2015年02月19日

されど罪人は竜と踊る(8)Nowhere Here

されど罪人は竜と踊る 8 (ガガガ文庫) -
されど罪人は竜と踊る 8 (ガガガ文庫) -

ついにか。ついにその結論に至っちゃったか……。これまで何度も崖っぷちでよろめきかけながらも、そのたびに互いを引き寄せるようにして続いてきた二人の関係だったんだけどもなあ。でも、それはいつもいつも、別れる別れないどころか、そんなことで悩まされる相手がいまにも命を落としてしまいかねない状況に襲われて、当の問題はうやむやのままに先送りされ続けてきただけなんですよね。いつ命を落とすかもしれない攻性咒式士との将来を誓う決意は、荒事とは縁遠いジヴーニャにとって相当の信頼を必要とすることであり、しかし一方のガユスにはいまだ癒えきらない傷があり。あのままずるずると関係を続けていくのは、お互いにとってあまりよくないことだったともいえるでしょうか。ただまあ、訪れた破局にしても、感情的になって修復不能なまでにわめきたてるようなこともなく、冷静に自分たちの気持ちを見つめ直した末に、かなり抑制的に別れるという結論で合意した感じですので、また何か縁があればよりを戻す余地も十分残してるように思えるんですよね。なので、次からがどうなるかというところ。

それと、読んでてふと気づいたんですけど、普段のなにげない会話の場面はもちろん緊迫した戦闘中であっても、紙面の文字を目で追う速度がまったく同じで読み進めていける文章なんですよね。シームレスにつながって読めたというか。それでいて場面ごとの緩急はしっかり感じられて。他の作品を読んでるときにこれまで意識したことのなかった感覚なんですが、これはすごくいいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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