2013年02月14日

そして花嫁は恋を知る 青の大河をのぼる姫

そして花嫁は恋を知る 青の大河をのぼる姫 (コバルト文庫) (そして花嫁は恋を知るシリーズ) ...
そして花嫁は恋を知る 青の大河をのぼる姫 (コバルト文庫) (そして花嫁は恋を知るシリーズ) [文庫] / 小田 菜摘 (著); 椎名 咲月 (イラスト); 集英社 (刊)

またマティアスかと思ったら違った。今回の謀略の仕掛け人は重要な局面でほとんど自分からバラしちゃうマティアスさんのような詰めの甘さはなく、その分あと僅かでも遅れていたら……というところまで追い込まれることになったように思えますね。ただし、厄介なことしてくれるもんだなあという頭の痛さに関してはやはりマティアスさんの方が上のような気が。そういう意味でもやはり残念な人だなあ、マティアスさんは。

それはそれとして、またネプティスかというところですが、地理的に南方大陸北西部に位置する国だったんですねー。『黄土の大地を潤す姫』にて海峡を挟んでカストラバに接すると説明されてておやっと首をひねっていたのですが、なるほどなるほど。しかし、そんな地域の国に300年にもわたって宗主国として影響力を及ぼしているブラーナ帝国の勢威って相当なものですね。

さらにはまたこの姉妹かというわけですが、今回のヒロインは名前だけ登場していた愛らしさ溢れる末の皇女さまできましたか。これまで登場した二人の姉とは違い、母帝からも「あなたなら大丈夫でしょう」というような言葉はかけられず、むしろ心配されながらの出発。出来た姉たちでさえ現地での事件を乗り切るには苦労させられたことを思うと、言動からやはり姉たちよりも幼さを感じさせられるプシュケからは危なっかしさも感じられましたが、自分の到らなさを素直に認められるのは末っ子育ちの利点でしょうか。レトムゥールがカストラバでの事件やその後数年間の流浪生活によって人生経験豊かなヒーローへと変貌を遂げていたのも地味に利いてたように思います。めったに動揺を露わにせず、しっかりとした気配りも見せてくれるので、この人がヒロインのそばにいると安心感が違いましたね。アンナマリアへの想いはもう吹っ切ることができたんでしょうかね?

忘れてはならないのがアーケスメイアとのあれこれですね。恋敵としてはなんというツンデレ……というキャラではありましたが、プシュケと張り合ってあげく喧嘩にまで発展するのを見てると喧嘩するほど仲が良いなんて言葉が浮かんだり。両者ともに幼さの残るキャラなので、嫌味を飛ばしたりひっぱたいたりなんかしててもなんだか微笑ましいというか。最終的にはレトムゥールと恋仲になれたことよりもアーケスメイアと仲良くなれてめでたしめでたしな話だったようにも思えたり。ヒロインの方は最初から恋してましたし。タイトル的にどうなのよとも思いましたが、「(理想通りにはいかない)恋(の現実)を知る」話と考えれば一応タイトル通り?

イラストレーターさんによるあとがきページでのイラストもよかったですね。物語から窺えるキャラを思い出してみると、子ども時代の三人がそろうときっとこんなだったろうなーというイメージぴったりで、見てて和みます。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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