2013年07月06日

花嫁の選択 悠久の大河は紅涙を呑む

花嫁の選択 悠久の大河は紅涙を呑む (花嫁の選択シリーズ) (コバルト文庫) [文庫] / 小...
花嫁の選択 悠久の大河は紅涙を呑む (花嫁の選択シリーズ) (コバルト文庫) [文庫] / 小田 菜摘 (著); 池上 紗京 (イラスト); 集英社 (刊)

ラストですべて言い尽くされてる感じ。アスライの変化は、外から見た立場の上でもここまでさまざまな変転を続けてきましたが、最大のものは内面にあったのですね。後継者問題などで半ば周囲に流されながらだった立場の移り変わりと違い、心情的な変遷は一つの原因に端を発するだけに傍から見て理解しやすいものではあります。ただ、当人からしてみれば、今回は実際苦悩の色が濃かったように、かなり悩ましいところでしょうね。愛する人に出会って変わると言えば聞こえはいいのですが、アスライの場合は己の行動規範ともなっていた部分に明確な揺らぎが生じてしまっていたわけで。それでも、これまではあまり表に出てきていなかったように思うのですが、後継者問題が片付いていくぶんか肩の力が抜けたせいでしょうか、途端に迷いが見えるようになりました。征服や統治に際して厳格なまでに征服者の論理を適用し、それによって出生の疑惑を押しのけ周囲から認められてきただけに、これはアスライにとって致命的な弱点にも育ちかねないですよ。妹君のティクスも指摘していましたが、このまま弱って潰れてしまうかしなやかに強く持ち直すか、今まさに岐路に立っているのでしょう。アスライの変化が最終的にどこに向かっているのか、そしてイリーナはそれにどこまで関わっていけるのか、たいへんに興味深いところですね……と思ったら、どうもこれでシリーズ完結ということらしいですね。えー。それはないですよ。あれですか、第一部完というやつですか?


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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