2013年10月17日

イミテーション・プリンセス

イミテーション・プリンセス (レジーナブックス) [単行本] / 天都 しずる (著); アオ...
イミテーション・プリンセス (レジーナブックス) [単行本] / 天都 しずる (著); アオイ 冬子 (イラスト); アルファポリス (刊)

これはいい男女の友情でしたね。幼馴染みの文通相手である現皇帝陛下から代役の皇妃として後宮に入ってくれるように頼まれるという展開は、これまで読んできた同じような話では全部その後二人が恋仲になっていく流れのものだったので、どちらも恋愛感情と呼べる気持ちは抱かずどこまでも友誼の情から互いを支え合っていくことになるというのは非常に新鮮な展開でした。

恋情はない二人の関係はというと、かたや皇帝陛下でかたや箱入り令嬢という身分ではありますが、クライヴとリディアは互いに対等に接することができる無二の友人といった雰囲気で。互いを大切に思い合う心は恋愛に劣るものではない親愛の情というものを知らしめてくれるんですよね。そして二つの差はそれほど大きなものではなくて。事実クライヴにまっすぐな恋慕の情を抱き自分に振り向かせようとする、ライバル役には清々しいくらいの人もいましたが、一生懸命に偽りの皇妃を演じるリディアの前にはそんな彼女ですらも霞んでしまいがちになっていて。友愛というのもいいものだなあと思わされたり。

代役としての振る舞いかたも、侍女のクロエ譲りのやられたらやり返すとばかりのSっぷりもよかったですが、クライヴのために代役の役目を立派に果たそうとするうちにほとんど皆から認められていくのも、ぎくしゃくした感情のもつれが残るよりも随分と読後感が爽やかでよかったですね。

気になる点というと、いくら嫁ぎ先に溶け込もうとする努力を見せてたって本国の知識なしでボロが出ないものなのかなとかもありましたが、そういうことを脇に置いてしまえるいいお話ではありましたね。2巻もあるようなのでそちらも楽しみにしたいです。(でもやっぱりこれまでの読書経験から二人が恋仲になってしまうんじゃないかという予感が抜けなくて不安もあったり)
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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