2013年05月19日

姫君達の晩餐 吟遊詩人による魚料理

姫君達の晩餐 吟遊詩人による魚料理 (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 山咲黒 (著); 起...
姫君達の晩餐 吟遊詩人による魚料理 (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 山咲黒 (著); 起家一子 (イラスト); エンターブレイン (刊)

変態子爵が現れた! しかし、珀蓮に変態と罵られる役はすでに鳥代で間に合っていた!

という感じで、変態……ではなく馬鹿子爵と変態馬鹿男の二人がそろって珀蓮の血圧急上昇のシリーズ5冊目でございましたよ。しかし、二人揃うと変態馬鹿男もとい鳥代の方が格段にましというか。珀蓮としても鳥代に対してはなかなか素直になれないでいるだけですからね。鳥代としても、他のどんな女性に対しても親切に接することができるくせにただ一人、珀蓮に対してだけはつい憎まれ口を叩いてしまうという、なんともじれじれさせられるカップルですよ。それでも、珀蓮は珀蓮で辛辣な口調になってしまいながらも馬鹿子爵に対するような嫌悪感むき出しの言葉が出てくることはありませんし、鳥代は鳥代で意識しすぎるがゆえに自然に接することができずという感じなので、あといくらかのきっかけがあればというところなんでしょうね。しょっちゅう売り言葉に買い言葉になって口げんかのようになってますけど、お互い気持ちはわかってるし、単に素直になれないだけで相手のいないところではなんであんな態度取っちゃんたんだろと煩悶をしてるのはたいへんニヤニヤできます。なにより最後の、言葉だけ見るといつもの憎まれ口なんだけど想いを伝え合ってるのがしっかりわかるやりとりはたいへいいものでした。ああいうの見せられると、この二人にお似合いなのは、実は素直なやりとりよりもそういう裏に真意のある応酬なのかもと思えてもきたり。その辺りが二人にとってのせいいっぱいの距離感というのもあるのでしょうが。そのうち喧嘩するほど仲がいい関係にもなっていったりするんだろうかと考えるのも楽しかったり。とりあえず、次は珀蓮の実家に帰って父親をとっちめる展開でしょうか。あの人はあの人で家族に対して偏った執着を見せる人なので、どんなことになるのやら。

珀蓮の血圧に影響した人物としては、夜花ちゃんの存在もかかせないでしょうね。珀蓮に対しては常に生意気な態度で、鳥代とのやりとりに次ぐニヤニヤな掛け合いではありましたが、記憶が戻ったことでちょっとした変化が訪れましたね。夜花ちゃんの正体が正体なので、お互い憎み合う関係になってしまっても無理もない……はずだったんですが、夜花ちゃん改め葫ちゃんが皮肉を言って珀蓮が激昂して……って、このやりとりほとんど変わってませんよ! まあ、それまでは子供らしく純真に生意気な態度を取っていたのが、大人としての記憶が戻ったために「やれやれこの子は……」的な見下した調子が加わっていっそう腹立たしい感じに仕上がってきてはいるのですが。というか、童女の姿で臈長けた美女のするような仕草って、背伸びしてる感があって可愛さ倍増ですよね。鳥代たちにしてみればそんなこと言ってる場合ではないのですが。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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