2011年04月30日

銀の河のガーディアン

銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫) [文庫] / 三浦 良, 久世 (著); 富...
銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫) [文庫] / 三浦 良, 久世 (著); 富士見書房 (刊) bk1はこちら
「戦場で軽々しく話しかけてくるなっ! 魔力の無駄!」
 独断で出撃した新人セーヤを追って宙に出たラリエナは、いきなり頭の中に話しかけられ、ブチ切れた。
「私はあんたと違ってほいほい魔力使えないのっ!」
“わかった。じゃあ、僕が一方的にする”
 あっさりと言われ、少女は頭を抱える。こいつ、頑固だ……!
 ――銀河を統べる魔術帝国。その皇帝直属軍の少女ラリエナは辺境惑星出身の天才新人セーヤとコンビを組むことに。超マイペースな言動に慣れる間もなく遭遇したのは、帝国を揺るがす大事件で!?
 希代(予定)の魔術師コンビ、銀河を駆け、帝国を護る!

これは面白かった。やる気もなくテキトーにやり過ごそうとしていた少年が、空回りぎみな無鉄砲さで帝国を揺るがす大事件に立ち向かおうとする少女に感化されて一緒に頑張ることになる話。いいなあ、こういうの。無関心な相方の冷めた心に火を灯させる、コンビものの出だしとしてはこの上なく興奮する展開じゃないですか。敵は急造コンビが立ち向かうにはいきなりそれなりに名の知れた強敵。しかも向こうは命懸けでかかってくるから荷が勝ちすぎてるんじゃないかってくらいの強敵。燃えるなあ、燃える。終盤の熱さはかなりのものだった。

そして、ラリエナとセーヤという主役の少年少女だけではなく、おっさんたちもまたいい味だしてるんですよこれが。特にカン艦長。威厳のかけらも感じられない外見だし前線任務じゃなくて後方でのんびり働きたいなんて言うような冴えない印象を受ける人なんだけど、戦歴は影に隠れがちだけど優れてるし実際戦場では果断即決で的確な指示を飛ばす才気あふれる人物なんですよね。気苦労絶えない中年風なぼやきもしてますけど、むしろそれがまたなんとも言えない哀愁を漂わせてて、愛すべきおっさんという印象を与えてくれる。気苦労からハゲてしまう前に希望を叶えてもらいたいと応援もしたくなるけど、でもこのポジションだからこそ出せる味だと思うとやっぱりこのままで、とも思ってしまう。

宇宙帝国を舞台にしたロボットバトルということで、予備知識が皆無に等しいため絵面のイメージがほとんどできなくて読むのに苦戦したりもしましたが、それを補って余りある面白さ。2巻も楽しみですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。