2014年01月07日

蔦王〔外伝〕瑠璃とお菓子

蔦王―外伝 瑠璃とお菓子 (レジーナブックス) [単行本] / くる ひなた (著); 仁藤 ...
蔦王―外伝 瑠璃とお菓子 (レジーナブックス) [単行本] / くる ひなた (著); 仁藤 あかね (イラスト); アルファポリス (刊)

Web版既読。そっちの方の感想も書いたつもりでしたが、どうやらtwitterで一言つぶやいただけだったようですね。タイトルでは「外伝」と銘打たれていますが、ここから読んでも問題なく楽しめます。自分がまさにその口で、当時小説家になろうで何かのランキングに上がっていた連載中のこの作品が目についていきなりここから読み始めたんですよね。時系列的には『蔦王』の直後くらいからでしょうか。とはいえそんなに変わった設定や思わせぶりな書き方があるわけでもないので、すんなり物語に入り込めます。話としてはほとんど視点を変えた続編のようであり、結婚しても変わらない菫のマイペースぶりが面白いんですよ。この話ではメインヒロインじゃないはずなのにね。異世界人であるためかこの世界の型にはまらない人で、侍女としてもろに型にはまった感じのおとなしさを見せる本来のメインヒロイン、ルリを存在感で脇に押し退ける勢いですよ。ルリさん、もっと自己主張、自己主張するべきですよー。初めて読んだ時は菫の方をメインヒロインにするべきなんじゃないかと思ったくらいですが、でも彼女の物語の一番の見どころは『蔦王』本編にてすでに描かれてるんですよね。なので、これは『蔦王』本編にて伴侶を得たヴィオラントに続いてクロヴィスが恋をするお話。この作品から読むとそう言われても特に何とも思わないのですが、『蔦王』を読んでいると、あの仕事一筋っぽかったクロヴィスにもついに……と母后陛下のような喜びを感じてしまうのですよね。二人の関係としてはクロヴィスの方が押せ押せで、ルリとしては宰相閣下のお相手なんて自分では釣り合わないと思いながらも敬意も好意も持てる人であり、嫌かと問われて頷くことは決してできない人とは思っているようで。この辺、ルリさんは結構奥ゆかしい人ですよね。一方で、菫のような純真さも持っている人ではあり、クロヴィスに対する敬意には時に本人もたじたじになってるのが面白いんですよ。鬼の宰相とまで言われたあのクロヴィスを優しい人だなんてきらきらした目で見れるんですから。クロヴィスもこんな子と出会ってしまったら、敵わないでしょうね。まあ押せ押せでいて肝心なところに踏み入る段になると若干ヘタレたところが目につくのも、初めての本気の恋に手探り状態なクロヴィスの微笑ましいところではありますか。二人でいるときのやわらかな雰囲気がいいんですよね。甘々でありながらもイチャイチャとは違うというか、穏やかな心地の良さ。いいものです。二人の関係は非常に順風満帆なところであり、もう一冊続けれるような余地があるっけというか、実はこの先の展開をほとんど覚えていなかったりするのですが、ともあれあともう少し、この空気を楽しみたいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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