2014年10月22日

境界線上のホライゾン(6)中

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (6)中 (電撃文庫) -
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (6)中 (電撃文庫) -

戦端が開かれる直前のあれこれこそ面白いなあとまず一言。

今回の一番はやはり各国政治代表(違うのもだいぶいた気もするけど)による会議。駆け引きの場ならではの、自分のペースに巻き込んだ者が最大利得を獲得できるという場。そのはずが、あっちも無茶苦茶、こっちも無茶苦茶と、もはや誰が巧者でどこまで思惑通りなのかまるでわからない地点にまでヒートアップしていく様相がたいへん面白うございました。最初にそれぞれ要望を提示しつつ、そこからめいめいの思惑を交えて差し引きしていって、という型は踏まえていたはずなのに、どうしてあんな場外乱闘じみた地平にまで飛んでいってしまったのか。しかもそこから軌道修正して図ったような着地点に落としてみせるんだから見事すぎる。当初の思惑からすれば、想定してる人いたんだろうかと思える意外な地点なんだけど、誰にとっても悪くなさそうなポイントになってるのがまたすごい。なんというか、曲芸のような、あっと驚かされる会議でしたわ。しかしこうなると、扉の「キレてたって始まらない」の言葉が印象的ですね。

福島・正則、復活の巻。二代に負けてからどうもスランプっぽくなっちゃってて、まだまだ武蔵との一大決戦が控えてるはずの羽柴勢十本槍の筆頭がこれでいいのかしらんと不安になってもいましたが、ようやく復調してくれました。一冊のページ数が多いせいか、ホントにようやくと思えるくらいに長かったですからね。そのネガな時分のどつぼにはまった様子もかなりいいものがあったんですが、今後の展開的にはやはり回復しきってこそ。落ち込むところまで落ち込んでからの、体に染み付いた戦士としての本能で浮上する姿が泥臭くも美しかったですね。それをアシストした加藤・清正も、福島を大切な仲間と思うがゆえに引導を渡しに行く心根が、またいいものがありましてね。それをわかって見守る蜂須賀・小六といい、いい雰囲気ですわと思ったり。

その他、細かいネタをいくつか拾っていくと。

北条・氏直さん、どんどんわかりやすくなってますねとか。というか、ノリキが嫁なのねという。

最上・義光は、本当に、お母さんって雰囲気あっていいなあとか。里見・義康との会話見てると、子供の世話を焼くのが楽しくてたまらなさそうな空気が感じられて、いいんですよなあ。

あと、長安定の大久保の恨み節はすごくわかるよなあとか。一度あの外道たちの反対勢力の長になってしまったがために、どこまでも一蓮托生の業を押しつけられてく悲哀ですよね。まあでもかなりあの空気に馴染んできてるというか、無茶ぶりにやけくそで元気いっぱいな姿見てると、もうすっかり一員になってますよねと微笑ましい気持ちにもなったり。

そんな感じで、ようやく始まった小田原攻め。次回、いったいどういう決着がつくのかというところ。そして、この戦いで本命の武蔵面子、ノリキはどのタイミングで登場するのかというところ。楽しみにしたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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