2014年06月23日

境界線上のホライゾン(6)上

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (6)上 (電撃文庫) -
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (6)上 (電撃文庫) -

5巻におけるインターミッションの後、ついに小田原征伐が始ま――らなかった!? 長い! 長いよ、小田原征伐まで! まあ、聖譜記述的には羽柴対北条になるので、肝心な羽柴が備中高松城の戦いを準備してるというのにどうやって小田原征伐を始めるのかは、簡単ではない問題でありますが。とはいえ、始めようと思えばもう始められそうなくらいには前提条件は整ってたはずなんですよね。それでも各所の思惑は交錯し合うわけで。現状確認したり互いの肚を探り合ったり、そうしていかに都合よく条件付けるかというのは、政治家の腕の見せどころであります。実際の戦闘が始まる前にあるのは政治家たちによる論戦です。ここの戦い次第で戦争の有利不利がガラリと変わるのだから、戦争はすでに始まっているとも言えるでしょうか。それにこのシリーズの場合、戦後の展望を見据えた協議も戦前に済まされますので、それも開戦前の闘争に含まれてくるんですよね。なので、戦の結果の半分以上はここで決まると言っても過言ではない。むしろ、開戦したらあとは勝つか負けるかしかなく、その結果はすべてここで明示されてしまう。だからこそ、戦の形を描く大事な大事な政治家の戦いは熱く、ヒートアップするんですよね。ただ、まだその論戦も途中では、何と書いていいのやら。とりあえず、北条ならびに毛利と協力関係を取り付けるつもりの武蔵に対し、武蔵の勢力が受け入れるに足るか見極めようとする北条と、欧州覇王の威光を後押しに武蔵をも呑み込まんとする毛利と、という構図でしょうか。そこに羽柴も加わると……主導権はどこに転がり込むのでしょうね。

真顔でいちゃつくウキーと成実さんいいすなあ。

黒竹さんはアドリブ弱い系おねーさんですか。ゲロを吐くおねーさんはかわいい……わけではないですが、黒竹さんはかわいい。というか、字名が“一挙両得(ハイリスク・ハイリターン)”ってどういうことですかー。軍師の仕事って、戦術面で味方の損失を抑えつつより大きな戦果をあげる作戦の立案にあると思うんですけど、その損失のリソースまで戦果をあげる方向に極振りってことですか? その上で損失も戦果に繋げて両得ってことですか? わかりません。とりあえずアグレッシブな軍師としてイメージしておきます。

片倉君はワンシーンだけでもインパクトがありすぎるから油断がならない。

メアリーの幸せムードがかわいくてですね。点蔵としては皆の前で恥ずかしい台詞を言うことになる羞恥プレイものでもあるんだけど、でも自分の言葉ひとつであれほど幸せいっぱいな表情をしてくれるなら、見返りは十分すぎるというものですよ。そうして同人誌のネタが増えていくと。メアリーもハッピー、点蔵もハッピー、ナルゼもその他の梅組皆もハッピー。みんな幸せ。素晴らしいですねえ。

筧に望月と滝川さんの交渉はよかったですね。筧が交渉ごとに関してほとんど素人であったがゆえにその狙いと主張がものすごくわかりやすくて。滝川さんも彼に合わせてわかりやすく言い分を述べてて。それでいながら筧も気付くべき点はしっかり気付けるように、実践の最中でぎこちないながら成長していることも窺えて。政治家たちがガチで主張をぶつけ合う論戦もいいですが、こういうシンプルなのもいいもので。

戦国時代当時の情報伝達の遅さについては、その通りだよなあというところ。確報を得られるまで待とうと慎重に構えてたら機を逸してしまった、なんて話もあるわけで。そんなだからこそ「拙速は巧遅に勝る」という言葉が説得力を増すんでしょうね。

佐々×ふわあ来たー! 酒が入ったあと冷静になっての事故とはいえ、互いを意識してるあの感じ、いいですなあ。もうちょっと、もう一押しあればというところに思えますが、それはまた次回お楽しみにというところでしょうか。それにしてもいいものを見せていただきました。

氏の描くハーレム的な人間関係って、このシリーズで初めて見たと思うのですが、トーリとホライゾン、浅間、ネイト、喜美(は入れていいのかな?)の関係が深まる方向で変化していくのを見ていると、なるほどなあと思わされるものがありますね。氏のキャラクターって、基本的にどのキャラを取っても対になるキャラが存在しているんですよね。二人揃って初めてそのキャラの話が動き出すというか、何をするにも二人セットで関わることになるというか。なのでそこにさらに二人三人とねじ込むスペースなんてないように見えるのです。けどこのトーリ周りになると、その対応関係がトーリ一人に対して三、四人のヒロインたちで成り立っていってるんですよね。それがどういう仕組みかというと、一人のヒロインがトーリのすべてとは対応せず、部分ごとの対応を見せてるんですよね。数的には不均衡にも見えますが、そうなる程度にはトーリが捉えどころなく大きな存在なのかなあと考えてみんとす。

あと、肉を噛まずに飲み込むのは消化に悪いですよーとか真顔で思ったり。

大久保と正純の掛け合いも面白いなあ。先日の臨時生徒総会のように先輩にも噛みついていくことを辞さない優等生肌の後輩政治家と、そんな彼女を軽くいなしてこきつかう現役政治家筆頭と、という関係。ギャーギャー言いつついい補佐関係になってますよね。

ノリキと氏直もちょっとずつ外堀が埋まってきてて。今から楽しみでなりませんよ。というか、今からすでにちょっとノリキの話題が出ただけで恋する乙女的な反応を見せてくれる氏直さんいいですなあ。

エクシヴと輝元のカプはやっぱりいいなあ。個人的には今のところシリーズベストカプですわ。エクシヴが言う、突っ張り系な輝元の可愛さ。確かに確かに。あれはぜひ何度でも見たくなるほど魅力的ですわ。そんな可愛い表情引き出すためなら過激なツッコミもなんのそのですわ。輝元自身もストレートすぎるエクシヴの愛情表現の言葉にツッコミいれてるけど満更でもなく受け止めてるのがわかりやすくなってきてるように思いますし。本当に素晴らしいカップルですよ。

そんな感じで6巻中に続く流れで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:37| Comment(2) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
輝元とエクシヴの同人誌が増えてほしい
Posted by 名無し at 2015年06月28日 10:54
コメント気付くの遅れました……。

あれ、少ないんですか? 境ホラの同人は見てないんでよくわかりませんが、氏の描くカプとしては割と王道だと思うんですけどね。武蔵勢に比べるとどうしても出番が少ないのは否めませんが。それでも、これ以降、ドラマチックな見せ場があれば、あるいは増えるかも? あるいはアニメ3期……。
Posted by 青山尚之 at 2015年06月30日 16:05
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