2016年11月10日

オーバーロード(6)王国の漢たち(下)

オーバーロード6 王国の漢たち[下] -
オーバーロード6 王国の漢たち[下] -

この巻はもうラナー様に尽きます。人間離れした洞察力と政治向きにも知る人ぞ知る頭の良さをフル活用して、お気に入りの少年ひとりを自分好みに仕立てあげ、囲い込もうというその異常なまでの執着心。たまりませんでしたね。事件への対処にうしろめたさの欠片も見せることなくすらすらとクライムに関する自分の願望を混ぜ込んで事を動かしていく様子とかね、明らかに異常なのにそれをどこまでも淡々と進めていくんですよ。もうどこかで見かけた、「クライムの最大の幸運はラナーに見いだされたこと。最大の不運はラナーに見いだされたこと」みたいなコメントが実にしっくりくるような、逃げ場のない周到な計画が張り巡らされている感じ。もう最高でしたね。困りますラナー様。そんなイキイキと。一心に敬慕の情を寄せる少年を。まるで籠の鳥を愛でるような。困りますもうどんな顔したらいいのか。実に素晴らしいお方ですね! クライムに関しては、まあ、がんばれ男の子ということで。ぜひともラナー様の計画通りに己の力不足を嘆く結果になってほしかった……この点だけは、かえすがえすも残念でなりません。ただまあ、結果が出る前に計画の全容が語られてしまった時点でこの結末は予想してしかるべきところではあったので、ここはぐっとこらえて次に期待したいところ。なにせラナー様の計画って、最終段階以外の途中経過はどういうふうにも改変可能ですからね。次こそはぜひ……。いやまあ、主人公サイドのキャラじゃないので、次の登場・活躍がいつになるかはわからないのですが。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 13:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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