
ムシウタbug 3rd. 夢狙う花園 (角川スニーカー文庫) -
他人に対しても我が道を押し通す亜梨子のお嬢様ぶりは相変わらずで。他人の家に無断で入り込む理屈は思わず膝を打ちそうになりましたが、その場にいない大助のツッコミで我に帰りました。危なかった……。
けどこの周囲(主に大助)を自分のペースに巻き込む影響力は彼女の一貫した持ち味だと思うのですよね。それは、こちらも相変わらずの、花城摩理絡みになると途端に脆さを呈しだす点においても。周囲を巻き込む気質であるがゆえに、亜梨子だけでなく周りにいる人も、多かれ少なかれペースを崩しているように見える。
ただまあなんにせよそれはさておき、花城摩理という今は亡き友人の真実に近づく最も効果的な手段がはっきりしましたね。彼女の人格がこの世から消えていないなら、直接聞いてしまえばいい、のだけど、どうもあまりいい状態ではないようで? 楽観視はできないようですが、前進の道が見えてきたのでさらなる進展に期待です。
え? 恵那さんなにげに大助狙いですか? ほうほう、このおちゃらけた子に目をつけられるとは、早速いい感じに遊ばれてますし。これはなかなか楽しみな関係になりそうですよな。