2013年04月29日

ザ・サード(5)惑いの空の凶天使

惑いの空の凶天使(ハーフ・ウイング)―ザ・サード〈5〉 (富士見ファンタジア文庫) [文庫] ...
惑いの空の凶天使(ハーフ・ウイング)―ザ・サード〈5〉 (富士見ファンタジア文庫) [文庫] / 星野 亮 (著); 後藤 なお (イラスト); 富士見書房 (刊)

しずくが、“蒼い殺戮者”が、夢の中で火乃香が。この巻で描かれる空を飛ぶ描写は何かに突き動かされるようで、自分に欠けているものを求めるようで。じりじりと焦がれるようでありながら、それ自体が安らぎでもあるようで、なんだか不思議な気分になります。空を行かねば自分が自分でなくなってしまうような、けれど空に身を委ねると安心感とともにその「自分」とは何かというもっと根源的な問いを突きつけられるようで。主にしずくにとって、空とは安らぎの場であるとともに嘘や妥協が許されない、丸裸の自分というものが求められる場でもあったのでしょうね。焦がれるように欲していたものの一つを手に入れた彼女にとって、空とは今後どのような場所になっていくのでしょうか。なんにせよ、相変わらずいい感じに癒されるシリーズです。

前の巻にて“蒼い殺戮者”に変化が見られてきたと思っていたら、もうその線での話を続けてしまうのか。ちょっと性急な気もしたけど、当時としては短編の連載と並行しながらだったはずなので、それなりにクッションは置かれていたのかな。とはいえ、短編は時系列無視みたいなのでやっぱり長編でもクッションが欲しかった気もしますが。刊行順としては次がその短編1冊目みたいなので、それでクッションを置いた気になることにします。手に入ったらですが。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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