2011年04月28日

デュラララ!!

デュラララ!! (電撃文庫 (0917)) [文庫] / 成田 良悟 (著); ヤスダ スズヒ...
デュラララ!! (電撃文庫 (0917)) [文庫] / 成田 良悟 (著); ヤスダ スズヒト (イラスト); メディアワークス (刊) bk1はこちら

龍花さんのMADを見て興味を持ったので読んでみました。

様々なキレた奴らが集う街、池袋。そんなまともじゃない奴らが繰り広げる、これは歪んだ愛の物語。

まともなキャラがいない! 登場するキャラどいつここいつもネジが何本か飛んでる奴ばかりじゃないですか。勝手にドタバタコメディだと思い込んで敬遠してたけど、そういえば暗黒ライトノベル作家にも数え上げられる作家さんなんだよなあ。でも、歪んだやつらの織り成す歪んだ愛の物語なんて紹介されてるけど、これは別段歪んでないと思う。全員歪んでるせいでそう見えるのかもしれないけど、これは正統派としか思えなかった。どいつもこいつも恥ずかしげもなく自分の愛を叫びまくってる。これを正統派と言わずに何を正統派と言うか。

個人的に一番好きなのは主人公でもあるセルティと新羅。あとがき読んで初めてこいつが主人公だったのかと驚くくらいに主人公っぽくない役回りだった気もしますが、新羅とのやりとりの息の合い方はいい感じでしたね。自分が人間でないことに悩み、でもそんなこと関係ないという新羅の真剣な言葉に心打たれ…というシーンもなんだか大人っぽくしっとりしてて、やはりこの巻のクライマックスはここですね。

次に矢霧姉弟とストーカー娘それぞれの好意の一方通行ぶりもなかなかによかったですね。ひたすら自らの思いの丈を貫くことが第一な身勝手な愛。歪んでると言えばこのキャラたちが一番歪んでるんじゃないかと思える独善的な愛情表現ですが、それもここまで他を顧みないといっそ清々しい。そしてその噛み合わなさはまた滑稽ですらある。面白いな、こいつら。終盤で矢霧弟とストーカー娘の好意の矢印が重なりそうに変化したところが次の巻における見所でしょうか。なんか余計にこじれそうな気もしますが、むしろそれこそが楽しみというか。なんだかこいつらの愛は大恋愛か大破局になる未来しか想像できませんが、まあ盛大にやってくれたらいいと思います。

あと、キてる奴っていう意味では臨也と静雄がツートップでしょうか。静雄はキレやすい上に脳筋だから近付くと危険って感じですけど、臨也は気分屋の上に神出鬼没だから目を付けられると四六時中気を張ってないと危険、というか警戒してる意識の隙間をかいくぐってきそうだから目を付けられたら間違いなく無事じゃすまなさそうという意味でめちゃくちゃ危険。絶対に手を出してはいけないとか言われてる二人ですけど、これは確かにその筋の人並みに危険だよ。

その他にも色んなまともじゃない奴らがいましたが、ここまで濃い面子揃いだといまいち印象に残りづらかったかなーと。

成田さんの作品は初挑戦でしたけど、この分なら他のシリーズに手を出してみるのも面白そうですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 07:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。