2011年05月29日

とある飛空士への恋歌 3

とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫) [文庫] / 犬村 小六 (著); 森沢 晴行 (イラ...
とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫) [文庫] / 犬村 小六 (著); 森沢 晴行 (イラスト); 小学館 (刊) bk1はこちら

シリーズ第3巻。空の果てを目指して進む一行はついに「聖泉」に辿り着く。快挙に沸く一行だったが、空族の大部隊が襲いかかってきて――という感じのお話。

1巻からこっち、特に山らしい山のない展開が続いていい加減だれてきたかなと思ったところで空戦突入。事前に死亡フラグが立てられまくってたのでどうなることかとヒヤヒヤしましたが、あまり読む前から構えすぎてしまったせいかそれほど衝撃はなく。事前の雰囲気作りはすごく丁寧なんですけど、やや丁寧すぎてそれに見合うインパクトがなかった印象。多数の死者が出た割にはカルエルやアリーと親しかった人はほとんどいなかったわけですし、戦場の恐怖は伝わってきても悲嘆はそれほど伝わってきませんでしたね。そして気になるのは今回ほとんど出番がなかったクレア。彼女が関わってなかったからまだ大したことはないんだろうなって思えてしまったのかも。本番は次なのかなという意識がどうしても…。そういえば、クレアだけでなくなぜかイグナシオまで特別扱いされてたことにきな臭さを感じるんです何かあるんでしょうかね。

とにもかくにも今回飛空科の生徒たちは戦場の悲惨さ・恐ろしさを体感することになったわけです。そしてたった一戦とはいえ、もう既にその立ち居振る舞いで差がついてきてる感がありますね。多少やけっぱちになりながらも死の恐怖に負けることなくその力を発揮できた者とただただ現実から目をそらそうと逃げ回っていた者とに。さすがに恐怖を克服した者はまだいないようですが、これはめちゃくちゃ大きな差だと思うんですよね。前者は戦場で何かをすることができたという明確な経験値があるのに対して後者は得たものが何もない。ただただラッキーで生き延びただけ。前者も全員、本来なら死んでいたところをラッキーで生き延びたようなものだけど、経験値は積めたので次の戦場での生存率は上がるのでしょう。けれど、飛空科の生徒たちの生き残りの大半は後者なので先行きはかなり不安だったり。そうなってしまったのはあの派遣労働者がチートすぎたせいか。あっという間に死にそうになってた生徒たちをあっという間に助けてしまうものだから、他の場面では悲惨さが漂うのになんだかあの場面だけそういう空気とは縁が薄くなっちゃってたのはストーリーの雰囲気のバランスとしてもちょっと首を捻りたくなったところ。

それはそうと、アリーメンを食べてる大人たちを見てて、このシリーズは少女たちより大人の女性たちの方がかわいいなーと思ったり。もっと出番増えててくれないかなー。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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