2011年05月11日

B.A.D. 3  繭墨はおとぎ話の結末を知っている

B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている (ファミ通文庫) [文庫] / 綾里 けい...
B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている (ファミ通文庫) [文庫] / 綾里 けいし (著); kona (イラスト); エンターブレイン (刊) bk1はこちら

シリーズ第3巻。繭墨あざかのもとにかつての知り合いからの依頼が舞い込む。訳ありで隠れ住む彼らを通して関わることになるいくつもの事件は、繭墨好みの悪趣味なものばかりだった。そしてちらつく「狐」の影が意味するものは――という感じのお話。

小田桐君人を殺すの巻。善人であろうとした結果、人を死に追いやりずしずし遠い目を背負っていく小田桐君。やるせないですねえ。とはいえ、繭墨が関わる事件では彼程度の半端な力で首をつっこんでもBADエンドへの後押しをしてやるだけだということはもう痛いほどわかってるはずなのに…。懲りない人ですね。なんだか小田桐君があさとに踊らされる道化みたいに見えてきましたよ。そんな小田桐君の滑稽なさまを眺めてる繭墨は、さぞや愉快なことでしょうね。

という感じで、2巻はどちらかと言えば綺麗なお話でしたが、今回は1巻前半のようなホラーな雰囲気が主体のお話でした。でも、ホラーの醜さはその対になる美しさがあってこそ際立つものだと思うんですよね。そういう意味でやや物足りなさの残る話でした。なまじ1巻佳境のインパクトがとんでもなかったせいか、このシリーズは自分の中でのハードルが高くなってるのかもしれません。とはいえ、あさとの歪んだ悪意が生みだす舞台はまだまだ第二幕へと続いていくようなので、その決着次第でまたすごいものが見れるのではという期待を捨てきれないわけですが。

前巻の感想にて雄介の留年が確定した作中の季節は夏頃じゃないかと書いたんですけど、5月だっただと!? 早えよ!w こいつ本当に何やらかしたんだよw で、そこでふと気付いたんですが、自分はなんで作中の季節が夏頃だと思ったんだろうと。記憶を辿ってみると、確か1巻冒頭の話がうだるような暑さって感じに書いてて、それとおそらく春に行われたであろう雄介の引っ越しからもおそらくそんなに経ってないだろうなって推測からだったと思うんですよ。でも、今読み返してみたら、1巻の第一章は夏頃と見受けられるんですけど、雄介初登場の2章でいきなり冬になってますよね。で、1カ月後の3章で雄介は引っ越してきてて、それ以降は3巻第一章時点でもまだ6月初めなのでそれほど日数は経過してないはずと。そうすると、シリーズ最初の章は時系列的にいつの話になるんでしょう? 今更な気付きですが、あの一章と二章の間だけで見られる急激な時間経過には意味があったのかな。まあストーリー的にはどうでもいいことでしょうか。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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