
ムシウタbug 4th. 夢並ぶ箱船 (角川スニーカー文庫) -
恵那と大助のデートが面白すぎた。普通を装おうとする大助と、気になる大助の素顔を(あるとすれば)知ろうとして揺さぶりをかけてくる恵那のかけあいが見ものでしたね。まあ実質は、女の子慣れしてない大助が、始終恵那のペースでからかわれ通し振り回されっぱなしだったわけですが。そうして大助を困らせている恵那が実にイキイキしてて。いきなり虫憑きが現れて事件発生な状況でも変わらぬマイペースぶりといい、いいもの見せてもらいましたわ。
言われてみれば、物語の中心には常に花城摩理がいますね。大助しかり、ハルキヨしかり、亜梨子だってそうですよね。花城摩理とはいったい何者だったのか。結構大ごとになってきてるんじゃないでしょうか。亜梨子の虫憑き認定といい、そろそろ大きく動き出すのでしょうか。
“霞王”の不機嫌なソプラノ声ってどんななんだろうかとちょっと気になったけど、そういえば昔、そんな感じの子がクラスにいたのでした。地の声がソプラノだから、たまに「あ゛あ゛?」みたいなドスを利かせたような声も出すんだけど、低い声出そうとしてるのはわかるもののもとの声が高いからそれでもやっぱり高音で、全然迫力なかったりしたんですよね。とかまあそんなことを思い出したり。