2014年05月12日

カンピオーネ!(12)かりそめの聖夜

翠蓮さん再登場ですよ。やりました。というか、武の魔王として恐るべき力を見せつけてくれた翠蓮さん、護堂に対してはすっかり世話好きのお姉さんな振る舞いじゃないですか。手ずから料理を振る舞って、興が乗ったら朗々と詩歌を吟じてみたり、まるで夢のようなひとときでございましたわ。あれこそ桃源郷か。一方で鷹化に対しては相変わらず洒落にならんくらいのしごきようで、よく生きてられるものだと感心してしまいますが、だからこそあの翠蓮さんに弟子として認められてるんですよね。それどころか手の抜きどころまでしっかり把握できてたりとか、あいつはまったく大物ですよ。翠蓮さんの方でも見込みありとしているだけに可愛がってるところもあり。かいまみえる師からの愛、いいものですねえ。まあ、それがいつものしごきなのですが、ここの師弟に関してはそれがいいというところでもあり。鷹化はもっと報われてもいいような気もしますが、少なくとも師父からはまだまだでしょうね。

この巻の話としては、まず最初に戸惑わされましたね。神殺しを果たしたばかりでカンピオーネとしてはまだ初々しさの残っていた前回の話から、第一章の「草薙護堂は神殺しである……?」と来ましたから。実はこれ前の巻の続きだったりするんじゃないかとも思ってしまうような護堂とヒロインたちの関係で始まったのですからね。ハーレムが出来上がっちゃってる感じの関係に慣れてきていたところにこれはこれで新鮮でしたが、何があったのか気になって仕方なくもありました。とはいえ、最初をすっ飛ばして途中の場面から書きだして「おっ」と思わされる展開は、思えばシリーズ1巻がまさにそれでしたよね。そんなことを懐かしく思いながら読み進めていたのですが、やはり護堂さんは護堂さんだったというか。関係性を一部リセットされたような形になっても女たらしぶりは相変わらずであったという。そんなに仲がよくない状態に引き戻されてたのに、数少ない接点からすぐにいい雰囲気になってっちゃうあの感じ。ああ、こいつらやり直してもハーレムになるんだなと改めて繋がりの強さを確認できたように思います。そして前の通りな気安い関係に戻っていく中で、キーになったのは今回もエリカなんですよね。エリカとの関係性が戻っていくのと同時に、出口の見えない状態からの活路が一気に開けていく。この辺、やっぱりエリカはハーレムの主宰者としての存在感を発揮してくれますね。嬉しいことです。

クリスマスパーティーの、ヒロインほぼ全員集合感もまたよかったですね。護堂がカンピオーネになったのが春休みのことだから、一年足らずであれだけの人たちと濃い付き合いができているというのは、ふりかえれば確かに遠くへ来たような気にもさせられます。ただ、その一方で、一年足らずでこれなのは、あの祖父という「悪い見本」があっても驚異的な才能の開花ぶりではないかと。でもその一朗氏の女性つながりはさらに輪をかけてワールドワイド過ぎて、今の護堂をしてもまだ格下と思わされるのがすげえところではありますが。というか、護堂本人としても、ここぞという時は躊躇しないけれど、そうでないときはまだヒロインたちと付き合ってるという認識を無意識レベルで避けてるのがまたなんというか。割と本気でハーレムメンバーたちは友達とか仲間とかいうくくりで捉えてる感があって、こいつぁ確かに曲者ですわと思ったり。

そしてラストで次の巻に含みを持たせた終わり方。前々から意味深に話だけ聞かされてた「最後の王」関連でそろそろ動きが出てくるのでしょうか? 期待ですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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