2015年04月27日

トロイの言葉 〜いつもと同じ彼女のままで〜  (作者:ヘーゼンスキー)

(R18注意)http://novel18.syosetu.com/n5613cc/

なんという終わりかたをしてくれおった。なんという終わりかたをしてくれおったのだ……。こういう系統の話って、だいたい都合よくまとめとけば……は言いすぎにしても、最悪しりすぼみに終わっていってもまあまあよかったと思えるやつじゃないですか。それを、あのラストは……。完全に油断してたおかげで結構な衝撃を受けましたよ。

簡単なあらすじとしては、他人の認識を書き替える「トロイの言葉」という催眠能力を手に入れた主人公が、隣に住む憧れのお姉さんとその友達相手に欲望を遂げるという、ノクターンノベルズを読んでれば見慣れた催眠系のお話。けれど、一点珍しいなと思ったのは、主人公の性癖。作者名を見ればわかってもらえると思うんですが、いやらしいことをしていると感じさせずに相手をしてもらうことにこだわるというか、もっというと、まるでいないものとして扱われながらの行為に興奮を覚えてるところが、フェチを感じさせてくれて面白かったんですよね。個人的にも、エッチとは無縁の日常生活を送っているつもりなのに、それでも主人公から与えられる快感にわずかながらも体を反応させてしまう様子がたいへん扇情的に思えてですね。これは近頃なかなかお目にかかれなかった当たりだぞと、期待に胸高鳴らせたものです。ちなみにマイベストシーンは1話のゲーム感覚でのエッチでした。あれはいいものです。

そんな感じで、ほとんどエロスオンリーな楽しみかたをしてたんで、それだけにあのラストは驚かずにはいられませんでした。そのちょっと前から、予兆はあったんですけどね。催眠が日常生活に与える影響とか、ひたすら楽しいだけじゃない後ろ暗い展望についても匂わされてたはずなんですが……けど、やっぱり期待しちゃうじゃないですか。もっともっとこの夢のような時間が続いてほしいって。そう思っていた矢先にあのラストですよ。まったくもって、まったくもって……やってくれおった!

いい。とてもいい。読後感がよかったとはとてもいえないんだけど、こういう読み終わったあと、やるせないような重たい気持ちに囚われるの、すごく久しぶりで、なんというか、楽しかったと、そんな気分です。

ラスト以外でも十分堪能できましたが、ラストのおかげで一気に印象が鮮烈になった。そんな作品でした。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | Web小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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