2014年01月02日

理想のヒモ生活(2)

理想のヒモ生活 2 (ヒーロー文庫) [文庫] / 渡辺 恒彦 (著); 文倉 十 (イラスト...
理想のヒモ生活 2 (ヒーロー文庫) [文庫] / 渡辺 恒彦 (著); 文倉 十 (イラスト); 主婦の友社 (刊)

なにやら一気に時間が流れていきましたね。1巻では1,2か月程度しか経ってなかったように思いますが、この巻ではうってかわって1年近くの時間が流れていったわけで。その間、オクタビアさんの魔法講座や技術チートネタなど、あれこれ脇道に逸れることもできたはずですが、それらを横目に第一子誕生までの話を描いていった形になるわけですね。設定上、いろいろ話を展開できそうな余地はあるだけに、一つの事柄に話が集中するのはやや物足りなくもありますが、その他のことは次回以降に期待ということで。それに、子供ができること一つをとっても、そこは王族。権利関係や宮廷事情が絡んでくるんですよね。しかも、この世界の王族はそれぞれ固有の血族魔法の直系伝承者たちともなるわけですから、なおさら揉め事の火種になりかねない問題でもあるわけで。善治郎に側室をと画策する動きは、それだけ軽々しく済ませられるものでもなかったんですよね。まあ頭を悩まされるような出来事がいくつか持ち上がってきても、なんだかんだで結局、善治郎とアウラの望みに限りなく近い形で決着がついたのでよかったよかったというところでしたね。そしてその決着がついた形の約定で、子や孫の代のことまで考慮した条文を盛り込むアウラに、自分一人よければそれでいいとは済まされない王家の家長としての思考が垣間見えたように思えましたね。何気ない部分ですが、あれはなかなか胸を打たれるものがありました。

とかなんとか書いてきましたが、今のところのこのシリーズの一番の楽しみどころは、献身的な善治郎の態度にだんだん絆されてくアウラを眺めてニヤニヤすることにあると思うのですよね。1巻時点でそんな気持ちはすでに芽生えてましたが、一途で純情な善治郎の言動に接しているうちにそんな善治郎を他の女に譲りたくないとの独占欲が育ってきてるのが見て取れていいものですよ。アウラという人は、生まれながらの王族であるためか、新婚ムードの熱い関係を過ごしながらも心の片隅では常に女王としての客観視点の冷静な己を持っているように思えるところがあるのですが、だんだんとそのガードも下がってきてるのが窺えるというか、いやもう楽しい楽しい。まあ確かに、善治郎って、押しに弱いというか、ちょっとアウラがからかうと可愛いところを見せる人ではありますし。特に、口ごもりながら愛を囁くところとか。二人きりで、そういう雰囲気になる場面を重ねれば重ねるほど、こちらとしても、他の女性とそんなやりとりをしてるところは見たくないなあという気持ちが湧きあがってくるところではあり。宮廷では、尻に敷かれてるだの妻にうつつを抜かしてるだの言われてるようですが、どうしてどうして善治郎、すごく幸せそうですよ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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