2011年05月01日

天翼のジャッジメント  聖女は恋に焦がれる

天翼のジャッジメント 聖女は恋に焦がれる (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 尾久山 ゆうか...
天翼のジャッジメント 聖女は恋に焦がれる (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 尾久山 ゆうか (著); 凪 かすみ (イラスト); エンターブレイン (刊) bk1はこちら

リュドミラはうんざりしていた。恋の一つも許されない聖女という立場にうんざりしていた。なんとか脱走を図るもすぐに見つかっては連れ戻される日々。そんなある日、天啓が告げられる。国境の街サモン・ヴィレに向かい戦火を止めよというものだ。しかも美青年聖人2人のお目付付き。リュドミラが無理無理と拒否するもその間に出発が決まっていて――という感じのお話。

キスしたら聖女の力を失ってしまうってそれなんてラブコメ設定ですか。しかもいきなり美青年二人がお供につくのだからこの二人がお相手候補の筆頭になるのかと思いきや、その座は一介の旅芸人の青年がかっさらっていきましたよという。聖人様形無し(もともとそんな役目じゃないですけど)。でも、聖人の一人であるところの軍人さんはなかなかに期待がもてそうですよ。ガキのお守りはごめんだと言いながらも全力でリュドミラのことを守るところとか、冷血漢と紙一重のクールさとのギャップがなかなかにグッド。このままどんどん過保護になってくれることを期待する所存であります。すでに嫉妬まではしてくれるようになったみたいなのでいい線来てると思いますですはい。

人形遣いの旅芸人フェルナンドもなかなかにポイント高いですけどね。身分を隠す聖女様と市井の青年の淡い恋っていうのも悪くはないけど、やっぱり平凡に過ぎるよなと思ってたら…。どうなっちゃうんでしょうね、これ。知らず知らずのうちに敵同士となってしまった二人。切ない恋の予感に目が離せなくなってきましたよ。

恋がしたい聖女なんてやめたいなんていうリュドミラは、年相応の女の子らしいと言えなくもないんだけどなんだか俗っぽい聖女様ですこと。まあでもアクサナを見た瞬間に敗北感を抱いてしまったことから見ても、聖女としての自覚は一応あるんですよね。そういえば、死者との共鳴っていうのが彼女自身の体質なのかな、それとも聖女としての能力に関わりあるものなのかというのは明かされませんでしたよね。それはともかく、そんな特異な体質持ちの彼女に対する今回の任務というのはかなり酷なものだったんでしょうが、そういうのを乗り越えていくことでより聖女らしくなっていくのかなと。リュドミ本人にとってそれが望むことなのかどうかはわかりませんが。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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