2014年06月09日

彩雲国物語 朱にまじわれば紅

彩雲国物語 朱にまじわれば紅 (角川ビーンズ文庫) -
彩雲国物語 朱にまじわれば紅 (角川ビーンズ文庫) -

黎深叔父のイメージが音を立てて崩れていく……。宮廷での姿は、話し掛けるのも躊躇われるくらいに気難しく、仕事には妥協を許さぬ徹頭徹尾な官吏というものだったはずなんだけど。いやまあ、官吏になったばかりの秀麗に名無しのおじさんとしてお近づきになってたりと、もともとこんな舞台裏の姿を予想する余地は十分にありましたが、それでも実際目の当たりにしたくはなかったかなあと。一度こんな姿を見せられたら、インパクト強すぎてもうそういう印象が拭い去れなくなってしまいますわ。厳格で頼りになる叔父のままでいてほしかったというか、残念な姿は別枠で描いててほしかったというか。まあそのための短編集なんでしょうけど。けれどなにより、そんな黎深叔父の姿に何度も笑ってしまったのが悔しい。やっぱりギャップって効果的ね。

あと、回想の形でちょくちょく出てきた秀麗母がすごく面白そうな人で、もっと彼女のエピソードを知りたいなあと。あの邵可が愛し、黎深すらもすっかりペースに巻き込まれていた人物のようですからね。端々からいい性格なのが伝わってきて気になる気になる。

それから、主上の待ちの姿勢は切ないですなあ。その道では先達とも言える珠翠との会話がまたいい感じでありました。

それと、地味に霄太師周りでも気になる情報がいくつか出てきましたね。茶太保の件といい、本筋は秀麗や主上ら現役世代の話のはずなのだけど、それに劣らず気になる展開を見せてくれるから目が離せませんね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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