2011年06月05日

星刻の竜騎士 U

星刻の竜騎士 U (MF文庫J) [文庫] / 瑞智 士記 (著); 〆鯖 コハダ (イラスト...
星刻の竜騎士 U (MF文庫J) [文庫] / 瑞智 士記 (著); 〆鯖 コハダ (イラスト); メディアファクトリー (刊) bk1はこちら

シリーズ第2巻。アッシュやエーコたちの活躍により死廃竜は撃退され、平穏を取り戻した学院都市アンサリヴァン。それからまもなく、その地を王女シルヴィアの長姉・ヴェロニカが慰問のため訪れる。幼い頃からの厳しい指導の記憶がよみがえり震え上がるシルヴィア。だが、ヴェロニカは到着早々問答無用にシルヴィアのふがいなさを詰り、さらにはそんなざまならと縁談を用意してきて――という感じのお話。

イラストが…。もともと背景がほとんど描かれないことに加えて今回はさらにアップが多用されるようになって、もはや挿絵が情景イメージの補足としての意味をたいしてなさなくなってきた感があるんですが。特にP233なんて、一番いいところでバストアップどころかページの半分以上顔で埋められてる挿絵がばーんとご登場なさって、クライマックスのはずなのに萎えてしまってどうしたものかと。

あと、SKFCのことも、まあファンクラブ設立まではまだ納得できるにしても、あわよくば子胤を…という発想が理解できません。優秀な子供を授かりたいなんて発想は、家の栄達を第一に考えた貴族階級女性の理想像の投影に過ぎないと思うんですよね。自分からにしろ周囲から要求されてにしろ「女」としての生き方を弁えた者にしかありえない発想であり、己の実力で栄達を掴みとろうという考えとは決して相容れない発想のはず。なのに、なんで竜騎士という限られた者たちしかなることのできないエリート候補生の集う学院の生徒からそんな発想のもとに身を投げうてる女の子が100人超も現れてるんだろう。
ついでにいうなら、ジェシカの自尊心の柱ともいえる秘密をあっさり生徒会メンバーにばらしてるレベッカさんはまじ鬼畜。

それはさておき、新登場の武闘派王女様・ヴェロニカさん。当初はとんでもなくおっかない人がやって来たものだとびくびくさせられるとともに、王族として人の上に立つ者としての威厳たっぷりで頼もしい人でもあるみたいだなと思ってました。ところがどっこい、蓋を開けてみればこのお姉様、実に怠け者でありましたよ。竜飼い人となれたシルヴィアの素質に期待してるのかもしれませんけど、仮にもあなた王位継承権第一位の嫡子でしょうよ。それなのに軍事以外興味ないからシルヴィアを鍛えて担ぎ上げてやろうってそれはあまりにも調子がよすぎやしませんかね。敵が多いのはちょっとしたマイナス材料でしょうけど、彼女の継承に反対する人なんてほとんどいないでしょうに。要らないところで継承争いの種を蒔く人ですね。ぶっちゃけシルヴィアだって覚悟決めたと思ったらすぐに弱気になったりする辺りそこまで資質があるようには見えなかったりするわけですが。まあそんなお姉様の願望は今後どうなることやら。

そして、この巻でもやはり並みいるヒロインの中ではシルヴィアが独走状態。この点についてはますます期待がもてそうですね。ただ、先行きはかなり不透明。両者を結び付けるきっかけとなりうる記憶はあるとはいえ、シルヴィアは相手がアッシュだとは覚えていないし、アッシュはそもそもそのときのこと自体を覚えてないようですからね。前回で既にあと一押しってところまで来てはいたものの、その一押しとなるものがないから進展がなくてもどかしい。まぁいかんせんどれだけシルヴィアの方で準備万端になっててもアッシュの側がつれないのが惜しいですかね。シルヴィアの<星刻>を見て何やら思い出しかけてたあたり全く進展がなかったわけではないので、ちょっとずつ歩み寄ってくれればなーと。

そんなこんなでひっそりと期待していこうかなと思ってたんですが、最近のMF編集のブログでの宣伝ぶりを見てたらなんか萎えてきた。まあMFだし、読みたい気分になれないものを無理に読むこともないか的な。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック