![ガジェット 5.生命新約 THE COLORFUL FUTURE (角川スニーカー文庫) [文庫] / 九重 一木 (著); 植田 亮 (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊) ガジェット 5.生命新約 THE COLORFUL FUTURE (角川スニーカー文庫) [文庫] / 九重 一木 (著); 植田 亮 (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51FpPGJY9RL._SL160_.jpg)
4巻まではすごくよかったんだけどなー。最終巻でガクッと勢いが落ちてしまったように感じられていまいちでした。神様と真っ向勝負だと思ってたらそんなことなかったというか、翔たちがついにラスボスと正面から全力でぶつかることなく逃げ切り勝ちを収めてしまったというか。不完全燃焼感が残る決着のつき方でした。新約でなんとか円く収まったように見せてるけど、“端末”のバランスは結局崩れたままなのであって、衝動の赴くまま好き勝手暴れ出す奴が現れたらどうするんだろう。消滅してしまった4体にしても、今から思うとなんで彼らだけ……という気もしたり。それに、結果的にハーレムエンドを迎えた翔だけども、どう考えても本人が決断しなかったがゆえの優柔不断型のハーレムなのが気に入らないなぁ。結局この翔という男は、何一つ自ら決断しないまま成り行きだけで終局を迎えてしまった感じなんですよね。どこまでも成長しない主人公。アグシーダが人間に絶望したのもなんかわかる気がしてしまった。