2014年06月10日

オーバーロード(2)漆黒の戦士

オーバーロード2 漆黒の戦士 -
オーバーロード2 漆黒の戦士 -

アインズの見せ場って、やっぱりヒールになるんだなあ。別段、悪事を為そうと日々計画を練っている訳でもなく、むしろ配下にツッコミいれられる程度には考えの到らない行動も多いのだけど、いざ見せ場の戦いになってみると、悪役そのものなんですよね。それでいて圧倒的。最初は手加減してみせて、これなら勝てるかもしれないと希望を持たせたところで真の実力を明かす。これもう完璧、ちょっと腕に自信のある人間で遊ぶ悪の大王の図じゃないですか。バトルが始まる前まではそんな構図じゃなかったはずなんですよ。むしろ、何事か企む相手に対して仲間の仇を取りに向かう形で、大義はアインズ側にあったはずなのに。それが邪魔者は排除も辞さなかったりあんなばっちりヒールな戦い方になっちゃうんだから、すっかり体が覚え込んじゃった様式なんだろうか。いやしかし、この圧倒的な実力差を見せつけ相手の心をへし折り勝負をつけるこのスタイル、俺TUEEEの快感はヒールプレイにありということでしょうか。面白かったですね


さてその悪な戦い方ですが、ナーベラルもアインズ同様してはいたのですが、少し違いがあったというか。アインズの場合は希望を抱かせた後で絶望に突き落とし、そのまま一息に命を奪うという、実に美しい戦い方だったと思うのですね。でもナーベラルの方はというと、どうもそこまでの見事さがない。本来の実力を見せればなんてことない相手という態度が当初から透けて見えてましたし、相手を見下す台詞にも品がなく思えたんですよね。この辺、二人の格の違いでもありましょうか。まあナーベラルも、一章の扉絵とかはかわいかったんですけどね。

それはともかく、冒険者に扮して任務に向かう道すがら、和気藹々と夢を語り合うギルドのメンバーたちのやりとりにかつての最良の時間を思い出して感傷に浸るアインズの姿がありましたが、あの悲しみをまとった雰囲気はやっぱりいいなあと。とはいえこちらの世界でもちょっとずつ活躍の場を広げつつあり。だんだんと郷愁を漂わせる余裕も無くなってくるのでしょうか? ラストで早速想定外の事態が発生してますし、どうなることかというところ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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