2011年05月04日

恋人たちのファンタジー・ヒストリカル  愛は神聖文字に導かれて

愛は神聖文字に導かれて 恋人たちのファンタジー・ヒストリカル (恋人たちのファンタジー・ヒスト...
愛は神聖文字に導かれて 恋人たちのファンタジー・ヒストリカル (恋人たちのファンタジー・ヒストリカルシリーズ) (コバルト文庫) [文庫] / 花衣 沙久羅 (著); 由利子 (イラスト); 集英社 (刊) bk1はこちら
神殿で書記として働くナナクト。地味で役に立たない自分に引け目を感じている彼女には一つ、特別な力がある。神さまの声を伝える文字―宙に浮かぶ神聖文字―を読むことができるのだ。ある日、王の危機を知って急いで駆け付けたところ、暗殺者の疑いをかけられてしまう! 容疑が晴れるまで、第一王子のソカリスと行動を共にすることになってしまい…!? 永遠のハッピーエンド・ロマンス!

これはよかった。馴れ初めがベタだったのでそのままベタベタに行くかと思いきやひと山あって、どうなるものかとハラハラしてたら最後はきっちりハッピーエンド。振り返ってみるとありきたりな展開なんですけど、すっかり物語の世界に入り込んでしまってたようで、すべてが円く収まるハッピーエンドにホッとするともに感動。一話完結ですが、章ごとに密度があってかなり楽しめました。

女は楽手か踊り子になるのが当たり前な一家に生まれながらも音楽的な素質が無く落ちこぼれのダメな女だと引け目を感じていたナナクト。ソカリスと過ごすうちにそんな引け目を感じている暇もなくなって、いつの間にやら彼のために無茶をやらかすまでになってるのが微笑ましかったです。人にはない特別な力は持ってたし、ストーリーの鍵となるのもその力なんですが、二人の関係においてはそうした超常的な力に頼らない正統派な展開なのもよかったですね。まあお互い最初から好き合ってる感じでしたし進展も何もないといえばないんですが、出会った二人が結ばれるまでという意味で。

ソカリスの側近カウラー様がこれまた少女小説としてベタな美青年なんですが(それを言ったらソカリスも相当な美青年ですが)、仕事に没頭して我を忘れるソカリスにそんなカウラー様が手ずから食事を食べさせてあげたりっていうシーンは、妄想力を刺激されますね。あと、こっそり宮殿から出ようとしたソカリスに対する女装も、なぜ化粧も含めたばっちり女らしい装いを短時間でさせてしまえるんですかと。もういけない関係を妄想するなという方が無理ですよこの二人。そしてラストで明かされる二人の関係によりさらなる属性が追加されてもうだめだ・・・。

なにはともあれ、次はロココ。どんなお話になるのやら。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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