2014年02月01日

エスケヱプ・スピヰド(3)

エスケヱプ・スピヰド 参 (電撃文庫) [文庫] / 九岡望 (著); 吟 (イラスト); ア...
エスケヱプ・スピヰド 参 (電撃文庫) [文庫] / 九岡望 (著); 吟 (イラスト); アスキー・メディアワークス (刊)

今回は、すっきりした構成からのクライマックスバトル突入展開を崩してきましたね。3巻目で変化を持たせてくるというのは、読み手としてもこれからの演出にさらなる期待を膨らませれるところ。

というわかった風な口を利くのはその辺りにして。そんなこんなで今回の話は、前回から引き続いての謎の《甲虫》の集団との抗争。敵も主力が出てきて段々とその力の程が窺えて来ましたね。前回は、割と下っ端の方との接触にとどまっていたので《鬼虫》の紛い物程度の認識でしかなかったのですが、どうやら九曜や剣菱や巴が全力全開で相対することを余儀なくされるほどの恐るべき力を築き上げていたようで。巴がその技術の粋を凝らした《鬼虫》に伍す兵器など作れるものかよという気持ちの余裕もあったのですが、それも吹き飛ばされてしまいましたわ。強いのはあくまでも一部の機体だけなのかもしれませんが、この黒塚部隊、侮れませんなあ。九曜たちにしたところでハンデを背負っていたわけではありましたが。20年の間の技術の進歩がなせる業なのでしょうか。なまじ《鬼虫》という存在が圧倒的な強さを持つだけに、最強の《鬼虫》であった竜胆亡き後にどんな敵が想定されうるのかとも思っていましたが、さらなるパワーアップを要求されるこの状況、「その先」の物語は、九曜と叶葉の生き方の物語だけでなく、バトルにおいてもまだまだ楽しませてくれそうですよ。

そして鴇子さま改め鴇子さま(仮)となった鴇子さま(仮)。彼女が抱えていた一番の心の問題は前の巻にて決着がついたのですが、そうなるとまた一層かわいらしさが増してるというか。初めての友人は彼女にとって特別な存在ではあるのだけど、叶葉には他にも友人がいるために彼女以外にも心を開く相手はいて。その様子を見てふてくされる姿が、気難しいけど寂しがりな感じでよかったんですよね。なぜか猫化妄想が膨らみますな。そうなると、あの件以来遠慮がなくなってきたらしい菊丸はなんだ。あんちゃんポジか……。というのはともかく、鴇子さま(仮)はまだ彼女を起点に話を膨らませる余地が十分あるだけに、引き続き注目していきたい人ではありますね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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