらいに戻ったというべきでしょうか。

2015年の目標で掲げた「月12冊で年間144冊を目指していきたい」というラインも余裕でクリア。というか、当時の自分はなんでそんなに読めない前提の想定をしていたのかと疑問も感じてしまう次第。その前後のまとめ記事を読み返してみると、歴史系の本への興味が高まっていた様子。そういえばそんなこともあったような……というか直近の9〜11月くらいにもそんなことがあったような……。つくづく進歩のないことで。

2016年のできごとで個人的にいちばんの特筆すべきこととしては、年単位で発生してた世間の新刊とのずれを解消できたことでしょうか。まあ解消できたというか、したという感じですが。ともあれ先ほどから何度もふれてる直近の全然読めなかった時期からの復活を機に、一度読む順番を仕切り直しまして。11月半ばころからは発売からそれほど間を空けることなく新刊を読める状態で再スタートできています。そうしてみて実感できることとしては、Twitter等で話題になっている本のことがよくわかるということですね。あの本たしかに面白かったよねーとか、積んでるあの本評判いいし楽しみだなーとか、個人的には興味惹かれなかったけど話題になってるし気に留めておこうかなとか、いろいろ入ってくる情報に対して当事者的な目線で接していける。ただそれだけのことが楽しいんですよ。新刊から遅れまくってたときなんて、最新の情報はほとんど、どうせ読むのはずっと先のことなんだしと、どうしても冷めた態度になってしまってましたから。読んでないものだろうとなんだろうととにもかくにも「ああ、あれのことね」とイメージしながら情報に接していられる喜びがあります。ただそれにともなって、仕切り直した時期以前に完結しているシリーズの続きを読むめどがまったく立たなくなってしまったんですが、これについてはすこし悩ましいところです。

二番目としては、このブログ的には一番ですが、感想の更新もかなり読了日に近づいてきたこと。現状がだいたい10日とすこしくらいでしょうか。まだ間があるといえばありますが、ブログを読み返すに最長で半年近くもたってから感想を更新してたようなので、それと比べれば個人的には賞賛すべきペースの速めようではないかとも思ったり。いやまあ、そもそもそんなにためこむなという話なんですが。というか、よくもまあそんなに経ってるのに感想書けたもんだと思ったりもしますが、そこはそれでもぱっと浮かぶ印象があるものだけ書いてたんだっけということで。一部のデータが消失してしまったため、だいたい3〜7月に読んだぶんは抜けてしまっていますが、一度書いたら満足してしまうところもあるのでそのままということで。ともあれ、これでラノベの話題がわかるだけでなく、自分からも話題の形成にうっすら関与していくことができればというところ。ひとつ前の記事の「好きなライトノベルを投票しよう!!」への投票もその流れですね。


という感じで、2016年の総括はこのあたりにして、2016年に読んだ中からのお気に入りを。今回もシリーズ単位で14作。半年分くらい読了感想データを失くしていることもあり、いつもに比べて紹介が雑になってる点はお許しを。やっぱりどこかに残しておかないと読んだ内容を忘れてしまうので。順番としては、最高5つ星で上からお気に入り順に。上のほうで書いてきたようなこの年の事情もあり、去年もそうでしたが、2016年内刊行の作品はほとんどありません

[☆☆☆☆☆]やがて君になる(1) / 仲谷鳰  感想
やがて君になる (1) (電撃コミックスNEXT) -
マンガより。恋する心が自分に訪れないことを悩む主人公と、そんな彼女にきらきらとした感情を向ける先輩と。なまじ最初に出会ったときは似た者同士だっただけに、ひとり特別な気持ちを抱くようになった先輩に嫉妬にも似た感情がゆれ動く。それがたまらなく愛おしい。そんな百合マンガ。お気に入りの筆頭がマンガなのはラノベ読み的にどうなのかと思わなくもないですが、実際そうなのでしかたがないのです。

[☆☆☆☆☆]年刊日本SF傑作選 さよならの儀式  感想
さよならの儀式 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫) -
国内SFより。SF入門におすすめの、珠玉の短編集。その2013年版。SFとしてのアイディアを傑作にまで高めるみごとな描写力の話に読みいる。特に冲方丁のごった煮でパンクな世界観は圧巻。

[☆☆☆☆]ドラゴンの塔(上)魔女の娘・(下)森の秘密 / ナオミ・ノヴィク  感想
ドラゴンの塔 上巻 魔女の娘 -  ドラゴンの塔 下巻 森の秘密 -
海外ファンタジーより。ただの村娘として生まれた少女が、魔法の才能に目覚めて王族との関係を持つまでになり、しかし最終的には魔女としての密やかな道を歩むにいたる、その起伏に富んだ物語が胸を打つ。領主に選ばれるはずが主人公にその座を奪われる形になった親友の少女とのその後も変わらぬ友情、助け合う関係もとてもいいものでした。

[☆☆☆☆]オーバーロード(5)王国の漢たち(上) 〜 (7)大墳墓の侵入者  / 丸山くがね  6巻感想
オーバーロード5 王国の漢たち [上] -  オーバーロード6 王国の漢たち[下] -  オーバーロード7 大墳墓の侵入者 -
ライトノベルより。好きな人を好きな状態のまま自分のものにするためならなんでもするというほどに、頭脳と権力を駆使して一人の青年を囲い込もうとするラナー様の異常な愛情が素晴らしい。クライム君には何も知らないまま、強く生きてほしいですね。

[☆☆☆☆]天冥の標(7)新世界ハーブC 〜 (8)ジャイアント・アーク(1) / 小川一水  7巻感想8巻PART1感想消失
天冥の標Z -  天冥の標8 ジャイアント・アークPART1 -
国内SFより。6巻の地獄絵図から、希望が見えるかと思いきやまるで見えてこない閉塞感にうめき声がもれてきそうな傑作SFシリーズ。8巻のPART1で時系列が1巻に追いついてまさにこれからというところなんですが、やっぱりもうこの人類は詰んでるような気がしてならないおそろしさ。イサリの健気さはそんな中で貴重な清涼剤と言いたいところなんですが、それすらも有終の美という言葉すら思い浮かんでくるからたまりませんね。

[☆☆☆☆]ティアリングの女王 上・下 / エリカ・ジョハンセン  上巻感想下巻感想
ティアリングの女王 (上) (ハヤカワ文庫FT) -  ティアリングの女王 (下) (ハヤカワ文庫FT) -
海外ファンタジーより。母の死により新たに即位することになった若き女王。経験は圧倒的に足りず、人間的にも未熟なところを抱えていながらも、教えこまれた女王としての責務を胸に危険もかえりみず突き進む信念の猪突さがさわやかな心地を与えてくれる。
邦訳2作目はまだ出てないようなんですが、本国で出た最後の3作目がそれまでと比べて評判かなり悪いみたいで、つづきを期待していいのか、このままいい作品だったという記憶だけ残しておいたほうがいいのか、悩ましいところです。

[☆☆☆☆]エスケヱプ・スピヰド(5) 〜 (6) / 九岡望  5巻感想6巻感想
エスケヱプ・スピヰド 伍 (電撃文庫) -  エスケヱプ・スピヰド 六 (電撃文庫) -
ライトノベルより。最終決戦に向けて、これでもかと因縁の糸を張り巡らせるお膳立ての数々。ついに戦端が開かれたときの弾けるさまざまな思い。その一つ一つが胸に迫るものがあるんですよね。

[☆☆☆☆]りゅうおうのおしごと! / 白鳥士郎  感想
りゅうおうのおしごと! (GA文庫) -
ライトノベルより。師匠と過ごしているときの可愛らしさが一転して真剣そのものな表情に変わるギャップ。えげつないほどの真剣勝負によってはっきりとわかってくる才能の片鱗。どこまで見せてくれるのかと、知れば知るほど期待を抱かせてくれるお弟子さんで。

[☆☆☆☆]クシエルの使徒(1)深紅の衣 / ジャクリーン・ケアリー  感想消失
クシエルの使徒〈1〉深紅の衣 (ハヤカワ文庫FT) -
海外ファンタジーより。官能と作りこまれた世界観のファンタジーの組み合わせはやっぱり素晴らしいですね。痛みを快感に変換してしまう被虐体質のフェードルが、一難去って、けれど安穏としてはいられずにまた夜の世界の妖しさと陰謀の世界の危うさに足を踏み入れていくのがとてもはらはらとさせられる面白さ。

[☆☆☆☆]折れた竜骨 / 米澤穂信  感想消失
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア) -
国内ミステリーより。魔法の存在する世界で論理を組み立て犯人を突き止めていく面白さ。魔法の存在を当たり前のものとして、けれど魔法を使わない場合も当然考慮に入れてという、ファンタジー世界ならではの描写がとてもよかったですね。犯人が明らかになった瞬間のやられたという感覚もたまらない。こういう話ならミステリーも悪くないと思わされた一冊。
ただ、少なくとも同作者でファンタジー世界の話はこれしかないみたいなんですよね。

[☆☆☆☆]海色のANGEL(1)ルーナとノア / 池田美代子  感想
海色のANGEL 1 ルーナとノア (講談社青い鳥文庫) -
ライトノベルより。容姿はそっくりだけど性格が反対の二人の人生が交わりかけたところで一気に交錯して通りすぎてしまう急展開。その少女に課すには厳しい運命に、つづきが気になります。

[☆☆☆☆]盟約のリヴァイアサン(4) 〜 (5) / 丈月城  5巻感想
盟約のリヴァイアサン IV<盟約のリヴァイアサン> (MF文庫J) -  盟約のリヴァイアサン V<盟約のリヴァイアサン> (MF文庫J) -
ライトノベルより。やっぱりこの作者さんのハーレム形成過程の描き方はとても好きですね。

[☆☆☆☆]ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー  感想
ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー<ゲーマーズ!> (富士見ファンタジア文庫) -
ライトノベルより。すっきりした人間関係からはじまって、あれよあれよという間に誤解が積み重なって複雑にねじれた構図ができあがっていくという、わかっていても笑わずにはいられない学園コメディ。

[☆☆☆☆]剣刻の銀乙女(4) 〜 (5) / 手島史詞  4巻感想消失
剣刻の銀乙女: 4 (一迅社文庫) -  剣刻の銀乙女5 (一迅社文庫) -
ライトノベルより。ルチルとエステルの、ヒロイン同士の関係がいいんですよね。互いを認め合って、主人公を通じた関係の外でも友情のような信頼関係が育っているのがうかがえる。これは百合でしょうか? いいえ、主人公も加えたハーレム関係の一角です。


以上です。感想が残っていないために読了直後は高評価をしていたはずなのにほとんど印象に残ってなくて見送ったタイトルもありますが、ひとまずこんなところで。

だいたい半分が非ライトノベル作品なのは近年の傾向通り。そのなかでもファンタジーとそれ以外が半々くらいなのは少し意外でしたが、ファンタジー以外のものは本当に面白そうだと思ったものしか手を出していないので、打率がいいのは当然といえば当然でしょうか。ライトノベル作品に関していえば、少女系の作品が一つもないのが物足りないところ。完結が早い作品が多いこともあって、無理やり新刊に追いつかせるまではあまり量をこなせていなかった影響かと思います。2017年はここを増やしていきたいですね。

同じく増やしていきたいところとしては、児童書もあげておきたいところ。児童書にラノベ読みに勧めれそうな作品を見つけるたびに、海外ファンタジーを最終到達点にして、児童書からライトノベルを経由してそこに到達するコースが描けるのではないかという希望的観測をふくらませている今日この頃でして。その補強のためにも児童書作品のことをもっと知りたいと思っていたり。というか、個人的に児童書でも楽しめるものがあるとわかってきて興味を持ちはじめたところともいえるのですが。


そんなこんなで、最後に2017年の目標を。

まず冊数に関してですが、言うだけなら1日1冊読めたらなーと言いたかったりもするんですが、さすがにそれが無理なのはわかりきっているので、月あたり20冊で1年では240冊くらいを目標にするのが現実的なところでしょうか。毎年夏から秋にかけてペースを持ち崩すことが多いので実現できるかはわかりませんが、それがなければじゅうぶん可能な数ではあるということで。それに、1日1冊を完全にあきらめるつもりもなくて。読んでる本は、いまもまとめでカウントしている小説だけではないんですが、それも含めれば達成不可能ではないのではとも思っていたり。マンガとかありますし。最近、百合が気になってるんですよね。

それと、さっきも書きましたが、海外ファンタジーおよびそういった作風のファンタジーを推していきたいなと。ライトノベルジャンルにおいて、ファンタジーはそれこそあふれかえってるわけではありますが、でもそれはあくまでもライトノベルジャンル内においての話であって。そこからはずれるとあんまり個人的に面白そうなファンタジーって見つからないんですよね。けど見つけると好みに合うものが案外多かったりするから、というよりいちばんのお気に入りの作品が見つかるのがジャンルの外だったりするから、詳しい人にどこをどう探せばいいのか教えてほしいというか、その代わりこちらからもいい作品があったら紹介しますんで的な、そんな感じのあれです。一応、現状の捜索範囲は海外ファンタジー、児童書、あとこれはまだ完全にこれからになりますがWeb小説というあたりを予定してます。それでどの程度いいものが見つかるか。

ともあれこんなところで。2016年ふりかえりと2017年の抱負はおしまいです。今年もいい作品にたくさん出会えることを祈りつつ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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