2011年05月15日

どらごん・はんたぁ 2  あらしと迷子とふしぎ姫

どらごん・はんたぁ 2 あらしと迷子とふしぎ姫 (集英社スーパーダッシュ文庫) [文庫] / ...
どらごん・はんたぁ 2 あらしと迷子とふしぎ姫 (集英社スーパーダッシュ文庫) [文庫] / 清水 文化 (著); 八雲 剣豪 (イラスト); 集英社 (刊) bk1はこちら

古代ドラゴンの復活という事件が起こしたノルンだが、相変わらず魔法の制御はできず魔法科の授業で悪戦苦闘していた。一方その頃、反魔導師思想を掲げるプレビス教徒たちが先の事件を耳にし、ドラゴンの化石を盗み出してしまい――という感じのお話。

相変わらずノルンちゃんの可愛さ爆発。挿絵ともどもすごく和みます。

ただ、ほのぼのとしたファンタジー・ワールドが魅力の作品だと思っていたのですが、どうも悪意が混じり込んできましたね。反魔導師を謳いしつこいまでにドラゴンの化石をめちゃくちゃにしてくるプレビス教徒たち。ノルンにしてみれば名前も付けて愛着も湧いてきているところだし、学園の研究者たちにしても研究の進歩に繋がる素材であるだけに誰がこんなことをがっかりもするし憤懣やるかたない気持にもさせられる。しかしプレビス教徒たちにしてみればそれも正義の行いになるのだから性質が悪い。社会の至る所で魔法が活かされ発展している世界のようなので、頑迷に反抗する彼らが一方的に悪であり困ったものだというほかないなのですが、宗教集団と言えるまでの勢力を持っているとなるとこれはもう社会構造的な問題でもあるんじゃないかと思えてきて円満解決はとても難しそうな印象。厄介なことになってきましたね。

ドラゴン復活時に巻き込まれてしまったプレビス教徒の神官がいましたが、あれってよくよく考えてみるとかなりグロテスクなシーンじゃありませんかね。作中では童話チックにまあ大変って感じに描かれてたものの、自分なんかは吐き気がこみ上げてくるほどのおぞましさを感じてしまったんですが…。逆にその程度の軽いノリで済ませられるあたり、ほのぼのした雰囲気もまだまだ残されてるんだなとも実感できますね。

しかし、ほのぼのした空気とぴりぴりした空気が混じってきて先が読めなくなった。ジェリーがノルンに注目してるのも善意からか悪意からかわからなくなってきてしまったほど。個人的にはほのぼの路線を貫いてほしいところですが、どうなることやら。

それはそうと、エリオに恋人オーラ出しまくりで接しながらも全く気付いてもらえないジェリーさんは報われないキャラが定着しつつあるような。ついつい笑ってしまうんだけども、可哀想なくらいの不憫さなので報われてもほしいところ。ただ、エリオの中では昔馴染みっていうイメージで固定されちゃってる感があるからなあ。負けるなジェリー。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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