2011年05月15日

姫君達の晩餐  食前酒は赤い森で

姫君達の晩餐 食前酒は赤い森で (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 山咲 黒 (著); 起家...
姫君達の晩餐 食前酒は赤い森で (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 山咲 黒 (著); 起家 一子 (イラスト); エンターブレイン (刊) bk1はこちら
それもこれも自分がこんなに美しく生まれついたのがいけないのだ――白雪姫は王宮から遠く離れた森で、怒りまくっていた。灰かぶり(シンデレラ)は、父を亡くし継母も出ていった商会を賢才で切り盛りする。彼女の笑顔には誰も勝てない。そして眠り姫は魔女の逆恨みを受けて眠り続ける――在りし日に約束をした運命の彼を待ち続け……。
そんな姫君達がとある森で出会い、自分たちで魔女を倒すため手を組むことになったから……もう王子たちもお手上げ!? 3組のカップルが巻き起こすラブコメ童話(ファンタジー登場!!

面白かった! そうですよ、こういうラブコメを読みたかったんですよ。一人の主人公を何人ものヒロインが取り合う話もそれはそれで華やかでいいんですが、やっぱりこういう最初から相手が決まってるラブコメが一番好みなんですよね。それに加えて、3人の王子様たちがみんな一途ですごくかっこいい。もうラブコメ展開にニヤニヤして、恋する気持ちに正直な王子様にゴロゴロしてと、たまらないお話でした。

白雪姫とシンデレラと眠り姫の話を一つにまとめてしまった世界なためにヒロインはやたらと豪華な方たちばかりなんですが、王子様たちが皆かっこいいから応援したくなる。しかもどのカップルも王道展開だから面白いこと面白いこと。

白雪姫こと珀蓮はやたらとお高くとまってて、彼女にかかればそれすらも魅力的に見えなくもなかったものの、初めのうちはやはり近づきがたい印象を受けずにはいられなかったんですよ。けれど、憎まれ口をたたき合うような鳥代との会話とか孤独を抱えた心などを見ていくうちに、その頑ななまでに高飛車な態度がとても微笑ましくなってきましてね。お相手の鳥代も女性関係にだらしのない浮気者かと思ってたらどこまでも珀蓮のことを大切に思っててすごくいい奴だなあと。彼が珀蓮のために怒りをあらわにするシーンがこの巻のハイライトですね。

シンデレラこと早苗は、義姉たちに給仕のごとくこき使われながらも不遇をかこっている節がまるで見られないどころか心底から素敵な義姉たちと思ってるようなので、何を考えてるかわからない人だなと思ってましたが、なるほどなるほど。お相手の広兼はまだ一目惚れしてそこからあまり進展は見られてないのですが、女嫌いな彼が恋に落ちた瞬間の豹変ぶりは笑わせてもらいました。恋する男ってバカですよね〜。

眠り姫こと新祢はその名の通り深い眠りについたままですが、お相手の王伊のロマンチストぶりがいいですね。何度も夢に見る少女に恋をするとかさすがはバカ筆頭。けどロマンチストなバカは嫌いじゃないです。むしろ大好き。離れ離れのこの二人は一体どう巡り合うんだろうなあとワクワクドキドキしております。

テンポよく進んでいくのでどんな結末が待ち受けているのかなと楽しみに読み進めていったら、最終的に実は上下巻構成だったというオチ。続きが気になって気になって仕方ないです。


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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