2011年09月03日

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 2

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 2 (ガガガ文庫) [文庫] / 深見 真...
ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 2 (ガガガ文庫) [文庫] / 深見 真 (著); 織田non (イラスト); 小学館 (刊) bk1はこちら

ミリタリファンタジーというこの作者さんらしくもそれなんて新ジャンル?なちょっと珍しいファンタジー世界観で繰り広げられる本シリーズ。今回は最終的に戦争までおっぱじまってしまいますが、主人公であるリョウトたちはしっかり特殊部隊らしい作戦行動を展開してくれてます。潜入作戦中の、和んではいてもどこかピンと張り詰めた空気はミリタリならではの雰囲気でしょうか。カタンで遊んでるシーンにはちょっとニヤリとさせられたりも。

それはさておき、他のファンタジー作品と比べた時のこの作品らしい特殊部隊員っぽさが一番よく出てたと思ったのはコルテスとリョウトの戦いでしょうか。因縁深い旧敵であり、格上の強敵である相手との闘いでありながらもリョウトにはコルテスと武技を競おうなんて考えは見られない。真っ向勝負で万夫不当の傭兵・銀腕のコルテスを負かそうとは微塵も考えない。リョウトの狙いは勝つことではなく殺すこと。必死で攻撃を凌ぎボロボロになりながらも一瞬の隙を探し、そうして見つからないならば作り出してでも仕留めにかかる。この一瞬の生死の交錯にこそミリタリファンタジーらしい戦闘スタイルを感じるのですよ。

そして忘れちゃいけないのが王女様。当初は囚われの王女様であり、救い出された後も革命軍の象徴として祭り上げられたりと、周囲からいいように利用されてるだけの哀れな王女様なのかなと思ったけれどもそんなことはなかった。登場直後のコンスタンシアらの頼みに対する態度は年齢の割に物分かりがよすぎるようにも思えましたが、その後のセリフを見てるとそれは諦観混じりの態度では決してなかったのだ。この王女様は憐憫の目を向けるようなそんなか弱い王女様などでは決してない。自分の立場を理解し、その言動が人々に与える影響までしっかり心得た上でそう振る舞えるのだ。臣民に犠牲を強いるとわかった上で平然と指示を出せる非情さ・冷酷さを備えているのだ。それもただの九歳にして。これは確かに末恐ろしいわ。既にして名君にも暴君にもなれる資質があるじゃないですか。政治的・軍事的素質については未知数なところもありますが、なんとも将来が楽しみなことで。

そういえば、メイトリア帝国に対するヴォルコフ大公国の特殊部隊の方は今回ほとんど出番なしだったわけですが、二大国の特殊部隊が任務でカチ合わせな展開はまだかなーと期待を寄せていたり。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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