2014年01月18日

入れ代わりのその果てに(2)

入れ代わりのその果てに〈2〉 (レジーナブックス) [単行本] / ゆなり (著); りす (...
入れ代わりのその果てに〈2〉 (レジーナブックス) [単行本] / ゆなり (著); りす (イラスト); アルファポリス (刊)

主人公の周りに現れる人たちはどうしてこうも考えなしなのかと呆れてしまうほどに視野の狭い人たちばかりが登場してくるのだけど、むしろこれは主人公の視野が広いがゆえに周りの人たちの考えの至らなさに目くじらを立てずにはいられないのではないかと思ったり。目の前のことが全てで、それを乗り越えた先に起こる問題はその時になってから考えればいいという思考は、勢い任せに突っ切る者達にありがちなものでしょう。それは決して悪いことではなく、目の前のことに集中することで物事が好転していくことも確かにあるのです。しかし、陰ではそのしわ寄せを受けて苦しむことになる人が出てくる可能性もあるわけで。後からそんなつもりはなかったと言っても、被害を被った人にとっては到底納得できるものではありません。その可能性までちゃんと考えたのかと、どう責任を取るつもりなのかと、そう問い詰める主人公の姿は、大人ですよねえ。つまるところ、人が何かをしようとするとき、その所属する社会に何らかの影響を与えずにはいられないのでしょう。自分一人の中だけで抱える問題だからと思っていても、人は社会と繋がっている、そんなことを思わされましたね。ただ、そうして責任について考えだしていくと、色々しがらみに囚われていって大変そうでもありますが。この主人公も、召喚されたこの世界で過ごす時間が伸びていけばいくほど、去りがたい気持ちが少しずつ膨らんできてるみたいなんですよね。それも、どうも置いていく者たちに対する愛着というより放り出していくことどもに対するしがらみによって。まだ帰る方法は突き止められていませんが、いざ判明したときにどんな選択をすることになるのか、気になるところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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