2013年08月28日

銀の竜騎士団 黒の皇子とウサギの誘惑

銀の竜騎士団 黒の皇子とウサギの誘惑 (角川ビーンズ文庫) [文庫] / 九月 文 (著);...
銀の竜騎士団  黒の皇子とウサギの誘惑 (角川ビーンズ文庫) [文庫] / 九月 文 (著); 明咲 トウル (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)

アズィール帝国の第一皇子がやってきて、どうなることやらという幕引きだった前回だったのですが、なんでいきなりスメラギの母親に挨拶しに行く展開になってるんですか……。まあサアラさん可愛らしい人だったので大変結構だったのですが。あの人生諦めた感じの儚さとか、アズィール皇帝を前にして怯えを見せるところとか、あれやあ確かに愛玩したくなる人ですわ。それを本人が望んでいるかどうかは別にしても。

そんな白桜さんの一番の気がかりはスメラギのようでしたが、それで心がささくれ立たせるアルシェイドもいい感じですな。息子である自分を一番に愛してくれていると思っていた母が、実は自分以上に気にかけている人がいるかもしれないということですからね。白桜さんからしてみたら順番のつけれるものではないのでしょうが、皇子であるがゆえに心から愛してくれるもののほとんどないアルシェイドにとっては大事なことなのでしょうか。子供っぽい思いではありますが、これがまたローレンシア情勢に跳ね返ってきたりもするんだろうかというところで。気になるところではあります。

それはともかく、ルーシェってやっぱりというか、ルーシェとしての方が素なんですね。シエラはあくまで王女として人前に出る時用モードというか。今のところ両者の使い分けがはっきりしてるように見えるのは、シエラとして人前に出る機会がこれまでほとんどなかったからでしょうか。とはいえ、ルーの問題はひとまず片付いたとはいえ、そちらを優先していたために世継ぎの王女としての知識や経験が圧倒的に不足しているのも確かなわけで。だからって、こういう学習は実践が一番とばかりにアルシェイドとの話し合いの場に放り込むシリスは鬼かとも思いましたが。スメラギに助けられてという点を考えると及第点とは言い難いのかもしれませんが、それでも大国アズィールの皇子と話し合う機会というのはシエラにとってもいい経験になってそうですね。今巻から『王女のたまご編』ということで、シエラのなりたい女王像がちょっとずつ見えてくるのかなと期待していきたいですね。

そういえば、シリスってどうも底知れない人ですよね。シエラのことを妹のように大切に思っている風でありながら、たまにそれでは説明のつかないような執着のようなものの片鱗ものぞかせる。普段は飄々とした人だけど、そうであるがゆえにつかみどころのない人ですよね。

巻頭の人物紹介からカイトが解雇されてしまいましたね。ルーシェ=シエラの事実を知ってしまった面白……じゃなくて隠れた苦労人ではありましたが……。惜しい人を亡くしたものです。……あれ?
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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