2014年06月15日

バーガント反英雄譚(1)騎士の国の最弱英雄

騎士の国の最弱英雄  バーガント反英雄譚1 (富士見ファンタジア文庫) -
騎士の国の最弱英雄 バーガント反英雄譚1 (富士見ファンタジア文庫) -

これは……姉妹が何人いるんです? 少なくとも10人はいるんですよね。多すぎるわっ。しかもその姉妹たちは全員、なにがしかの抜きん出た異能を有する異才たちのようで。そんな姉妹たちに囲まれて主人公だけは落ちこぼれているようで。けれど姉妹たちは皆、主人公シュンのことが大好きなようで。シュンの日々の様子はというと、学園では非凡さからそれなりの地位を占める姉妹からかなーり露骨に便宜を図られ、家に帰っては色んな意味の愛の籠った姉妹から何かにつけて構われてという、これでもかとばかりの世話焼きフルコースですよ。家族で一人だけ落ちこぼれというのは劣等感を強く惹起されそうなものだけど、ここまで下にも置かぬ勢いで甘やかされ尽くされてるのを見てると、これはそのうち人間ダメになりますわなあ。さすがに妹の威光にすがるのは格好が悪いよなあと思ったりもしますが、けど劣等感抱きながらその相手から体を密着させられながら甲斐甲斐しく世話を焼いてもらえるのって、イラストもあいまってなんとも言えない快感がありますよね。あ〜脳がとろけてく〜。

とか、まあ、この物語のシュンはそんな変態ではないわけですが。むしろ、落ちこぼれていようが姉の力にはなりたいと思っているし、妹を守れる立派な兄になりたいという思いも捨てることなく、現状を不甲斐なく思ってもいる。そんなシュンだからこそ、姉妹たちも放っておけなく思うのでしょうね。けど、ラストでの自嘲ぎみな呟きにもあったように、シュンの《凱旋門兜》の発動条件がそういうことであるならば、人前ではあんまり気にしてない素振りをしてますが、かなり忸怩たる思いがあるのでしょうね。何年も前から抱くその思いが、時とともに立派に花開いてくれることを期待したいですね。

あと、姉妹たちだけで十分すぎる感のあるヒロインですが、何気に混じってる王女さまですが、ソフィーへの張り合い様を見てるとヒロインとしての成長がなかなか期待できそうで。31ページの挿絵のブイのごとく、時折ぐっと拳を握りながら見守っていきたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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