2014年07月05日

彩雲国物語 心は藍よりも深く

彩雲国物語 心は藍よりも深く (角川ビーンズ文庫) -
彩雲国物語 心は藍よりも深く (角川ビーンズ文庫) -

影月が国試の受験を急いだのにはそういうわけがあったのですか。どうも誤解してました。彼が自分の命数の短さを知ったのが、堂主の死を悟った時だと思ってたんですよね。ちゃんと読めてればもっと前からだとわかってたはずなんですが。ともあれ今回の、西華村での事件の昔話で、前回の感想で書いた疑問は解決しました。わずか十歳での体験。あれは、一人の人間のその後の生涯を決定付けるに十分な、衝撃的な出来事だったでしょう。おまけに、その最中にただでさえ長くは生きられないと言われていた己の寿命をさらに削るようなことをしていたのだから、残りの生涯に無駄にできる時間なんて一刻もないということは、子供でもわかろうというものです。その使命感と焦りが、影月をして十二の若さでの国試受験に駆り立てたのでしょうね。本人はそれほど多くを語ることなく今生に別れを告げるつもりのようなので、残される者たちにとっては訳もわからぬ戸惑いや勝手なことをという憤りもあるのでしょうが、その感情も別れを悲しく思うからこそであれば、幸せな一生だったとの思いも抱けるのでしょうね。香鈴に離別を告げる場面は思わずもらい泣きしそうになりましたよ。香鈴のいじらしさもいいものでしたが、これは再会は厳しそうかなあ。

玖琅叔父に焚き付けられて絳攸はどんな考えに傾いていくのかと思いきや、ぐるぐる思い悩んだ末にもとのところに落ち着いたというか。こうして主上へと繋がる一本道が用意されたわけですね。秀麗の方でもあんなに遠く思えた階を二段三段飛ばしくらいで駆け上がってきてますし、その時が待ち遠しくなってきましたね。この分なら実績は後からついてきそうですし。というかその実績をあげるための各所との折衝なんですけど、今回最後の全商連とのものなんか、交渉の手札が絶対的なくらいに豊富すぎてもう俺TUEEE的な面白さすら感じてしまったんですが。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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